タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

へらへら
[フィールドテスター]

YASUO YOSHIDA

吉田 康雄

1976年、東京都荒川区で生まれる。
数々の大会で上位入賞、全国大会進出を果たしているが、記憶に残るのは99年シマノジャパンカップへら釣り選手権大会の準優勝と、14年に実現した同大会優勝。人気ウキ師としても評価が高い。巨ベラ狙いにも積極的で、05年春には亀山湖で50cmを達成した。

特作 天道(とくさく てんどう)

吉田 康雄

上品な手応えを深く味わう、贅沢なひととき。

「歯応えのある釣り味」

「いわゆる浅ダナセットとか“小ウキの釣り”より、もっと“強い釣り”で性能を発揮します。

料理に例えたら、これまでの特作が軟らかな食感だったのに、『特作 天道』は歯応えの楽しめる竿とも言えます。

硬式の利点が生かされた竿ですね。

まず硬式でありながら、しっかり“胴から曲がる”というのはバラシが少なく、釣り味が楽しめるということ。

浅ダナも試しましたが『特作 天道』だと、めったに走られないですよね。

大きく曲がるけれど、硬式の張り感が安心感にも繋がっています。

そして魚が水面に出てからはスピーディーに取り込める。

引きは味わいつつ、取り込みが楽なんですよ。

穂先が太いのに水切れがいいから誘いも掛けやすく、段差の底釣りで“置き直し”をする操作も楽です。

使う度に“あの釣りも面白そうだ”とアイデアが浮かぶ竿ですよ」

飛天弓 皆空(ひてんきゅう かいくう)

飛天弓 皆空(ひてんきゅう かいくう)

2014年の勝者が語る
勝つための竿に求められる性能。

管理釣り場で競技会が開催されることにより、必然的に競技桟橋が浮き桟橋である環境が多くなった。但し書きを要する話になるが、釣り人の足もとから深い、「深宙天国」の状況を招いてしまったといえる。
ご存知の通り、大会独特の混雑下において、クワセエサを伴うセットの釣りは避けられない。クワセエサが持つからといって投餌の手を止め、ぶら下げて待っていようものなら魚どころか勝機も逃がす。喰わせる誘い方の基本動作、リアクションバイト(反射的に喰わせる)を狙ったリフト&フォール(持ち上げて落とす)を細かく刻みたいとしても、従来のへら竿はこの釣りを想定していない。
そんな中、穂先の進化が、チョウチン・セットの精度を高めた。これに関して多くの釣り人が頷く。 2014年の吉田康雄もまた、この恩恵にあずかった一人と言えるだろう。 夏のような日差しの降り注ぐ6月上旬、千葉県野田市にある野田幸手園で『シマノジャパンカップへら釣り選手権大会(以下、ジャパンカップに略)』王者となった吉田に、ジャパンカップで優勝した釣り方を『飛天弓 皆空』8尺を使って再現してもらい、この竿を使うことで何が変わるのかを語ってもらった。
吉田「僕のチョウチン・セット釣りは、簡単に言ったら“寄せる釣り”です。そうなるとタナで暴れさせず上げてこられる利点は、非常に大きい。できる限り、散らさないで釣り込めることは大変なメリットなのです。大きく曲がる軟らかい竿で、魚を自由に暴れさせてしまった場合、1枚の釣り自体は面白いかも知れませんが、次にアタリを出そうとしても、アタリを出す環境まで寄せないといけなくなります。それが『飛天弓 皆空』であれば、いいときで次の1投、あるいは3~4投でアタリを出せるかも知れないのです。このとき軟調子の大曲がりする竿で取り込んでいたら2投はチャンスを失いますよ」
さらに吉田は続ける「この握りは、すごいですよ」 吉田は『しっとり綾織握りⅡ』の感触に驚きを隠せなかった。
吉田「竿尻をここ(親指の下のふくらんだ部分の下部)に当てるでしょう。そこで滑らないから、このまま竿に掛けてある人さし指だけ動かせば、十分に誘えるだけ竿が動かせる。指先で竿を上下することに無理がない」
例えるなら“指先に仕掛けが付いていて、それを直接、操るような感覚”に近いということ。竿先の水切れがいいことも、この誘い軽さにひと役買っている。
吉田「トーナメント予選会の盛んな時期は、まだ夏の延長で、夏の釣りといったら“動かす釣り”になる。魚の活性があるのだから、エサ打ち量だって多い。操作が忙しい時期に欲しかった竿です」
『飛天弓 皆空』は、そんな忙しい操作を軽快に変えてくれるはずだ。