タックルインプレッション

SHIMANO Tackle Impression

鮎鮎
[インストラクター]

KEIGO SHIMA

島 啓悟

1972年生まれ。岐阜県美濃市在住。ホームグラウンド・長良川、板取川。05年第21回・06年第22回シマノジャパンカップの連覇に加え、14年第30回でもチャンピオン獲得。他上位入賞多数。RSソリッド釣技のエキスパート。

リミテッドプロ TF NW

H3標準チューブラー

「この標準チューブラー穂先はノーマル、背バリ、オモリなど使用仕掛け、攻略スタイルを問わず幅広いフィールドに対応します。ロッドに備わる能力が軽快に発揮されるオールラウンドな使用フィーリング。15~23㎝くらいまでの魚にマッチしますね」

H3・2パワータイプチューブラー

「大鮎ねらい、立ち込み攻略で手にしたいのが、この穂先です。やはり太い流れに立ち込んでねらう場合にはシッカリした穂先のほうが水切れがよいのでシャープなオトリ管理が可能です。オモリを付けて荒い流れにねじ込んだり、ロッドパワーを生かして引き上げたりするようなハードな操作も行いやすい。球磨川のロッドテストで29㎝をこの穂先で掛けた時は、さすがに抜かずに寄せて取り込みましたけど(笑)、27~28㎝くらいまでなら引き抜けるほどのパワーが発揮される穂先だと思います」

H3・2パワータイプRSソリッド

「今回のH3・2RSソリッドはごく先端部だけがソリッド。何が違うのかといえばオトリのなじみのよさです。ソリッド穂先の特徴で川底での安定感が増しますね。そこから引き上げる場合はソリッド部分から下のH3・2パワータイプチューブラーの効果でスムーズに引き上げられる。H3・2のチューブラーで操作するよりもマイルドに、川底を切らずにオトリが粘って付いて来るようなイメージですかね。25~26㎝くらいまでが軽快に引き抜けるサイズでしょう」

スパイラルXコアでさらなる強度
立て竿操作も意のままに

一方、新たなパワーロッドのフラッグシップを生み出すにあたり、今回我々は「スパイラルXコア」という構造を採用した。これは従来のスパイラルXにナノアロイテクノロジーなどの高強度素材を用いたカーボンテープを使用することでさらなる高強度化を追求した最新構造。スパイラルXにくらべネジリ強度最大約10%、つぶれ強度最大約15%を達成している。

「ロッドパワーを考えると持ち重り感もないですね。これがスパイラルXコアの効果なんですね! だから立て竿泳がせ系の大鮎攻略でも違和感なく操作できますね。球磨川のテストではH3・2RSソリッドを付け、瀬肩の泳がせで25~26㎝のパワフルな元気鮎の手応えを堪能しました。川辺川ではH3・2パワーチューブラーで28㎝超を寄せて取り込んでいます」

このほか2シーズン前から開始したフィールドテストでは神通川でもさらなる使用感を追求。

「16年の神通川は遡上数が少ないものの、その分魚が大きかったのでプロトロッドを手に通い込んで25~27㎝を相手に軽快なやり取りを楽しみました。地元の長良川では25㎝級でテスト。腰まで立ち込んで25~26㎝との痛快バトルを楽しめる仕上がりに磨きをかけています。手にしていただければ前作よりも〝下らずに獲れる〟新たな手応えを感じられるはずです」

新たな時代の大鮎瀬釣りに対応する新たなパワーロッド・リミテッドプロTF。鮎師の感性に応じて3つの個性を思いのままに操るPOWERSELECT SYSTEM、さらなる強度をもたらすスパイラルXコアを身にまとい、15㎝の標準サイズから尺鮎クラスまでシーズンを問わずオールマイティーな瀬釣り攻略力を徹底追求したかつてない一竿。瀬竿を凌駕するほどの大鮎の入れ掛かりを「より軽快に楽しむ」
この夏、新たな世界を手にするのは、このロッドを選んだあなたに違いない。

プロセレクト RS NW

難題ゼロ管理を簡単変換。オトリに優しく長時間泳がせ続けられるのがRSというロッド。プロセレクトではより「曲がりをうまく使える先調子」を追求し上級機種になるほど細くなる先端部のRSソリッドを若干太くすることによって使いやすさをアップ。

【85 / H2.75】

このシリーズだけに設定されたノンズームショートロッド。変化に富んだ中小河川、上流域や支流にマッチ。風にも強い。

【90/H2.6】

オールラウンドな釣りに対応するスタンダードレングス。多彩なテンション管理もよりイージーに。

「テストは板取川、長良川、馬瀬川上流、有田川など、湖産系がよく釣れる初期、全体的に好調な中期、後期の天然遡上河川。18㎝級の釣り頃サイズ相手ならどんな川でもマッチします」(島啓悟)。

さらに「ソリッドは大オトリが操作できない」「抜きにくい」という先入観を払拭するPOWERSELECT SYSTEM採用のパワータイプRS穂先を標準装備。これにより85=H2.75⇔H2.9、90=H2.6⇔H2.75と良型対応力が格段に向上。18㎝クラスまでを標準穂先で楽しみ、それ以上ならパワータイプにチェンジすることで操作感がより軽快に。誰もがRSの威力を身近に感じることができる。

プロセレクト座談会

名手も唸る
脅威のジャイアントキラー

リミテッドプロ、スペシャルなど上級機種のクオリティーをより身近に感じられる新シリーズとして誕生したプロセレクト。
いよいよ今シーズンはVS、FWに加え、SC、MI、RSが待望のニューラインナップを果たした。
上級機種を脅かすほどのロッドパフォーマンスを秘めたプロセレクトの特徴、最新モデルの実釣フィーリング、この時代に釣れる竿とは?
ざっくばらんな「プロセレクト座談会」でインストラクター陣が語る!

上級機種にはないプロセレクトが釣れる秘密

引き、泳がせ自在対応
先端クッションSC調子

小沢聡(以下・聡)/まずはSCの特徴から教えてください。

松田克久(以下・松田)/SCは操作性のよさが特徴の先調子チューブラーロッドです。特に瀬である程度大きな魚もねらえるパワー系の先調子。パワーロッドにも各種ありますが、胴に入るパワーロッドよりも小技が効く先調子が好き…そんな方にオススメですね。

僕はメインでH90(H3)をテストしました。瀬の中である程度大きな魚を力で抜くという竿でありながらMIより2~3番の張りをやや抑えているので、そのクッション性を利用すると穂先に乗せた引き泳がせのような細かい釣りができるので、小型オトリでも違和感なく使えます。ピンポイントねらいからフラット河川までオールラウンドで使える調子。H2・75の90は君野君がテストしてます。どんな竿に仕上がってる?

君野貴文(以下・君野)/基本的に僕は大河川よりも中小河川、大石がゴロゴロした渓流相的な川が好きなんですが、そんな大石のピンスポットをじっくり泳がせたり、引いたりするのに適した仕上がりになってます。特にナイロンを使った時にナイロンと2~3番のしなやかさが、オトリのよい泳ぎを演出してくれますね。

松田/ナイロン、フロロの泳がせ系の釣り、つまり糸フケを出したり張ったりもしやすいし、複合メタルの泳がせや瀬釣りも容易にこなしてくれます。

君野/僕はナイロン使用の割合が多いのですが、シーズンを通して2~3割は複合メタルも使います。伸びのない複合メタルでも、しなやかな先調子を生かした泳がせやすさがありますね。糸自体がしなやかなナイロンの泳ぎと、糸に伸びのないメタル系の泳ぎの違いを演出しやすい点に独特のよさがあると感じています。

松田/僕も両方使ったけどオトリのなじみがよくて、引きやすいなと感じたんですよね。

君野/そうですね。ベタッとしたある程度流れがある川相でも引きやすさを感じました。

松田/H2・75の対応野鮎サイズはどう?

君野/だいたい18㎝くらいが釣りやすくて、23㎝までは何とかいけるかなという感じです。

松田/H90はけっこう大きいのでもいける。瀬で25㎝が掛かってノサれ気味の状態でもパーンと抜けるくらい力がある竿ですね。あまり硬い竿は好きじゃない人にとっては、H3なんてすごく硬いイメージで「除外!」みたいな感じになりがちだけど、先調子だからH2・6~2・75同様の操作感でパワーもある竿だと思います。

島啓悟(以下・島)/全国いろんな川がありますが、どんな川にSCはマッチしますか?

君野/僕がよく行く兵庫県・揖保川中流から上流域のように石が多い渓流相っぽい場所にマッチすると思います。

島/若干立てたりとか、流れの筋に対して泳がせたり、引きやすい?

君野/そういうことが得意な竿だと思いますね。

小澤剛(以下・剛)/じゃあ郡上とか馬瀬とかも?

君野/そうですね、もってこいだと思いますね。

島/狩野川の上のほうなんかもね。

三嶋英明(以下・三嶋)/似た感じですね。だいたい糸は何号くらいですか?

君野/ナイロン0・2~0・25号ですね。

剛/複合メタルだと0・05号くらい?

君野/そうですね。

島/松田さんはどうですか?H3というと本当にパワー系のサオというイメージですけど。

松田/尺鮎はちょっと厳しいと思いますが、九頭竜川下流域や那珂川、長良川も大石が多いので、操作性のよさがアドバンテージになりますね。あと神通川など良型と小さな天然遡上魚が混じるサイズにバラつきがある川、なおかつ水量豊富な川にはピッタリだと思います。

島/それだと、やや大きなオトリを少し寝かせて引くという感じでしょうけど、立てても問題はない?

松田/終盤大きな鮎をトロ場でねらうのもやりやすいと思います。引き抜きに関していえば特に難しいことを考えなくても、女性などあまり竿をうまく曲げ込んで竿のバネを使えない人でもある意味抜きやすい。先調子竿は魚が浮くのが早いので、慣れれば取り込みやすい。少しジワッとタメるのがコツかな。

プロセレクト座談会

前アタリ伝える鋭敏MI
より扱いやすい専用RS

聡/MIはどうですか?

三嶋/今回85と90の2本をテストしましたが、SCにくらべて2~3番の張りがしっかりしている感じです。

島/同じ先調子でもSCは2~3番が気持ち柔らかめで、逆にMIはしっかりという感じですか?

三嶋/シャキッとしているイメージですね。野鮎サイズ的には18~20㎝が釣りやすいですね。

剛/硬さは?

三嶋/90がH2・6で、85がH2・75です。短いと間合いがないので、少し硬めの設定で引き抜きやすい感じになってます。で、普段はリミテッドプロなどを使ってるんですけど、基本的にそれに負けないような感度がありますね。やはりMIはピンポイントをねらったり、何でもできる竿という調子でチューンしているので、どこでも平均的なねらい方ができる調子作りですね。そのなかでナイロン0・2~0・3号を使って感度が損なわれず、ちゃんと前アタリが分かります。

松田/ナイロン、フロロでも感度がボケないと?

三嶋/面白味を出すにはそこが一番大切かなと。近くにいるよ、今から掛かるよ、というのが分かるので。糸を張らないぶん、寝かせた時より立てた時はそれが伝わりにくいんですけど、しっかり伝わりますね。

剛/ポイントは選ばんのだろうけど、狩野川メインでテストしているんですよね?

三嶋/そうですね。ホームグラウンドの狩野川でテストしつつ、山梨県・桂川とか近くの河川に遠征しながらよい部分を引き出すことに努めました。場荒れした人気河川で数を伸ばすという時でも感度、操作性は満足できるレベルです。

剛/糸はナイロンに特化している?

三嶋/いや、最近は複合メタルも使ってますけど、そこは違和感ないですね。基本的には先調子なので胴に乗るまでは時間を要するんですが、SC同様抜く時はジワジワと遊びながらゆっくり操作してもらえれば、すごく楽しめる竿ですよ。

聡/島君が担当したRSはどんな仕上がり?

島/今回のプロセレクトは85、90の2アイテム。SCもMIも先調子ですが、RSの先調子と何が違うかといえばRSは「曲がりをうまく使える先調子」ということへのこだわりです。たとえばリミテッドプロやスペシャルにもRSがありますが、上級機種になるほど先端のRSソリッドを細くしてより操作しやすい調子にしています。それに対してプロセレクトは若干太くすることによって、使い勝手をアップさせたイメージですね。

RSにはサイズ対応の幅を持たせるためにPOWERSELECT SYSTEMが採用されています。標準のRS穂先は釣り頃サイズの数釣り対応タイプになっています。替穂はパワータイプになっていますので、メリハリを効かせた使い分けが可能です。サイズ的には18㎝くらいまでは標準RS穂先、それ以上になったら替穂がよいと思います。

聡/どんな川にバッチリ合う?

島/テストは板取川、長良川、馬瀬川上流、有田川など。湖産系がよく釣れる初期、全体的に好調な中期、後期の天然遡上河川で11月初めくらいまで釣りましたが、穂先をうまく使ってもらえれば18㎝までの釣り頃サイズ相手なら、どこでもいけるなという感触ですね。

プロセレクト座談会

イージーに楽しめ
より数が釣れる不思議

上級機種との違いはココ!
プロセレクトが釣れる理由

聡/プロセレクトはなぜこれだけの高性能で価格が抑えられているのか? と考えると素材ですね。竿の値段は素材で決まる。簡単にいえばリミテッドプロほど高弾性ではないカーボンを使っているので、これだけ値段が下げられる。料理でいえばカーボンは食材みたいなもので、各インストラクターが味付けをして高級料理に負けないように仕上げた…それがプロセレクトだと思います。

実際FWは剛が17年の中日スポーツ杯という絶対に負けられない大会で、リミテッドプロではなくプロセレクトFW85を使って見事優勝。何でリミテッドプロがあるのにプロセレクトの85をチョイスしたのか、えらい興味あるんだけどな。それだけ完成度に自信があった、ということだろうけど。

剛/まぁ、いろいろ理由はあるけど、一番の理由はプロセレクトシリーズで結果を残したかった。口では「いいサオができました~」「負けませんよ~」とかいくらでも言えるやん。でも、やっぱり使って結果を残したかったのが一番。

大会会場が馬瀬川だったので85が向く。ベリーベスト85も持っていたけれど、野鮎が小さかったので少々オーバーパワーかなと。リミテッドプロよりプロセレクトのほうがしなやかなので、じゃあ迷わずプロセレクトでいこうと思ったのが、あの時の状況でしたね。

プロセレクトはリミテッドプロにくらべるとカーボン弾性は確かに少し低いんだけど、そこが逆に粘りが出たりとか操作する時にオトリに優しかったりとか、メリットもたくさんあるので、そこは適材適所かなと。リミテッドプロFWは軽くて肉薄だからちょっとデリケートな感じもあるけど、プロセレクトシリーズは少し弾性が低いぶんそれが全然ない。そういった部分でも安心して使ってもらえると思いますね。

聡/僕がVSを使っていて一番感じるのが、タメ性能がよいこと。

剛/そう、粘りがあるね。

聡/かなり大きいのが掛かっても、ノサれてイトが切れてしまうという状態になりにくいし、思いきり曲げてもしっかり竿全体が働いてくれるので、安心してタメられるところなんかはリミテッドプロより上じゃないかと思いますね。あと、ちょっとムリしても安定感がある。少し雑な扱いをしてもヘッチャラで使える点も大きなメリット。

剛もそうだけど、僕らのようにサオを寝かしてオトリを引く釣りにはパリパリに硬くて張りがあり過ぎる竿はオトリが浮いて引きにくい。ちょっとしっとりした感じのある竿のほうがオトリがなじみやすくて弱りにくく、引きやすいね。

剛/ちょうどいいって感じでね。

聡/そういった意味ではこのカーボンの素材自体がそんな特徴を持っているから、特に僕らみたいな釣りには合うのかなという感じはしますね。皆はリミテッドプロとかスペシャル競クラスの高弾性ロッドとくらべたメリットはどんな感じ?

三嶋/いつも使ってるのがスペシャル競とリミテッドプロのMI。それにくらべると確かに弾性が落ちるので柔らかく感じますけど、そのぶんやっぱりタメ性能がいいですね。雨のあとで皮が柔らかくなったり、身切れが多い時などは違いがハッキリと出ます。そんな状況ではMIが先調子であるぶん、リミテッドプロよりよい部分がある。

状況によってはこちらのほうが釣果が伸びると思うので、それを使い分けるとよいと思います。これ1本持っていれば、一段階上にいけるかなと感じますね。初心者には最適で、トーナメントに出ている人でも、手返しは遅くなりますけど、そのぶん身切れが少なくなるというメリットもあるので、確実に1尾目を取るにはリミテッドプロに迫る可能性を持ってますね。

聡/もともとMIはパリパリのアソビのない竿だもんね。上級者はそれこそレーシングカーを運転するみたいな感じで、リミテッドプロMIを使うけど、逆にすごい集中力が必要だったりするからね。プロセレクトだと少しアソビができるから、気楽に釣れるかもしれんね。楽な釣りをしても釣果が出そう。

三嶋/そうですね。同じ調子でもプロセレクトのほうがオトリの弱りが遅いので、長時間遊べますね。プライベートでも1日しっかり遊べます。

松田/自分も普段はリミテッドプロなどを使っていますが、今年初めてプロセレクトを使わせてもらって、聡さんが言われたとおり、低弾性で若干張りが消えるぶんリミテッドプロよりオトリがなじむ、引きやすいなと感じましたね。剛さんが言うような安心感もあります。太仕掛けの力勝負でガーンと抜くような時は、リミテッドプロだとちょっと怖いかなぁという部分はありますけど、この竿だと多少無茶しても大丈夫という安心感はありましたね。感度はリミテッドプロより確かに落ちますが、釣果的にはあまり変わらないかも。

君野/皆さんの感想とほぼ同じですが、やっぱりオトリに優しくてなじみがよい。オトリを弱らせにくいですね。あと、少々ラフな操作をしてもサオが吸収してくれます。

聡/それは大きいですよね。

君野/かといって、目印がいつまでもブレて止まらない、ということもない。そのへんはすごく使いやすい竿ですね。

聡/島君のRSは穂先の使い方が命なので、サオが絶対にブレちゃいかんと思うんだよね。

島/リミテッドプロとかスペシャルのこだわりとしては、ブレずに先端部の曲がりをよりオトリ操作に生かせる竿だと思うんですよ。特に競技会のように制限時間内で数を競うなら、どうしても繊細さや軽さ、張りを求めるので、そんなロッド設計になる。けれど、このプロセレクトは楽に数が釣れて安心して使えるシリーズ。

僕が思うに友釣りはオトリの生きた泳ぎを有効活用することが大切だと思うんですが、カリカリに研ぎ澄まされた竿で鮎師が操作しすぎると、意図せず釣れない状況を作り出してしまうこともある。それを考えると若干柔らかさがあって、少し操作性は落ちるものの、それが逆によい状態を生み出し持続できる…というのが、このシリーズのよさかなと。

プロセレクトRSは実際よく釣ってくれるサオでした。高弾性のリミテッドプロよりナチュラルに釣れる状況を作り出してくれるような感じがある。掛かってからはタメ性能もよいので早く上げる必要がない。安心して取り込める。ストレスなく1日楽しめる仕上がりになっています。

聡/ということで、それぞれ特徴がありますけど、これでいよいよVSからはじまってFWが出て、新発売のRS、MI、SCと種類も豊富になりました。自分のホームグラウンドの川相に合わせたり、好みの調子など、いろんなパターンで選んでもらえるようになったと思います。カタログにはよく「初心者に」とか「中級者に」とか書いてありますけど、トーナメンターならともかく、ベテランでも妥協せずに十分満足して使ってもらえるロッドだと思います。

プロセレクト座談会

スペシャル競(きそい)RS HP/NP

R85-88

使用モデル1

R85-88

オトリ操作性ピカイチ 魔力を秘めたR85-88

島啓悟は語る。 「今回のR85-88(H2.75相当)は現在短竿で大注目される85ニーズに応えるロッドです。90に迫る守備範囲ながら圧倒的な操作性は特筆もの! 引く、泳がす、探る、動かす…など90ではアプローチできない手前からの丁寧な攻略、高度なピンポイント操作はもちろん、そこからオトリを広範囲に動かすことも自在。オトリ操作の質が勝手にランクアップする感じです。 変化に富んだ中小河川、上流域や支流に最適なほか、風にも強く15~23㎝の数釣りにピッタリ。とにかくオトリの操作性を重視したい方、軽さを求める方はこの85。RSショートバージョンの魔力を存分に味わってください」

R90、R90-93

使用モデル1

R90、R90-93

リミテッドプロ直系鋭敏操作 R90、R90-93好みで選択

R90、R90-93(H2.6相当)は一般的河川全般で強みを発揮するリミテッドプロ直系RSのスタンダードロッド。 ゼロオバセ管理を立体的にイメージする現代のソリッド釣技に対応すべく、先端ソリッドの短縮化による長さ調整とチューブラーつなぎ部分の張りのバランスを見直すことで、今まで以上に多彩なテンションコントロールが可能になった。 「テンション管理を手元で行いやすくするため2番以降のブランクスはシャキッと張りを持たせた軽快な調子。そこにリミテッドプロのイメージを最大限取り入れたタメ性能をハイブリッドさせることで使用感が向上しています。常にテンション管理をイメージして釣りたい方は〝オッ〟と思うような仕上がりと感じるはず。両タイプとも15~23㎝の数釣りに。そしてパワーを引き出す新替穂にチェンジすれば25㎝級にも対応します」

H90

使用モデル1

H90

胴ブレせず繊細操作に対応 詰め穂先で27㎝引き抜くH90

タイプH(H2.9相当)はタイプR同様にソリッド部分を短くすることで従来モデル以上の操作性と新たなパワーがミックスされたチューニング。初代Hは硬さで抜くタイプ、2代目は胴に乗せるタイプ、今回はその中間的アクションを追求している。 「オトリに対する細やかなソリッド操作を邪魔しない張りのある胴は、中後期に楽しむ22~25㎝の大型はもちろん、サイズにバラツキが多い河川や時期、底石変化に富んだ川相の良型攻略に合うロッドがほしい…そんなニーズに応えた新アクションです。 胴ブレが少ないので渇水時は立竿操作、増水時ならベタザオ操作で胴の張りを生かした引き釣り泳がせやオモリ使用の引き釣りで。急瀬の良型も替え穂先使用なら23~27㎝も引き抜き可能。使い込めば使い込むほど歴代のタイプHにはない利点を感じられるはずです」

プロセレクト VS NP

操作性、感度、硬さ、調子、軽さ…
VSアクションの特徴を一言でいえば、どんな釣りでも非常に扱いやすいということ。

私がテストしたプロセレクト90はスタンダードな全長、硬さ、調子、軽さなど、すべてにバランスのよい仕上がり。取り込む際は曲が込んでタメが利き、良型もきちんと持ち上げて引き抜けるので安心感がある。どんな条件でも鮎師の期待に応えてくれる手軽なロッドというイメージがピッタリです。

90NP

使用モデル1

90NP

操作性、守備範囲がハイバランス 23㎝級も安心スタンダードな90

万能的先調子が生む高い操作性、納得の軽さ、H2.75 90というスタンダードな全長とHランクゆえのバランスのよい曲がり込みとタメ性能は23㎝前後の良型にも安心対応。まさに多芸多才なバーサトルアクションを実感できる仕上がりです。立竿泳がせからベタザオ操作の瀬釣りやオモリ使いまで、誰もが楽しめる一般的なフィールドの全域をカバー。竿先を使ったオトリ操作や中庸的な90の守備範囲など、どんな仕掛けや釣り方にも対応OK。掛かり鮎とのやり取りも初期の15㎝から後期の20㎝以上の良型にいたるまで思いのまま。これほどの対応力があるので鮎釣りビギナーにとっては末永く使える打ってつけのロッドとして特にオススメです。