タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

船船
[インストラクター]

NORIO TANABE

田辺 哲男

1958年生まれ。横浜市出身。
中学生の頃よりバスフィッシングを始め、1984年から国内外のトーナメントに参加。98年から99年まで渡米し、バスフィッシングトーナメントの最高峰「B.A.S.S」.に参戦。 優勝経験も持つ、まさに日本を代表するプロフェッショナル・アングラー。 「パターンフィッシング」、「ストロングスタイル」を身上とし、「パターンフィッシング」の第一人者としてはあまりにも有名。

ENGETSU 一つテンヤマダイ

田辺 哲男

繊細にしてアワセが効く。
強さとしなやかさの絶妙アクション。

今作で三代目となる新たなる[炎月一つテンヤマダイ]は、一つテンヤマダイ専用ロッドとして持ち合わせるべき要素、つまり、この釣りに熱くなっているアングラーの誰もが必要不可欠…と感じる要素に対し、従来モデル以上に照準を合わせた仕上がりになっている。
ひと昔前の一つテンヤは、細径PEラインで繊細にマダイのアタリを取って喰わせていくイメージが主流だったので「ロッドはティップが柔らかいもの」という固定観念があった。もちろん、実際にはある程度手にもアタリが伝わらないと多くの状況下において快心ゲームを生み出すことができない。しかし、だからといってティップに張りを持たせることを意識しカチカチにするとフワッとしたアタリを取ることが難しくなり、逆に柔らかくしすぎれば感度が下がる。今回のスピニングモデルはアングラーにとって悩ましいこうした部分にメスを入れるべく従来モデルにくらべティップセクションに張りを持たせ、ジョイントの根元部分から強さを出すことでアワセが効く新たなティップセクションとして興味深い仕上がりをみせている。この絶妙アクションは今まで試行錯誤を重ねてきた三代目だからこそ辿り着いた新境地といえるだろう。また、バットセクションに関していえば、ここが強すぎると魚を必要以上に暴れさせてしまう。真鯛の引きは首振りが普通の魚より速く、大きく左右へ振り泳ぎ上がるといった独特なもの。そんなファイトに対してこのロッドはバットがしなやかなに曲がり込んでくれるため、全体のロッドカーブの角度がナチュラル。0.6号といった細径PEラインでもドラグの滑り出しをスムーズにサポートしてくれるため決して魚に引かせすぎることがない。今作はM、MH、Hの3モデル。それぞれ強さは少しずつ違うが、これはティップからジョイント部分にかけた強さの違い。つまりアワセ方やシャクリの強さの違いによって使い分けるための基準と考えればOK。深場であればH、リアクション気味の速いシャクリ上げの釣りにはHやMH、吊るして静止した状態でアタリを取り、ストロークのあるアワセを入れる釣りであればM…といったパターンが使い方の一例。新たな三代目には乗る船や海域の特徴、それぞれのアングラーが好みのスタイルに合わせて選ベるラインナップがしっかりと揃っている。