タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

船船
[インストラクター]

JUN TOMIDOKORO

富所 潤

幼少時から投げ釣りなどにのめり込む。現在はアオリイカをはじめ、その他のツツイカ系を含めたライトタックルゲームに没頭。アングラーが、楽しい、面白いと思えるような釣り情報を発信し続けている。整形外科医の顔を持つため"イカ先生"と呼ばれる。

サーベルマスター Xチューン テンヤ

富所 潤

意のままに誘い、確実に掛け獲る。理想を追求した最高峰ロッド。

[サーベルマスターXTUNEテンヤ]は、とにかく軽い。スパイラルXコアを採用したブランクスをハイパワーX構造で強化することで強度を損なわず、ブランクスを軽量化したことで手元に重心が置かれ、より持ち重り感の少ないロッドに仕上がった。これが釣りやすさに直結しており、釣果アップにつながる大きな要因になっている。
また注目すべきはXシート・エクストリームガングリップだ。手のひら全体でロッドを包み込むように握り込めるので安定感が増し、フッキングや誘いを入れる際にロッドがブレなくなった。そもそも関節はすべて連動している。手首が不自然な状態になると肩や肘の動きにも影響が出る。Xシートは従来のトリガーグリップに比べて親指の腱に負担がかからず、結果的に腕の関節も疲労から解放される。集中力が持続するから誘いも単調にならない。40~50号のテンヤを上下に誘い続けるテンヤタチウオは、これまで手首に大きな負荷が生じる釣りだったが、Xシートの登場によって大きく様変わり。釣り人の受ける恩恵は大きい。
ロッドは乗せ調子の73M190とスタンダードな82MH180に、今回新たに掛け調子の91H160が加わった。この3本を使い分ければ、幅広い状況に対応できる。ちなみに現在のテンヤタチウオでは8:2調子が最も使われている。まずはXTUNEを1本使ってみたいという人には82MH180がオススメ。掛けにも乗せにも対応できる汎用性が魅力で、シーンを選ばず活躍してくれるはず。
波気のある日は船がバタつくので73M190の出番。ロッドがやや長尺設定であることに加え穂先のソリッド部分も長いので、揺れを吸収してテンヤが暴れない。タチウオがショートバイトですぐにテンヤを放してしまう状況下においても、喰い込みが良い柔軟穂先の73M190が威力を発揮。例えば82MH180ではアタリを弾いてしまう場面で73M190に持ち替えると、立て続けにヒットすることも珍しくない。
そして今シーズン新登場した91H160は「即掛け」を身上とする手返し重視の釣り人が待ち望んだ攻撃的な9:1調子。非常にレスポンスの良いショートロッドだ。タチウオの活性が上がった場面で、テンヤに噛みついてきた最初のアタリに対してカウンターでアワセを入れられる竿。目感度だけでなく微かなアタリも手元に伝える抜群の手感度は他の2本をしのぎ、深場からの魚信も逃さない。高活性なタチウオが積極的に餌を喰いにくる状況なら迷わず91H160だ。

Xシート - 製品解説ムービー in ジャパンフィッシングショー 2019

誰でも同じように餌をセットでき餌ズレなく攻撃的な釣りを展開

船テンヤゲキハヤは、餌をクリップで挟むだけでセットできるので、ワイヤー仕掛けに比べ圧倒的に手返しが早い。しかも餌付けにバラつきが生じない。キャリア10年のベテランでもエントリーしたてのビギナーでも同じように餌をセットできる。巻きのピッチや力加減に慣れを要するワイヤー仕掛けでこうはいかない。さらにヘッド部の餌セットフィンのおかげでテンヤをキビキビ動かしても餌がズレないので、より攻撃的な釣りが可能になる。

サーベルマスター 船テンヤ ゲキハヤ

親指操作だけで絶妙に誘い、タイムロスなく巻上げられる。

テンヤタチウオ釣りではロッドとリールを握った片手だけで誘いからアワセ、ファイトに持ち込むのがベストといえる。これまでのように、もう一方の手を使いながらのリール操作を必要とした場合、ハンドルを持ちそこねたり、巻上げスイッチをONにする際にモタついたり……など、どうしてもアワセを入れて巻上げを開始するまでにタイムロスが発生していた。
しかしフォースマスター600に搭載されたタッチドライブを使えばフッキングと同時にファイトに持ち込める。本アタリを取ってアワセを入れる場合、誘いを行っている最中にアタリを感じたとしても、常に親指をタッチドライブに置いておけばアワセ動作と同時に電動ONで巻上げを開始することができるのだ。
このタッチドライブを活用するとタイムロスがほとんどなく、フッキングミスも格段に減少する。リールを握った手の親指だけで操作するシーソー型感圧スイッチなのでレスポンスは抜群だ。これまで両手で行っていた一連動作が片手でできる優位性は、特に繊細な前アタリから誘いをかけて本アタリに持ち込み、素早くアワセを入れなければならないテンヤタチウオ釣りでは注目に値するはず。
また、従来テンヤタチウオ釣りの誘いはハンドル操作で行うことが多かったといえるが、たとえばハンドル半回転とか1回転……など、その回転速度もスローだったり素早くだったりとケース・バイ・ケース。電動リールを使用する釣りのなかでは非常に多くのハンドル操作を必要とする釣りといえる。親指の押し加減で微妙な巻上げ調整可能なタッチドライブを活用すれば微妙な誘いも楽々。よりイージーにハイレベルな誘い操作を演出できる。
さらにスピードクラッチを併用することで誘いの一連動作が片手でスムーズに行える。誘いを入れ続けて喰い込まないときに、さっとクラッチOFFでテンヤをわずかに落とす動作は従来も可能だったが、クラッチONにする場合はハンドルを回すなど、もう一方の手で動作を起こす必要があった。しかしこのスピードクラッチならON/OFFの切替操作が片手だけで可能になるわけだから、そのアドバンテージは非常に大きいといえる。

フォースマスター 600/600DH[ForceMaster 600/600DH]

フォースマスター 600/600DH[ForceMaster 600/600DH]