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タックルインプレッション
SHIMANO Tackle Impression


田代 誠一郎 (たしろ せいいちろう)
SEIICHIRO TASHIRO
1979年生まれ。遊漁船『サンライズ』代表。20代の大半を奄美大島で過ごしたのちに独立し、以来佐賀県・唐津市で船長として活躍中。自らも高いレベルを維持するアングラーであり、豊富な経験に基づいた的確なアドバイスには定評がある。
「ベイトが小さいときはタックルセッティングが難しいときがあります。そんなとき、ルアーには小さくても飛ぶという性能が求められます。イワシを喰っているけれど追っているヒラマサはデカい。タックルのパワーを落とすと根ズレでやられてしまう。こんな状況で、重宝するルアーだと思いますよ。
引いていて手元にブルブルという感覚がくるくらい、動きが大きいルアー。その特性を生かし、一般的なダイビングペンシルの動かし方だけでなく、いきなり突き上げるタイプのナブラ狙いの場合には、水中に潜らせてリーリングして喰わせるという使い方も有効だと思います。
フラッシュブーストは、キラキラして集魚効果があるので、アピールが大きいことは確かだと思います。キラッとした輝きが、ヒラ打ちのイメージで、スイッチを入れる要因になると思います。水中よりも水面、水面直下にある状況のほうがアピールすると思いますね。曇天や雨の日より、晴れの日の効果が大きいはず。トップウォーターで釣れる魚すべてに効果はあると思いますよ」
「僕が一番好きなヒラマサシーズンは夏。デカイルアー、太いライン、強いロッドに頑丈なリールでガンガンやる釣りです。このような時は『ワイルドレスポンス240F』をはじめ『別注平政220F』などシルエットの大きなルアーを多用します。難しいのはデカイヒラマサが小さなベイトを追っているとき。喰わせるのは簡単ですが、ルアーが小さいから強いタックルでは扱いにくく、根ズレに対しても不安があるんです。僕は魚の喰い渋りを理由にルアーのサイズを落とすことはありませんが、ヒラマサは捕食でスイッチが入る魚なので、イワシパターンのように145mmでもまだ喰わせられないときは、サイズダウンせざるを得ません。そんな時に新しく出る『別注平政130F』が活躍します。このサイズ感でもよく飛んで動かしやすく、カツオ、ワラサにもよく効くルアーです」