タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

船船
[フィールドテスター]

SHINTAROU SUZUKI

鈴木 新太郎

1975年生まれ。通称「外房の若大将」。千葉県特に外房を中心に広く船釣りに精通。なかでもライトヒラメや、一つテンヤなど最新釣法をいち早く取り入れ情報発信の中心的な存在。

繊細操作を、誰もが手軽にスムーズに。

わずかな力で自在に巻上速度をコントロールすることがタッチドライブの大きなメリット。でも釣り人は魚とコンタクトを取った瞬間に頭が真っ白になって、思わず力が入ってしまう場面があります。タッチじゃなくてプッシュしてしまう。
そこでフォースマスター601/601DHでは力を入れて押しても設定速度以上にならないように中間速設定機能が搭載されました。これによって魚種や釣法の対応力が大幅にアップしました。例えば、イサキやアジビシといったコマセを使った数釣りだと手返し重視だけど最初から速く巻く必要はなく、スローな巻上げからはじめたい。そんな時はあらかじめ巻上速度10〜15に下げて使います。逆に巻上速度を上げる釣りはテンヤタチウオやショウサイフグのカットウ釣り。掛ければ、瞬時に巻上げたいので速度20くらいまで上げます。このような繊細な調整が自在にできるようになったことで、さらに満足度が高まりました。
画期的なシステムが多くの皆様に、手軽にスムーズにお使いいただけるようになったと思います。
また小型電動リールに関してはハンドルを使うよりも電動に頼ることが多いので、左ハンドル、つまりロッドもリールも右腕で操作することで効率が良くなります。NEWタッチドライブは、さらに快適に操作できるので、数釣りでは、きっと釣果が伸びると思います。

フォースマスター 600/600DH/601/601DH

海攻(かいこう)ヒラメリミテッド

鈴木 新太郎

曲がるほどに強さと粘りが増すブランクス。
未体験の高感度にも驚きです。

シマノの先端テクノロジーを満載した海攻ヒラメリミテッド、前作とはまったく別物と言えるほどの進化が感じられました。まずブランクス性能は曲がるけれどパワーがある。座布団クラスを海底から引き剥がし、暴れさせずに上げてくるという、ヒラメ釣りにおける一連のやり取りがとてもスムーズに行えます。曲がりながらも、粘りとパワーを発揮して、ヒラメ独特の縦の首振りを抑制して、ジワッと浮かせることが可能です。ブランクスが安定しているので、より信頼感が高まりました。またXシートエクストリームガングリップによりグリップ力が良くなっていることも相乗効果を生んでいますね。
そして驚いたのはライトヒラメに搭載されているカーボンモノコックグリップ。この感度は飛び抜けています。根掛かりを回避するための海底状況や前アタリを感知するのはヒラメ釣りにおいてとても大切なこと。これまで視覚で穂先の微妙な変化をとって判断していた情報が、タイムラグなくロッドを持つ手に金属的な響きで伝えてくれます。俺の使う竿は全部このグリップが欲しいくらい。そのくらい気に入りましたね。

エンゲツ エクスチューン 一つテンヤマダイ

快適性を進化させた、
Xシート搭載ヒラメゲームロッド。

長時間魅力的な生き餌の動きを演出し続けるヒラメ釣りにおいてリールセット時にガングリップと一緒に手のひらで包み込め、より一体感を得られるXシートの優位性は見逃せない。
パーミング性能に優れ、持ちやすいため疲れにくく、決して多くはないヒラメからのチャンスを、特別なことをしなくても常に高い集中力をキープした状態で待てるというメリットは大きい。また操作面でも竿ブレが減少し、誘いの精度が向上して安定するようになったし、穂先がタフテック∞で高強度化されたこのロッドにはヒラメからの反応をハッキリ察知する感度が備わる。また、シャープなアワセが利くキレ味と、座布団サイズにも負けないバットの粘りも兼ね備えているのも魅力だ。

エンゲツ エクスチューン 一つテンヤマダイ

疑いが確信に。
半信半疑のアタリを確信に変え胴の強さで掛け獲る。

今回のニューモデルのなかでもMとMHの穂先は柔らかめだが感度が高く、それでいてしっかりとアワセが効きバット付近の強さもある新たな仕上がり…これが実際に使ってみた最初の印象。感度に関してはオモリをぶら下げてラインを張り、ロッドが曲がった状態でアタリが出やすくなったという感度の高さではなく、ラインがフケている状態でも穂先で何らかの変化を感じ取れる感度の高さと呼べるもの。アタリを取るというよりも「穂先に出る微妙な変化を感じ取る感覚」と言ったほうがよく、つまりこれは今まで半信半疑だった「アタリらしきもの」を、「より確信に近づいたアタリとして取れるようになった」と言い換えることができる。特に245Mはその感覚が強い。私自身はMあたりの柔らかめのロッドが好み。これはホームグラウンドの大原でメインとして使っている硬さだが、今後私はこの245Mを主力として使うつもりだ。
大原では季節を問わず3~4号の軽めのテンヤをゆっくり落とし込んで喰わせる。つまり上から下を攻めるパターンが多い。軽いテンヤを使う時はテンションをかけながら落とすのではなく、ラインを多めに出しながらほぼゼロテンション状態で落とし込んでいく。その時はクロダイの落とし込み釣りのようにライン変化でアタリを取ることが基本だが、このロッドは穂先でもしっかりと微妙な違和感を感じ取れる。ちょっと磯竿の穂先に似ていて、柔らかい穂先でウキが走った時に穂先がその感触をとらえる。ラインが張り切らないうちに自然と穂先が入る。そんなアタリが取りやすくなった。これは穂先がタフテック∞の恩恵かもしれない。実はテスト釣行時、ラインが穂先に絡んで巻き込んでしまい、従来なら折れるほど曲がるトラブルがあったが、それでも折れなかった。このタフさがあってこそ、細くて柔らかい高感度穂先を実現できたのだろう。
ホームの大原における使い分け方として基準となるのは、季節や水深に関係なく宙層や底を攻めるなかで上から下へ攻めるのか、下から上を攻めるのかというアプローチの違いだ。私の場合、軽めのテンヤをゆっくり上から落とし込んで下を攻めるメインパターンなら245Mをセレクト。このロッドを軸に重めのテンヤで下まで落として上を攻める場合には240MH、逆に深場で10号以上を使うケースならHに近い硬めの調子の235MH+、イワシパターンや巻き中心の釣りは230H…これが個人的な使い分けのイメージだ。

ライトゲーム CI4+

鈴木 新太郎

TYPE73

メリハリを活かした、様々なターゲットへの応用と未知なる可能性。

初めてLIGHTGAME CI4+を触ったとき、まず感じたのは「メリハリがついた」ことです。掛けたら曲がるだけの感もあったライトゲームロッドですが、このシリーズは64、73、82を分かりやすく表現してくれる調子となっています。 自分はどちらかと言えば「攻め」の釣りが好きです。たとえば活きイワシを使うヒラメ釣りでは、ただ仕掛けを下ろして漫然とアタリを待つことはしません。細かく上下のタナを探り、イワシが暴れてヒラメがエサを認識する前アタリを取り、しっかり喰い込ませ、ここぞというときにアワセを入れるなどすべてを、手持ち操作で行いたいからです。
それにはTYPE73が適しています。柔軟で繊細にも見える穂先は、目感度だけでなく手感度にも訴えつつ、ハネを抑えて喰い込ませてくれます。穂持ちからバットにかけてのパワーは、アワセはもちろん、大型のヒラメもなんなく引き寄せるパワーも持っています。
今回のTYPE73には長さや硬さによって5アイテムを揃えています。それぞれに汎用性がありながら、個性をも持ち合わせていますので、自分好みの長さ、釣り場の状況、錘の違いなどによって見合ったロッドの選択肢がさらに広がっています。
コマセ釣りのアジ、イサキ、五目釣りでもTYPE73はキレよくコマセを振れるので、「攻め」の釣りが好きな自分にはピッタリ。魚が掛かると胴に入ってくるので、テンビン、胴付き仕掛けであろうと数が付いてもバレにくい。また、アタリの察知と掛けに終始するタチウオやアマダイなどにもTYPE73の感度とパワーが活躍します。
TYPE73はオールラウンダーと言えるからこそ、未知の可能性があると感じています。錘の重さを変え、釣り方を変え、小物から大物まで、様々なシーンでチャレンジしてみてください。豊富なアイテム数はライトゲームならではのユーティリティ性能はもちろん、新しい釣りの愉しささえ発見できるはずです。
個人的には新たに加わったTYPE73 HH185が興味深いところ。錘負荷が40~120号と幅広いですが、重い錘だから、深場を狙うから、大物が釣れるから…だけのためにあるHHではありません。ライトゲームのエリアと愉しみ方がさらに広がったんだと思っています。
そして今、どんなターゲットに使ったら面白いかと頭を巡らせています。アマダイ、オニカサゴ、ヤリイカ、タチウオ…。
想いは尽きません。