タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

バスバス
[モニター]

TAKUMI ITO

伊藤 巧

1987年生まれ。
利根川を舞台に開催される「TBC」、ハードベイトオンリーで競われる「H-1GPX」など、多くのトーナメントに参戦し優勝経験も豊富。ラン&ガンで、いま喰う魚に口を使わせるのが得意のスタイル。現在、注目度ナンバー1の若手バスアングラー。

巻きモノ撃ちモノも何でも出来るおかっぱりモデル

スコーピオン70は、僕にとって「巻きモノ撃ちモノも何でも出来るおかっぱりモデル」というスタンダードなアイテムです。5gクラスの軽量ルアーから、21g近いジグなども同じ感覚でキャストが出来ます。そのキーとなるのが、32mmスプール径。おかっぱりで一本しか持ち歩けない状況下でも幅広い対応能力は武器になります。そして、コンパクトボディーは、手の小さな僕でもすっぽり手中に入り、より軽快に操作が可能です。ギア比のラインナップも豊富で6.3のノーマルギア、7.2HG、8.2XGという三種類あります。巻きモノを中心に撃ちモノも一本でこなす場合は、ノーマルギアを使用し、僕がおかっぱりで最も多用するモデルです。撃ちモノを中心にする場合はHG。フリッピングやウエッピングをする場合はXGという使い分けで全国のフィールドで愛用しています。コストパフォーマンスにも優れ、実践で自らの実力を後押ししてくれるスコーピオン70は僕にとって無くてはならない「相棒」そのものです。

スコーピオン

スコーピオン

コンプレックスCI4+

ヘビーカバーゲームにも音を上げない、軽くてタフなスピニング。

旧モデルから一番変わったと感じたのは、「巻きの軽さ」ですね。回転慣性の低い「NEWマグナムライトローター」の搭載により、巻き始めから非常に軽やかに巻くことができます。そして、リール全体の自重が軽くなっているのも大きなポイント。「NEWマグナムライトローター」に加えて、「CI4+ハンドル」が新採用されたこともあり、ボディ形状の変更と相まって旧モデルより5~15gの軽量化が図られています。僕は2500HGS F6を愛用しているのですが、この価格帯のクラスで185gという自重は驚異的な軽さといえるでしょう。そしてこの軽さがもたらすメリットは計り知れないものがあります。
 僕はこのリールにPEラインの2号を巻き、7フィート前後のガチガチに硬いロッドと組み合わせ、パワーフィネス用として使っています。このタックルに4gくらいのスモラバを結んでカバーの最奥に撃ち込み、バスが掛かったら無理矢理引きずり出す……というかなり強引な釣りなのですが、これは釣り人の腕にかなりの負担が掛かります。そのため、タックル全体の軽快さや、巻き上げの軽さは、釣り人の負担軽減につながるのです。また、パワーフィネスは強引さだけでなく、繊細な誘いも必要な釣りです。そういった意味でも、操作性に優れた軽量なリールは大きな武器になります。

そしてコンプレックスCI4+には、ドラグ力をスピーディに調整できる「ラピッドファイアドラグ」が付いています。これ結構重要なんですよ。パワーフィネスで使う場合、ルアーがバスの口に入った瞬間に上アゴをガシッと貫けるよう、ドラグを目一杯締めたいわばフルロック状態からスタートします。そこから強引にロッドを立て、一気に巻いて魚をカバーから引きずり出し、ドラグを緩めてオープンウォーターでファイト…という形になるんですが、一瞬のモーションでドラグを緩められるこの機能は非常に重宝しています。

また、頑丈な「HAGANEギア」と「NEWマグナムライトローター」により、リールそのものの耐久性が大幅に向上しています。 テストで長期間使っていますが、前述のようなドラグをフルロックにしてカバーから引き離すという強引な使い方を続けても、音を上げるようなことはありません。「軽いけれどタフ」これがコンプレックスCI4+の真骨頂といえるでしょう。

バスフィッシング専用機として十分な機能を備えているので、パワーフィネス以外にも、昨今の様々な釣り方をしっかりサポートしてくれると思います。ヴァンキッシュが欲しいけど、そこまではちょっと手が出ない…という人には、ぜひ使って欲しいですね。