タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

磯・防波堤磯・防波堤
[インストラクター]

TETSUYA TAKAHASHI

高橋 哲也

沖縄県在住。神奈川県横浜市に生まれ、小学生の頃から海釣りに親しむ。独自のスタイルで磯釣り界をリードし、今や日本を飛び越え海外の磯へも。船釣りにおいても幅広く活躍。BS釣りビジョンの「オフショアレボリューションNEXT」に出演中。世界最高峰の釣具作りに携わる。

ツインパルサー SZⅡ

潮を読み、全力で曲げろ

細身のブランクスにパワーを秘めた胴調子ズームロッド。

BB-X スペシャルSZⅡ/MZⅡ、レマーレⅣ/Ⅴ/Ⅵに続くズームロッド、ツインパルサーSZが生まれ変わりました。コアブランクス&ハイパワーXという最新のX構造により、より安心して曲げることができる調子となっています。曲がると言っても柔らかいというのではありません。釣り人へ伝わる感覚はマイルドですが、実際はパワフルな胴調子に仕上がっています。今回は2.5 号485-520を使用して、最も引きが強くなる季節のフエダイ系、ガーラ系の40~50cmクラスを掛けましたが安心してやり取りすることができました。号数を下げても大型のグレと渡り合える性能だと思います。そして機能としては何と言ってもズーム。瞬時に穂先の位置を変化させることによって潮流への対応力が格段に広がります。シルキーズームが搭載されたことによりイン&アップの操作感も前モデルから大きく進歩しています。気持ち良く流して、思いっ切り曲げる。頼もしくて、楽しいロッドです。

ベイシス BG

禁断の壁を突破せよ

最もライトなモデルで、怪魚達が潜む波照間の磯に挑戦。

今回テストしたNEWベイシスBGは3号500。ラインナップの中で最もライトなスペックの一本です。主として大型の尾長グレやマダイをオキアミフカセで狙うことに主眼を置いたモデルですが、あえて大きくて強い魚が待ち構える波照間島の磯でキビナゴをエサにしたフカセ釣りに挑戦しました。釣り上げたのは4~6kgクラスですが、コクハンアラなど荒い根回りを突進する非常に強い魚達。海底近くで掛けて引き剥がし、浮かすにはロッドに相当の強さが必要です。スパイラルXコアNEWパラボラチューンRで生まれ変わったベイシスBGは確かにその進化を感じさせてくれました。一言で言えば、とても強くて頼もしいロッドです。

シマノスピニング磯ロッド最強の6号は、どんな世界を見せてくれるか。

3号でこの強さや粘りがあるなら、6号は果たしてどんな世界を見せてくれるのか。テレビをご覧になった方もいるかと思いますが、前モデルの5号では男女群島で30kgに迫るキハダマグロを仕留めることができました。新しい6号は当然それ以上の獲物を視野に入れたビッグゲームができるはずです。凄く期待ができますね。新モデルはグリップ周りの性能が向上しています。大物を狙う際、一番キツい時にフォローしてくれるのがこの部分。リールシートはもちろん元竿上部の加工も滑りにくく、しっかりと握り込め安心感が高まりました。デザインは渋い赤が基調でその気にさせてくれます。最後にビッグゲームは危険も伴います。単独釣行は避けるなど、安全には充分に配慮して挑戦してください。

タフさとキレで勝負する

瞬時に体勢を立て直し、太糸のロングドリフトを可能にする。

BB-Xレマーレがデザインを一新して、モデルチェンジしました。ニューモデルのデザインはレマーレIV、V、VIやベイシスBGとのマッチングがカッコ良くて、気持ちを昂らせてくれますね。新たに採用されたXプロテクトにより防水性も高まっているので常に波しぶきに晒される沖磯でも安心して使用できます。新形状のレバーも握りやすく操作性も良くなりました。大物をターゲットにした場合、スタンダードなドラグリールを使う場面が多くなるのですが、瞬時に穂先の位置を変え、釣り人優位な体勢に持って行くのはLBリールでなければ不可能と言っても過言ではなく、ここに真価が集約されます。またBB-Xレマーレは8000Dで最大ナイロン8 号150mのラインキャパと1m以上の最大巻上長を誇るので、大物狙いで本流を流す釣りには欠かせません。HAGANEギア&ボディの信頼性も高く、強烈な引きを見せる夏の沖縄の5~6kgの魚達を相手にしてみても全く安心感は揺らぎませんでした。タフで頼もしいリールですよ。

イソリミテッド

イソリミテッド

より強烈な魚を相手に、真っ向勝負で曲げて行く。

最近、磯ではビッグゲーム用のロッドを握ることが多く、最初にNEWイソリミテッドを手にした時は改めてその軽さに驚きましたが、それよりも強くなったという印象が上回りました。例えば1.5号のマイティブロウ。これだと真鯛系や回遊魚系の5kgから7kgあたりは余裕で獲れるでしょう。しかし、このロッド性能ならキツい岩礁帯に潜む、2、3kgのサイズで海底をダンプカーのように這いつくばって走り回る強烈なファイター達と真っ向勝負をしてみたい。根にラインタッチすれば、即終わりという状況で、思いっきり曲げて引き?がし、持ち上げる。そんなスリリングな釣りが楽しめると思います。進化したXガイドは径も拡大されラインの通りもよりスムーズになりました。Xシートはグリップ性能の向上を果たしています。そしてコアブランクスは軽量化ばかりを求めず、より強いロッドをつくるための進化。これは大歓迎です。シマノ最新技術の結晶から生まれた性能を信じて、より強い魚を相手に限界まで挑戦しようと思います。

レマーレ BG

日本最南端に巨大魚の夢を追う

太くて長いラインで、大物と戦うための両軸仕様。

レマーレBGは両軸仕様の大物ロッドになりますが、スピニングモデルのレマーレとどう使い分けるのかを説明します。

レマーレIV、V、VIはオキアミ、イワシ、キビナゴなど冷凍エサを用い、潮の中を流す釣りで大型の魚を狙うことを目的にチューニングされています。

対してレマーレBGは生き餌がメイン。1kgに満たないムロアジから、1m超のダツなど、その場で釣った魚を泳がせて、もっとデッカイ魚を釣るためのロッドです。

では、なぜその選択が両軸仕様なのか? ひとつにコンパクトなサイズに太いラインがたくさん巻けること。

太いラインはより大きな魚を、多くのラインはより広範囲の魚を狙うため。

300m先で掛け、100m走られる。この釣りではそれが当然のように起こります。

ふたつめはリールのポジション。

ロッドの上に固定する両軸は大物との長時間ファイトでも身体が前屈みになりにくく、身体的な負担が緩和されます。

手加減無用。
50kgオーバーをスタンディングで獲る。

レマーレBGはスパイラルXコア&ハイパワーXでさらなる強靭さを追求しながらも柔軟性を持たせたブランクス設計。

磯際のラインタッチと、釣り人の負担軽減を考慮した475のレングスとしています。

今回ラインはPE8~12号に状況にあわせて20~100号のリーダーを使用。これだけ太くなるとガイドの糸通りが心配になりますが径の大きいガイドの採用で、この点も快適です。

すべては50kgオーバーの魚をスタンディングで獲ることを目的に作り込みました。

これまで、どんな大物ロッドでも、どこかで破損の心配がつきまとい全力を出し切れなかったのは、私だけではないはず。

でもレマーレBGは手加減無用です。ただし大物との攻防は筋肉疲労から血流や呼吸にも影響をおよぼすのでご自身を守ることは怠りなく。

また掛けた魚をどうのように取り込むかも良く考えてください。

スピニングと両軸。双方大小を駆使すれば磯釣りの奥行きが深まり、幅が広がる。私はそう考えています。

タックルインプレッション 高橋哲也×レマーレBG

#特別編 真夏のビッグゲームに刮目せよ! 沖縄県波照間島で迫力の磯釣り