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[インストラクター]

YOICHIRO HASHIMOTO

橋本 陽一郎

1957年2月9日生まれ。長崎県在住。南方宙釣りという、手持ちスタイルで一対一の勝負にこだわる熱いイシダイ師。ホームフィールドの長崎県五島列島をはじめとして、各地で手にしたイシダイは数知れず。

翔 石鯛[はばたき いしだい]

翔 石鯛[はばたき いしだい]

夢の70cmクラスを追い求めて 竿下に迫る石鯛の気配を感じ取る

軽いスイングで投じた仕掛けが、10mほど沖で小さな水柱を立てて着水した。真空オモリ20号の重みに導かれスプールが走るように逆転しながらナイロンライン24号が送り出されていく。ほどなくして着底。ラインのたるみを取りながら竿を両手に構え、カウンターで11のところにエサを置いた。「当たってますね。これは本物ですよ、100 %」
釣り始めて早くも2投目、橋本陽一郎さんが、鋭い眼差しで穂先の動きを追いながらつぶやいた。青々とした潮が一帯を包み込み、左斜め前からひたひたと潮が当ててきている。前日は&菜っ葉潮&と呼ばれる緑がかった潮に悩まされ、45cmまでの石鯛3尾に終わった。しかし、二日目の今日は、開始早々から青い潮と当て潮の好条件がそろい、さらに前日に潰したカラス貝をたっぷり撒いていることから、石鯛の活性は高いと予想できた 。
海に対して半身に構え、目線をリールに近付けながら両手で竿を構える。九州で盛んな南方宙釣りを象徴する一種独特の構え。手に持つ竿は、翔 石鯛 MH500だ。「デカ判」と呼ばれる70cmクラスの石鯛を求めて、竿下に迫る魚たちの気配を感じ取っていく。

翔 石鯛[はばたき いしだい]

12月上旬の五島・赤島の沖瀬 石鯛をいかに走らせ、ハリに乗せるか

2013年12月上旬、長崎県五島市の南東沖に浮かぶ赤島の沖瀬に橋本さんはいた。「正直、12月は一番厳しか季節です。水温が日に日に下がり、石鯛の喰いはシブかですもんね。まだ水温が16、17度で安定する1月の方が期待できるぐらいです」
釣り始めから本命のアタリが出るものの、思うようにハリに乗せることができず、歯がゆい時間が続く。そこでサシエをトッポガニ(オウギガニの仲間)からヤドカリに交換、投入後、すぐに竿先が押さえ込まれた。
相手の走りに合わせて穂先を追従させていく。道糸と竿を通して石鯛の走りを感じ取り、違和感を抱かせないように送り込みながら、いかに走らせ、ハリに乗せるか、これが南方宙釣りの技の核心になる。焦って早アワセすると、素バリを引いて釣れないどころか、寄せた魚を一瞬で散らしてしまうことになる。
穂先がグンッと押さえ込まれ、橋本さんが送り込む。やがて 穂先が完全に海面下に没したところで、石鯛がハリをくわえて走る手応えを感じた。その瞬間、渾身のアワセを入れる。翔 石鯛がギューンと見事な弧を描く。腰を落として耐えると、すぐに石鯛が水面に浮き、軽く磯に抜き上げた。43cmのオスの石鯛。
「翔 石鯛のパワーなら、これぐらいは瞬殺です !」
その後、カニで35cm、サザエで45cmを追加したが、デカ判狙いの橋本さんに笑顔は見られない。

翔 石鯛[はばたき いしだい]

強さが実感できるダブルX構造 釣り人を振り回す横走りに対応

五島列島を拠点にデカ判を狙い続け、鹿児島県屋久島や東京都小笠原諸島まで遠征してクチジロを追いかける橋本さん。生涯石鯛師を自負する根っからの底物師だが、千載一遇のチャンスを共に待ち、共に戦う相棒として、翔 石鯛はどう映っているのだろうか。
「近年ロッドはどんどん細身になって、大物狙いの釣り師は、強さに不安を感じるかもしれません。しかし、翔 石鯛は、スパイラルXとハイパワーXのダブルX構造で、細身なのにほんと強か竿です。石鯛が喰い込んで2番から3番に力が乗ってグッと合わせたときに腰の強さが分かります。浮かせるときも魚があまり逆らわないんですよね。何というか、ヌターッという感じで浮いてきますから、取り込み率が上がるんですよ。それに、クチジロは中層に浮かせてから必ず左右に急旋回して釣り人を振り回そうとするのですが、この竿はネジレに強いから横走りに対応しやすい。ほんと、よか竿です」
穂先は軟らかい方が喰い込みがよいが、軟らかすぎると潮が速いときに曲がりすぎて弾力が失われ、アタリの表現力が乏しくなる。
「翔 石鯛は、ダブルX構造とパラボラチューンを搭載しているので、適度な硬さがあるのにしなやかに曲がり込む設計。魚のアタリに追従するようにスーッと滑らかに入っていき、小さなアタリもはじきません。ヘタな操作をするなら竿にまかせて喰い込ませた方がいいと思えるほどです」

翔 石鯛[はばたき いしだい]

夢の70cmクラスを追い求めて 竿下に迫る石鯛の気配を感じ取る

メーター級の怪物カンダイでも余裕を残したやり取りだった

カニもヤドカリもサザエも喰い込まず、磯に張り付いていたジンガサを取ってハリに刺して投じた。仕掛けが落ち着くや穂先がグーンと押さえ込まれ、鋭いアワセが決まった。竿を大きくしならせながら取り込んだのはフエフキダイ70cm 。
「このサイズの魚でも、すんなり上がってきました。パラボラチューンで竿全体が滑らかに曲がってきれいな弧を描くから魚が暴れないんですね」
しかし、翔 石鯛の真の実力が発揮されたのは、この次だった。穂先がズンッと押さえ込まれ、居喰いのようなアタリが出てゆっくり聞くと、いきなり走った。しかも、そのトルクは尋常ではない。硬く締め付けたドラグが滑り、道糸が2mほど出されたが、沖に走ったことが幸いし、無事に底を切ることができた。水面に浮かせた魚体に仰天。何とメーター級、15kg以上あるカンダイだった 。
「強かねぇ。まだ余裕がある。この竿は最高傑作だと思いますよ。クチジロでも十分取れるでしょう」
その後、45cmと40cmの石鯛を追加したが、残念ながらめざすデカ判との遭遇はなく、納竿時間を迎えた 。
しかし、2尾の猛ファイターと渡り合って、翔 石鯛の強さを改めて確認することができた。デカ判やクチジロと対峙する千載一遇のチャンスが訪れたとき、真剣勝負を挑む確かな相棒として、翔 石鯛が橋本さんの両手に握られているはずだ。

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翔 石鯛

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