タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

磯・防波堤磯・防波堤
[インストラクター]

TAKUYA HIRAWA

平和 卓也

1974年生まれ。京都府舞鶴市在住。幼少の頃より、バスや鯉を追いかけて池や川を走りまわっていた。20才で磯ふかせ釣りに出会い、チヌやグレをメインに釣行を重ねるようになる。「楽しい釣り」を求めて全国のフィールドを駆けている。ジャパンカップグレ優勝2回、準優勝1回。BS釣りビジョンの「磯を駆ける」に出演中。

ファイアブラッド グレ

軽快な操作性に重厚感のある体幹。
これはスポーツカーであり、高級サルーンでもある。

ファイアブラッド7アイテムが一気にモデルチェンジし、1アイテムが新しく追加されました。そのすべてに搭載されているのがシマノ磯ロッド先進のテクノロジー、コアブランクスです。コアブランクスはイソリミテッドで突き詰めていった製法ですが、大きく3つの要素から構成されます。ひとつは基本構造であるスパイラルXを進化させたスパイラルXコア。そして節間の剛性差を抑えるパラボラチューンR+と軽量・小型化が図られたXガイドです。特にこれまでスパイラルXに加え、イソリミテッドの一部アイテムだけに使われてきたトレカ®M40Xが搭載されたことは大きな変化だと思います。この素材高強度高弾性を特徴としていますが、決して硬いロッドに仕上がったわけではありません。パラボラチューンR+との相乗効果によって、釣り人が入力した分だけ反応し、曲がる時にはきちんと曲がるバランスの良い調子を実現しています。そこへ穂先の軽量化に大きく貢献するXガイドが加わることで操作性が向上し、スポーツカーなのに高級サルーンを思わせる重厚な体幹の強さを手に入れました。もちろんファイアブラッドシリーズはアイテム毎に個性が異なるのは今回も同様。それぞれチューニングが違います。いろんなアイテムをテストしましたが共通しているのは、しなやかさのなかに根が張ったような強さを持つということ。ぜひ、ご自身のスタイルに合ったロッドでファイアブラッドの世界をお楽しみください。

使用モデル

DEXTRAL 1.3-500

こいつは攻撃力だけじゃない。

アップテンポな攻めのスタイルに、
いざという時のディフェンス力が備わった。

磯ロッドには様々な号数があります。釣り人も選択肢が広がりとても良いことだと思います。ただ1.2号までは繊細系、1.5号になるとパワー系と、この間にひとつの壁があった。この壁をなくすために1.2号の操作性と1.5号のバットパワーを持ち、5mのレングスでシャープに扱えるロッドということで誕生したのがデクストラルです。今回のモデルチェンジで三代目になりますが前回以上の進化をはっきりと感じています。待たずにガンガンあわせて、ロッドもどんどん立てていく攻撃的スタイル。それがデクストラルの個性でした。ただ、自分自身、尾長を含めて長く経験を積み重ねることで攻撃力だけではないんじゃないかと思い始めていました。ふと気の緩む瞬間にアタリがあれば伸されるときもある。ガンガンいくだけじゃなく、助けてくれる性能があった方が良いじゃないかと。そんなディフェンス力を高めたのが新生デクストラルです。パラボラチューンR+が圧倒的に効いていて、1.2号の穂先と1.5号のバットを5mのレングスで調整するのは困難であったのがこのチューニングで一気に融合が高まりました。バットにゆとりが生まれ、いざという時ピンチを助けてくれる。寝かせてやり取りをして伸された時も、強いロッドというのは攻撃力だけじゃなくて、防御力も兼ね備えることで安心感を与えてくれます。また高弾性ブランクスによって攻撃力もさらに上がっています。三代の歴史の中で大きく舵を切ったデクストラル、ぜひ手に取ってください。

使用モデル

DIVEMASTER 1.5-530

磨き上げた状況対応力。

ファイアブラッドシリーズにおける
バーサタイルスタイルを具現化したモデル。

今回のファイアブラッドシリーズで、最も隙がないオールラウンダーとしてお薦めしたいのがこのダイブマスターです。ファイアブラッドにおけるすべての特徴がアベレージ以上で、個性派が集うなか、ある意味、安定感のある中心的スペックを備えています。つまりシマノ王道調子であるイソリミテッドやベイシスに近いフィーリングですね。だからご自身の釣りが繊細とも強引とも線引きが難しい方、ファイアブラッド最初の1本をお探しの方にはうってつけのアイテムだと思います。1.5号ではあるけれど、軽い仕掛けを使った繊細な釣りにも柔軟に対応することができるし、際の釣りもこなせて、遠くを撃つキャスティング性能にも優れています。
潮が走る、止まる。魚が見える、見えないなど釣り場の状況は常に一定ではありません。いくら手返しの良い攻撃的なロッドであっても魚が少ない状況で、手返しの良い釣りなんて望めません。風の強弱、サラシの大小。常に変わりゆくフィールドに最もアジャストしやすいのがオールラウンダーたる所以なのです。高弾性カーボンによりビルドアップされたパワー、パラボラチューンR+による滑らかな追従性など、その総合戦闘力の高さで大型クチブトはもちろん、大型マダイや良型の尾長など、強烈な引きにも対応できるパワーバンドの広さも魅力です。日本全国の多様なフィールドをカバーする性能。オーソドックスというスタイルも個性のひとつだと思います。

ファイアブラッド タマノエ

ファイアブラッド タマノエ

この発想は玉の柄の革命です。
7.5mは釣り座の可能性も広げてくれる。

初めてプロトを触って、伸ばした瞬間、本当に感動しました。いろんな魚を相手にしてきて一番恐いと感じるのがランディング。片手で操作するし、頭の片隅で固着に対する不安がよぎる。速く獲りたいときは強く出すので、なおさら上げる時に大丈夫かなと。それがファイアブラッド タマノエなら解消されます。玉の柄革命ですよ。思い切り出せば良いし、片手の時間も短くなる。上げるのも早い。さらに7.5mスペックもラインナップされました。これまで釣りはできるけれど、高さ故に取り込めない場所はたくさんありました。7.5mなら、そんな場所でも竿出しが可能になるので、釣り座の可能性も広がると思います。

プロテック

美しき曲がりの虜になれ

勇気を持って細仕掛けで攻める。
軽快な胴調子ならではの世界。

軽量で操作性に優れた細糸対応の胴調子。それが前モデルから続くプロテックの設計思想です。グレ専用ロッドの胴調子はほとんどがパワータイプ。それは軽量で胴調子にすると、どうしてもさまざまな動作で胴の部分が反応して垂れ感が出てしまうから。NEWプロテックはコアブランクスを採用することでこれらの課題を克服し、しっかり、シャッキリした感じに仕上がっています。店頭で手にしただけだと先調子と錯覚するかもしれませんね。自重自体は前モデルよりわずかに上回っていますが、それはこだわりのXシートやセパレートグリップによる手元の重量増なので、むしろ軽快さが増していて、キャスティング性能も向上し、狙ったポイントへのピン打ちも余裕。タメの効くバットは、シビアな状況で細いラインを躊躇なく使えます。またNEWプロテックの曲がりの美しさはシマノ磯ロッドの中でも屈指。標準的な仕掛けを使ってその曲がりを堪能しながら1尾1尾と渡り合うのも楽しいと思いますね。

最先端カーボン素材M40X - 製品解説ムービー in ジャパンフィッシングショー 2019 2019

イソリミテッド

イソリミテッド

こいつは別格。モンスターといっても過言ではない。

NEWイソリミテッドを使って、まず感じたのは体幹の強さ。例えるならコーナーを曲がっているのに、それを感じさせない高級サルーンカーのような重厚感。魚を掛けたとき、釣り人、魚双方の力が正面からぶつかり、魚は全力で逃げる。やり取りで一番危険な時間ですが、NEWイソリミテッドのコアブランクスは揺るぐことなく、いち早く魚を落ち着かせ釣り人優位へと導いてくれます。 スパイラルXコアの進化もさることながらNEWパラボラチューンRも新しい次元に入ってますね。強さは前作同様と聞きましたが、とてもそうとは思えない。どこまでも粘り強く曲がるということで、無茶を承知で曲げ込んだら太軸のハリが見事に曲がりました。こんな体験は初めてです。また悪天候で糸ガラミに気付かず魚を掛けたとき、穂先が折れた! と確信しましたがタフテック∞はまさに∞みたいな形になりながら耐えてくれました。すべてにおいて凄い戦闘力です。9年間お待ちいただいたファンの期待、その想像をきっと超えていますよ。

タックルインプレッション 平和卓也×イソリミテッド

最先端カーボン素材M40X - 製品解説ムービー in ジャパンフィッシングショー 2019