タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

船船
[インストラクター]

TAKAYOSHI ORIMOTO

折本 隆由

独自の観点とセンスでハイエンドなゲームを展開。鯛ラバやロックフィッシュゲームの新しい世界を日々切り開いているマルチアングラー。愛称は「オーリー」。千葉県在住。

エンゲツ エクスチューン 一つテンヤマダイ

折本 隆由

速攻即アワセ。
超攻撃的スタイルで激しいバイトを誘発させる。

これまで関東発の一つテンヤはなるべく軽いテンヤを使い、スローなリフト&フォールの誘いでフワッとした動きを演出し、繊細なティップでじっくりアタリを取るスタイルが主流だった。しかし最近、岡山、広島を中心とした瀬戸内海ではテンヤを速く動かして誘ってアタリを取り、即アワセする攻撃的かつリアクション的な釣りが主流になりつつある。
しっかりアクションさせて強いバイトに結びつける…というルアー的な釣り方だが、これが全国各地で実際によく効く。従来主流のフワッとした動きにスレてきたのか?その土地特有の食性による反応の違いなのか?個人的にまだ解明できていないが、とにかく素早い動きに対して強いアタリがハッキリ出るケースに出くわすことがここ数年少なくない。
この235MH+、B230Hとも、まさにそうした一連の動きを演出できるアイテムとして開発されたロッドだ。ショートレングスで自分から積極的にアクションをさせ、強く出るアタリをシャープに合わせるレスポンスの良さでフッキングに持ち込む。こうしたアプローチはより釣った感覚があるし、戦略のひとつとしても面白い。
私はこの攻めの釣りをベイトタックルメインで行う。浅場の場合は活エビを使用した釣りに好対応するスピニングモデル235MH+も使うが、糸フケも少なく底取りしやすいため深場では、ほぼベイトモデルB230Hを使う。両機種ともバットパワーがあるが、特にベイトモデルB230Hはホールドしているだけでマダイが浮いてくるほどのパワーがあり、Xシートが搭載されたメリットも大きく感じられる。細やかなリフト&フォールの釣りではリストの安定感がアタリの察知、アワセを大きく左右するため、Xシートのパーミング性能の良さと今までにない安定感は圧倒的に有利。例えばロッドを9時の位置から12時までアップする時、リールのパーミング性能が高いとアクションが安定するため、フワフワとではなくしっかり動かして誘える。素早く誘う分アタリは強めに出るので、そこでシャープに合わせ確実にフッキングに持ち込むのだ。[炎月プレミアム]のフォールレバーを駆使する攻略にもベストマッチする。
こうしたルアー的要素を取り入れることは餌釣り派にとっても新鮮なはずだし、新たな世界観も生まれる。餌釣りだからこうとか、ルアーだから…という垣根を越え「アグレッシブに掛けて獲る」という釣りそのものの面白さを、今までとは一味違うこのロッドのレスポンスで感じていただきたい。

ENGETSU 一つテンヤマダイ

折本 隆由

攻撃的ベイトテンヤから、深場のスローフォールにも対応。

新たに生まれ変わったスピニングモデルはXガイドエアロチタンを搭載したことによりブランクス全体がさらに軽い仕上がりをみせていると同時に、このガイドのおかげでテンヤの落下速度がアップした点も見逃せない。一方、昨今の広島、岡山などの瀬戸内エリアではテンヤを激しくジャークさせ、落として喰わせるリアクション釣法が流行している。積極的にシャクリを入れてしっかりとアピールし、一気に真鯛の就餌スイッチを入れて強いバイトに持ち込むのがベイトテンヤにおける新たなトレンドである。
この釣りでは攻撃的なアクションと強いアタリに対応するために、私はしっかりとアワセを入れられるB240Hをメインで使用し、従来の一つテンヤにはない、ジャークに近いエギングのようなシャクリ上げの釣りをフィールドテストで行なった。そこで感じたのは、先端部に採用されたXガイドの優位性によるライントラブルの大幅減少だ。軽いテンヤを自分の意図した通りに落とすことを優先して0.6号や0.8号といった細径PEラインを使った場合、激しくシャクって戻す時にPEラインがフワッと舞い上がるため、どうしても穂先に絡みやすくなる。特に積極的に攻めの誘いを入れる私のようなスタイルだと、なおさらである。しかし、このガイドならすぐ解けるので、そんな悩みから解放される。また、タフテック∞を搭載したカーボンソリッド自体の強度が上がっているため、糸絡みの際に折れる心配も少ない。これは攻撃的なベイトテンヤスタイルを実践する私にとって釣りだけに集中できる心強いメリットにほかならない。
さらに今後新たなテンヤゲームを考えるうえでこのロッドに備わるポテンシャルを最大限に発揮させるという意味では、やはり水深カウンター付き[炎月プレミアム]と[探見丸]を組み合わせたアドバンテージは無視できないだろう。
特に50m以上のディープエリアを10号以上の重量級テンヤを使って攻める際、ライン角度が直角付近になる状況下では非常に有利なゲーム展開が期待できる。[探見丸]の画面を確認しながら、反応の手前あたりで[炎月プレミアム]のフォールレバーを使いゆっくりとテンヤを落とし込む。ロッドの感度のよさと相まって、フォール中のアタリに即座に対応できるベイトタックルの強みを生かした新たな釣りを楽しめるはずだ。