タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

磯・防波堤磯・防波堤
[インストラクター]

NOBORU MORII

1973年生まれ、徳島県徳島市在住。父の影響で釣りを覚え、23歳で磯釣りを始める。2006年に徳島県釣連盟第59代名人位獲得後、数々の全国大会で優勝、上位入賞を果たすなど、気鋭のトーナメンターとして活躍中。近年は四国西南部の磯へ大型の尾長グレを求め通い続けている。

ファイアブラッド グレ

鞭のしなやかさを持つ高弾性ブランクス。

新生ファイアブラッドはすべてのアイテムに、新素材トレカ®M40Xを採用したスパイラルXコアが搭載されています。より高強度高弾性素材であるということを聞いていたので、高反発の強靭なロッドをイメージしていました。しかし実際に使ってみると、ムチのようなしなやかさを備えたブランクスで、魚から伝わる振動も少なく、粘りながら滑らかに浮かせてくる性能に驚きました。このブランクスには進化したパラボラチューンR+も入っています。
どこからが素材の仕事で、どこからがテクノロジーの仕事かということは我々釣り人には明確には解りません。しかし今回のファイアブラッドのブランクスは高弾性=高反発という単純なものではなく、磯からグレを獲るためのより実戦的な性能を備えています。
突っ張り感のない粘りと滑らかさ。節部の違和感を払拭したスムーズな曲がり。魚に走る隙を与えないリフティング。シマノ磯ロッド最先端のブランクスを体感していただきたいと思います。

使用モデル

DERINGER 1.5-500

漲るような力で制する。

レスポンシブに良型を攻め落とす。
曲がりとパワーの高次元バランス。

操作性とパワーの両立を図ったデリンジャーにシマノ先進のテクノロジー・コアブランクスが搭載されました。今回はブランクスの進化に留まることなく、その性能をより特化するため、一から構造を見直し、細身肉厚設計を導入することで、前作から飛躍的な性能アップを果たしています。しかし、ただ単に強さを求めるのではなく、パラボラチューンR+によって並継のような滑らかな弧を描く調子になっています。
前作よりも曲がるけれど、魚を浮かせるパワーはあがっているという絶妙なチューニングが施されていますね。胴調子でありながらしっかりとしたパワーを発揮できるのは高弾性のカーボンが入ったことによるメリットが大きいと感じました。45cmクラスの尾長でも余力を残しながら取り込むことが可能ですが、最も適しているのは1.7号以上の道糸・ハリスで40〜50cmクラスのクチブトを手返し良く掛けて行く釣りだと思います。5mのレングスということもあって、バランスが良く扱いやすいロッドに仕上がっています。
四国に住む私としては日振島、矢が浜、蒋淵など宇和海北部域の磯で良型から大型のクチブトを狙うのにマッチしたロッドだと思います。 胴調子で滑らかに気持ち良く曲がるけれど、湧き上がるようなパワーを感じさせてくれる。磯ロッドの1.5号相当はファンが多いと思います。デリンジャーはその中でもかなり個性的。しなやかさの中に秘めたパワーで大型のクチブトに挑んでほしいと思います。

使用モデル

HYDROSCOPE 1.6-530

繊細に迫り、力で制す。

軽量穂先と漲るようなバットパワーで、
深ダナに潜む大型グレを狙い撃つ。

号数的には馴染みが少ないアイテムですが、マニアックな人気に支えられて、いよいよ三代目を迎えます。あたかも水中を覗くような繊細な穂先を備えるということから名付けられたハイドロスコープはその名の通り、穂先性能に磨きをかけ続けたあまり類を見ないパワーロッドです。得意とするシチュエーションは寒の時期の喰い渋る大型クチブト。穂先から2番に掛けてスムーズに曲がり込む特徴を活かし、海底近くで動きの鈍い魚の小さなアタリを拾い、一旦掛ければ自慢のバットパワーで障害物から引き剥がして浮かせる。そんな繊細さと豪快さを両立した釣りが身上です。
磯のフカセ釣りで使う号数は1.5号の次は1.7号というのが定番ですが、1.7号ではパワーに振ったイメージが拭えません。その隙間を埋めるのがハイドロスコープです。1.6号を感じさせない繊細な穂先は遠投で深ダナを攻めるのも有効。ウキを沈めたり視認できないロングレンジでも穂先でアタリを取ることが可能になります。またバットに関しては1.5-530のダイブマスターよりも滑らかに曲がり込み、大型のマダイや中型青物の強い引きも吸収してくれるのでクチブト以外の魚が当たるようなフィールドでも安心感が高まります。四国なら中泊、武者泊、御五神など宇和海南部で使いたいアイテムです。Xガイド搭載の軽量穂先でアタリを出し、高弾性のバットで一気に勝負する。爽快な釣りをご満喫いただきたいと思います。

ファイアブラッド タマノエ

ファイアブラッド タマノエ

硬くて曲がらず、固着の悩みを解消。
未体験の速攻フィニッシュを実現します。

こんな玉の柄をずっと待っていました。誰しもが経験し、悩まされ続けてきた固着を解消し、硬くて曲がり込まず収納もスムーズ。以前は前方に伸ばしてから掬えという教えもあったくらいです。でもこれは真下に伸ばそうが、ハイスピードで振り出そうが固着をしない。今回のロケでは磯まわりにサメが寄り付く時間帯があり、掛けたグレの後ろにサメが迫っているのが目視できました。そこで、これまでの玉の柄では絶対にやらなかったような速度で振り出しましたが、固着とは無縁なことはもちろん、軽量で硬く操作性が良いため魚が浮いた瞬間に掬うことができました。遂にこの時代が来たか、という感じですね。

ツインパルサー SZⅡ

ふたつの個性が融合する

軽快でリズミカルなズームイン。
ズームアップは遠投深ダナを攻略。

コアブランクスを搭載した初のズームロッドとなるツインパルサーSZⅡ。手にした瞬間、目を見張るのはブランクスの細さ。驚くほどの細身ですが、使ってみると手元から穂先まで凄くシャキッとしています。だから風の影響も受けにくく、手返しが気持ち良く決まります。それでいて大型が掛かると胴に乗ってくる。ただ曲がるんじゃなくて、腰でしっかり受け止めるパワフルさを備えています。ズームロッドは2本の違うロッドを使い分ける感覚です。485なら高活性でタナが浅いとき、軽快でリズミカルな釣りが可能。操作性に関しては5mロッドより数段上でしょう。そして520はハリスを長めに取って遠投して深いタナも狙えます。長さと胴調子を生かせるので細いハリスも使え、メンディングもしやすい。今回使用した1号は30~40cm がメインターゲットですが、45cmを掛けても不安は全く感じませんでした。コアブランクスによって大型への対応力がワンランク上がった印象ですね。

イソリミテッド

イソリミテッド

未体験の性能を秘めたシックで美しいブランクス。

ロッドカバーから取り出した瞬間、やっぱりNEWイソリミテッドは格が違うということを強く印象づけられました。ナノピッチの採用でブランクスの表面に凸凹がなく、独特の艶めくシックなデザインはフラッグシップならでは。握る歓びを感じさせてくれるビジュアルです。実釣で感じたのはさらに進化したブランクス。ワンピース感覚の調子と相まって、高い剛性を感じさせてくれます。ネジレとブレが徹底的に抑え込まれているので、魚に反撃するチャンスを与えません。釣り人の力がロスなく伝わり、沖で魚をスッと浮かせます。浮かせが早ければ、足元でシモリに走られる心配もなくキャッチが可能です。新形状のリールシートは滑らず楽に握れてオープンベールで深ダナを流す時も疲れません。グリップエンドは安定感があり、片手でやり取りをする私のスタイルに適していますね。そして今回は新アイテム1.2-500・コルトナイトが登場します。軽く、強く、粘るイソリミテッドの真骨頂をお楽しみただけると思います。