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PROFESSIONAL 中・上級者向け解説

平和卓也 × BB-X TECHNIUM SUTブレーキタイプ 熱釣インプレッション

NEW BB-X TECHNIUMのSUTブレーキを
使い込んで見えてきた
"漕ぎ式"というアドバンテージ

SUTブレーキタイプには開発陣も予測していなかったメリットがある!

SUTブレーキタイプには開発陣も予測していなかった長所がある!

ローターの逆転時にハンドルが回らず、従来のLBリールではあり得なかった軽い力でラインが送り出せるNEW BB-X TECHNIUM SUTブレーキ。その最大のメリットは、掛けた魚に突っ込まれたとき、レバーブレーキを解除した瞬間のローターの素早い逆転により、一瞬にして体勢を立て直し、ロッドを有利な角度にリカバリーできることにある。

瞬時のノーテンション状態に不意を突かれた魚は、走りを止め、最小限の突っ込みで次のやり取りに移行できるという相乗効果を生む。ブルンブルンというハンドル逆回転の振動が排除されたことで、やり取りは画期的な変化を遂げた。

しかし、このリールを平和さんが使い込んでいくなかで、開発陣も予測していなかった長所が存在していたことに気付くことになった。「使えば使うほど分かってくる部分がありました」という平和さんは、SUTブレーキタイプ特有のハンドル回転が、手返しの多いフカセ釣りの仕掛けさばきを一変させたという。

ローターが惰性で回る"漕ぎ式"だから仕掛けの長さを微調整しやすい

ローターが惰性で回る漕ぎ式だから仕掛けの長さを微調整しやすい

SUTブレーキタイプのハンドルを、正転方向に素早く巻くと、ローターが惰性でクルクルと回り続ける。それは、自転車のペダルを強く踏み込んだとき、その後も車輪が回り続ける様子と重なる。そんな連想から、平和さんはハンドルが止まってもローターが回り続ける特性を"漕ぎ式"と呼んでいる。

「投入と回収を繰り返すフカセ釣りは、手元で仕掛けをさばくことの連続。漕ぎ式の機能を使うことで、仕掛けを回収したとき、仕掛けの長さを微調整することが、すごくやりやすくなりました」

漕ぎ式は、乱雑にハンドルを巻くと、そのままウキが上昇し続けて穂先を折ってしまいそうなイメージを抱くが、それはまったくの誤解といえる。

「ローターの回転惰性は、負荷なしと、ちょっと負荷ありで全然違い、ウキの重みが乗るだけでローターが回り続けることはありません。仕掛けをピックアップするとき、ウキの下のハリスを手に取ったあと、ハリが手元にくるまでハリスを滑らせます。その後、ハンドルをクルッと回すと、惰性でローターが回り、仕掛けがいい張り加減でになったところで必ず止まります。その後、サシエを刺す動作にスムーズに移行できます。慣れてくると、どのぐらいハンドルを巻けば、どこでウキが止まるという感覚が身について、ウキを見なくても仕掛けを適当な長さに微調整することができます」

ラインの小出しもお手のもの ハンドル1/3回転で仕掛けを操る

ラインの小出しもお手のもの ハンドル3分の1回転で仕掛けを操る

ハンドルの重みをともなわないSUTブレーキは、レバーを解除するとローターが実に軽い力で逆回転する。実釣を続けていると、仕掛けを巻き過ぎて、ほんの少しラインを出したいというシーンによく出くわすが、「こんなときも、簡単に軽い力でラインを小出しできて、すぐに一番いい張り加減をつくることができます」。

漕ぎ式の便利さが際立つシーン

漕ぎ式の便利さが際立つシーンはほかにもある。仕掛け交換時、ロッドを小脇に挟むのがフカセ釣りの定番スタイルだが、このときハンドルがフローティングベストに当たるため、従来のLBリールで仕掛けの垂らし幅を短くするには、ロッドを手に持ち替えてハンドルを回す必要があった。

しかし、漕ぎ式なら「ロッドを脇に抱えたまま、ハンドルを3分の1回転漕ぐことができれば、ラインが巻き取れ、仕掛けの長さを微調整できます。ほんの少しハンドルを回転させる幅があればいいのです」。ペダルをチョンチョンと踏み込めば自転車が進むように、ハンドルを小刻みに漕ぐだけで事は済むのだ。

「どれも些細なことですが、1日の実釣で何百投して仕掛けをさばき続けることを考えると、これらは大きなメリットといえます。仕掛けに気を使う部分が減って、リズムが生まれ、手返しがアップテンポになります。このことは手返し重視のトーナメントでも、有利にはたらくことでしょう。NEW BB-X TECHNIUM SUTブレーキタイプは、釣りを深くやる人ほど、その便利さが実感できるリールといえます」

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