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ビッグファイト連発! 夏磯で愉しむキビナゴエキサイティングフィッシング ~その①~

森井 陽(もりい のぼる)

森井 陽(もりい のぼる)
父の影響で釣りを覚え、23歳で磯釣りを始める。2006年に徳島県釣連盟第59代名人位獲得後、数々の全国大会で優勝、上位入賞を果たすなど、気鋭のトーナメンターとして活躍中。近年は四国西南部の磯へ大型の尾長グレを求め通い続けている。

本誌でもおなじみの磯釣りの名手・森井さんと高知県は鵜来島へ。この日のターゲットはグレでもイサキでもなく巨大魚!
ここでは森井さんも初めてとなる沖縄発祥のエキサイティングな釣り「キビナゴのエサ釣り」での釣行模様を紹介しよう。この釣り、むちゃくちゃダイナミックで興奮度200%!!

この暴力的なファイト…疲れるけど最高に愉しいっ!!

キビナゴのエサ釣りとは?

 沖縄が発祥の磯釣りの一種。スルルーとは沖縄でいうキビナゴのことで、これをウキ止めをつけない全遊動仕掛け(スルスル仕掛け)でするする送り込んで大型魚を狙うというスタイル。ターゲットはカンパチやヒラマサ、ブリなどの回遊魚をはじめ、ハタなどの根魚やハマフエフキなど、キビナゴを食べる魚なら何でも狙うことができる。
沖縄ではメジャーな釣りのひとつだが、本州ではまだまだマイナーな存在と言える。

渡礁後すぐ、タックルのセッティングに取りかかった森井さん。
レマーレV』&『BB-Xレマーレ 8000D』の組み合わせに、「3号相当のパワーがある割には細くて軽いロッドですね。
それにカラーリングもキレイでテンション上がります(笑)」と森井さん。

マキエ、サシエともに冷凍のキビナゴを使う。この日は少し多めに8kgを用意。
暑さで傷まないようにクーラーからバッカンへ小出しにしながら使った。

釣り場 高知県宿毛市鵜来島 名礁「マルサゲ」

取材日の宮本渡船の磯周りは「ホトバエ」だったが、この日は平日で釣り人が少なかったため「マルサゲ」に渡礁することができた。ここはグレをはじめ、イサキやイシダイ、カンパチやヒラマサなどの青物、タマミ(ハマフエフキ)、クエなど多彩な魚種が狙える磯で、鵜来島のなかでも高い人気を誇る一級磯。
ただ、取材の数日前からムロアジの群れが押し寄せ、それとともにサメの目撃情報も…

サシエは1匹掛けが基本。刺し方のバリエーションはいろいろあるが、目からハリを入れて抜き、胴体に刺すのが一般的。
ハリを目に通すので、カン付きタイプではなく、通常のタタキがあるものが使いやすい。

鵜来島へは高知県宿毛市の片島港から渡船を利用。

森井さんはハリに結んだラインのあまりをイラストのように斜めにカット。こうすることでキビナゴの目に刺したハリが抜きやすくなる。「これはグレ狙いでボイルを使うときにも有効です。硬いボイルもハリのチモトまでスムーズに刺すことができますよ」と森井さん。

1投目からラインが弾き飛ぶ豪快なアタリ!

「足場がよく危険が少ない」

早朝5時半過ぎ、「マルサゲ」に渡った森井さんは潮の流れを確認し、仕掛けを沖へと流しやすい船着きの反対側に釣り座を構えた。そして朝の時合を逃さぬよう手早くタックルを組み上げて釣り開始。
 期待の1投目、ハリにキビナゴを丁寧に刺し、マキエのキビナゴとともに仕掛けを投入。張らず緩めすぎずのラインテンションを保ちつつ、オープンベールで仕掛けを徐々に送り込んでいく。
 やがて、50mほど送り出した頃、突如「バチバチバチッ!」とスプールからラインが弾け飛ぶ豪快すぎるアタリ。すぐさまアワセを叩き込んで2度3度と追いアワセを入れると、『レマーレV』が大きく曲がりドラグが悲鳴を上げる。あまりのパワーに歯を食いしばりながら応戦する森井さん。

キビナゴをパラパラ撒きながらマキエとサシエを同調。なお、この釣りではキビナゴの撒きすぎに要注意!
フカセ釣りのようなペースで撒くと、あっという間にキビナゴがなくなってしまう。1投につきマキエは1回、キビナゴは5~6匹でOK。

投入後はオープンベイルで潮にまかせて流していく。アタリは不意、かつ強烈なので油断は禁物。

 何とかファーストランを凌いでポンピングで寄せにかかろうとした次の瞬間、再び猛ダッシュ。そしてラインテンションが抜けてしまった。
「うわっ~! ラインブレイク! 根に擦れたみたいですね。この釣り…むっちゃおもしろいっ!!」
 興奮冷めやらぬなか、すぐに仕掛けを組み直して再開。すると、またまたラインが弾け飛ぶアタリでヒット。しかし、これは寄せてくる途中で足元にある巨大なシモリに張り付かれてしまって無念のバラし。
「やっぱりこのシモリに走りますね。ここではいくら掛けても獲れる気がしないので低場に替わります」
 そう言って森井さんは釣り座を低場にチェンジ。

1投目からヒットしたが惜しくもラインブレイク。タマミ? サメ? それとも…。
なにが喰ってくるか分からないのもこの釣りのおもしろいところ。

釣り座(高場)の足元にある巨大なシモリ。せっかく寄せてきてもここに逃げ込まれたらジ・エンド。低場に替わることに

森井 陽さんのタックル

ロッド レマーレV
リール BB-X レマーレ 8000D
道糸 ナイロン (6〜8号)
ハリス フロロカーボン (8〜12号)
ウキ 円錐ウキ (0、B)
ハリ ヒラマサバリ12〜14号
グレバリ12〜14号
その他 スイベル ♯8〜♯6
シモリ玉 大
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