タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

磯・防波堤磯・防波堤
[インストラクター]

TETSUYA TAKAHASHI

高橋 哲也

沖縄県在住。神奈川県横浜市に生まれ、小学生の頃から海釣りに親しむ。独自のスタイルで磯釣り界をリードし、今や日本を飛び越え海外の磯へも。船釣りにおいても幅広く活躍。BS釣りビジョンの「オフショアレボリューションNEXT」に出演中。世界最高峰の釣具作りに携わる。

ファイアブラッド グレ

使用モデル

SURVEYOR 1.7-530

強さと、いなしの融合。

曲がりのピーク付近の調整が良好。
芯のある調子で多彩な魚種にも対応する。

私の住む沖縄周辺の磯は、リーフに囲まれ水深のないポイントが一般的です。また独特の尖った岩質が多く、珊瑚と相まって、とても根擦れしやすい。また魚が見えていてもバタバタ釣れることは少なく、ラインの号数を落とさないと喰わないこともしばしばあります。細いと言っても魚の引きが強いため最低で3号。そこから6号くらいまでのラインを使うのに最も適しているのが1.7号クラスのサーベイヤーです。魚は掛かれば岩や珊瑚に突進して大暴れするため、硬いロッドだとラインが持たないし、柔らかいと潜られる。そのあたりのバランスが上手く取れた調子だと感じます。グレ専門で釣られている方が手に取ると、かなり硬めに感じるかもしれません。私はプロトタイプから使っていて5kgクラスの魚は結構な数を上げていますが粘りもきっちり備えたロッドです。特に魚の荷重が掛かる部分。ロッドを立てた時、寝かせた時で変わりますが、曲がりのピーク前後20cmほどの反発力が強まっていく部分、抜けて行く部分の調整が程良くまとまっていて安心感がある。このあたりがパラボラチューンR+の性能だと思います。
また、サーベイヤーにはちょっとタフかなと思われる、水深のあるポイントで8kgクラスの磯マグロも釣って、スパイラルXコアの強度も確かめました。グレだけでなく大型のマダイをはじめさまざまな魚種が愉しめそうなロッドに仕上がっていますよ。

静かに笹の葉を斬るような瞬間を。

ハンドルが回らずローターの回転だけで素早くラインを送ることができる。これはメリットが多く凄く良い機能だと感じています。ひとつにはブレが伝わりにくいと考えられること。これまで長い間、さまざまな魚を釣ってきて、ブレが伝わることで魚が大暴れすることを何度も体験してきました。例えば、掛けた魚を寄せてくる途中、沈み根の向こう側に突っ込んだ場合、行かせまいと強引に出ると余計に根に入られる場合があります。釣り人がピンチだと思う時は、魚にとって逃げるチャンス。ここで釣り人が判断を下し、タックルを操作するのはコンマ何秒の世界です。静かな所作で笹の葉を斬るような瞬間。そんな時はSUTブレーキの抵抗のない放出が味方。一気に形勢逆転へ持ち込める可能性が生まれます。抵抗なくラインを送れるという機能はやり取りだけでなく、釣りにおける一連の動作を、もっと快適にしてくれるはずです。

ツインパルサー SZⅡ

潮を読み、全力で曲げろ

細身のブランクスにパワーを秘めた胴調子ズームロッド。

BB-X スペシャルSZⅡ/MZⅡ、レマーレⅣ/Ⅴ/Ⅵに続くズームロッド、ツインパルサーSZが生まれ変わりました。コアブランクス&ハイパワーXという最新のX構造により、より安心して曲げることができる調子となっています。曲がると言っても柔らかいというのではありません。釣り人へ伝わる感覚はマイルドですが、実際はパワフルな胴調子に仕上がっています。今回は2.5 号485-520を使用して、最も引きが強くなる季節のフエダイ系、ガーラ系の40~50cmクラスを掛けましたが安心してやり取りすることができました。号数を下げても大型のグレと渡り合える性能だと思います。そして機能としては何と言ってもズーム。瞬時に穂先の位置を変化させることによって潮流への対応力が格段に広がります。シルキーズームが搭載されたことによりイン&アップの操作感も前モデルから大きく進歩しています。気持ち良く流して、思いっ切り曲げる。頼もしくて、楽しいロッドです。

ベイシス BG

禁断の壁を突破せよ

最もライトなモデルで、怪魚達が潜む波照間の磯に挑戦。

今回テストしたNEWベイシスBGは3号500。ラインナップの中で最もライトなスペックの一本です。主として大型の尾長グレやマダイをオキアミフカセで狙うことに主眼を置いたモデルですが、あえて大きくて強い魚が待ち構える波照間島の磯でキビナゴをエサにしたフカセ釣りに挑戦しました。釣り上げたのは4~6kgクラスですが、コクハンアラなど荒い根回りを突進する非常に強い魚達。海底近くで掛けて引き剥がし、浮かすにはロッドに相当の強さが必要です。スパイラルXコアNEWパラボラチューンRで生まれ変わったベイシスBGは確かにその進化を感じさせてくれました。一言で言えば、とても強くて頼もしいロッドです。

シマノスピニング磯ロッド最強の6号は、どんな世界を見せてくれるか。

3号でこの強さや粘りがあるなら、6号は果たしてどんな世界を見せてくれるのか。テレビをご覧になった方もいるかと思いますが、前モデルの5号では男女群島で30kgに迫るキハダマグロを仕留めることができました。新しい6号は当然それ以上の獲物を視野に入れたビッグゲームができるはずです。凄く期待ができますね。新モデルはグリップ周りの性能が向上しています。大物を狙う際、一番キツい時にフォローしてくれるのがこの部分。リールシートはもちろん元竿上部の加工も滑りにくく、しっかりと握り込め安心感が高まりました。デザインは渋い赤が基調でその気にさせてくれます。最後にビッグゲームは危険も伴います。単独釣行は避けるなど、安全には充分に配慮して挑戦してください。

タフさとキレで勝負する

瞬時に体勢を立て直し、太糸のロングドリフトを可能にする。

BB-Xレマーレがデザインを一新して、モデルチェンジしました。ニューモデルのデザインはレマーレIV、V、VIやベイシスBGとのマッチングがカッコ良くて、気持ちを昂らせてくれますね。新たに採用されたXプロテクトにより防水性も高まっているので常に波しぶきに晒される沖磯でも安心して使用できます。新形状のレバーも握りやすく操作性も良くなりました。大物をターゲットにした場合、スタンダードなドラグリールを使う場面が多くなるのですが、瞬時に穂先の位置を変え、釣り人優位な体勢に持って行くのはLBリールでなければ不可能と言っても過言ではなく、ここに真価が集約されます。またBB-Xレマーレは8000Dで最大ナイロン8 号150mのラインキャパと1m以上の最大巻上長を誇るので、大物狙いで本流を流す釣りには欠かせません。HAGANEギア&ボディの信頼性も高く、強烈な引きを見せる夏の沖縄の5~6kgの魚達を相手にしてみても全く安心感は揺らぎませんでした。タフで頼もしいリールですよ。