タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

船船
アドバイザー

KOUJI IMAI

今井 浩次

1944年生まれ。
幼少の頃から釣りに親しみ、20歳を過ぎて船釣りの世界へ。季節ごとのおいしい魚を求め、紀伊半島沿岸と瀬戸内海を中心に、イカとマダイのシーズンは日本海へも足を延ばす。

サーベルマスター Xチューン テンヤ

今井 浩次

テンヤタチウオ新時代の開幕。
道具の進化がこれからの釣りを面白くする。

タチウオのテンヤ釣りは、誘いをかけつつ魚が掛かるのを待つ受動的な釣りと積極的に掛けにいく能動的、攻撃的な釣りとがある。どちらが面白いかは人それぞれだし、状況によっては、この両者をうまく使い分けなければ釣りにならないことだってある。
大阪湾でテンヤを使ったタチウオ釣りの遊漁船が産声を上げたのは、今から40数年も昔、1970年代半ばのことだ。往時はタチウオそのものが多かったこともあって、攻撃的な釣りをしなくても魚は釣れた。リールをただ巻きしているだけで勝手に魚が掛かってくれたのである。しかし、ここ10年ほどでテンヤタチウオの釣りは大きく様変わりした。
釣行先は大分沖への遠征であった。遊漁船も少なく、この事が逆にニューロッドの性能を実感できるチャンスが多くなり結果オーライとなったが、大阪湾のハイシーズンではタチウオ船が入り乱れ、それに比例して釣り人の絶対数も多くなる。そんな状況下でも一尾でも多く、少しでも大きなタチウオを掛けたいと思ってしまうのが釣り人の釣り人たる所以である。
今回の大分遠征で手にしたロッドは、シマノのロッドテクノロジーを凝縮させたサーベルマスター・エクスチューンテンヤである。新発想のこのロッドには、グリップの概念を覆すXシート・エクストリームガングリップが搭載されている。従来のトリガータイプとは異なり、4本の指で包み込むようにしっかりと握り込めるのでホールド感が格段に上がる。さらに、掌にピッタリと収まるので、頻繁に繰り返す細かな誘いにも指が痛くならず一日の釣りも苦にならず、タチウオの顎を打ち抜く強烈なアワセにも手首の負担がなくドラゴンさえも軽快に取り込むことができた。
さらに驚かされたのが、コンパクトかつロープロファイル設計のフォースマスター600とのマッチングで、タックルとの一体感が格段に高まっていることだ。片手でのスピード調整やクラッチ切替、サミングなどの操作も無理なくこなせるようになったことだ。
ブランクスはネジレに強く、高い操作性に加えて感度もいい。73調子のM190は乗せ調子だがスロー巻きから小刻みな誘いまでを見事にこなしてくれたし、82調子のMH180は目感度、手感度の両方を駆使して攻撃的な釣りが実現できた。
道具の進化は早い。そして、道具の進化はアドバンテージを釣り人に与えてくれる。