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素晴らしき投釣りワールド

【素晴らしき投釣りワールド】:VOL.23 横山 武の「キス釣り」Part 3

横山 武
横山 武
シマノ・ジャパンカップにおいて3年連続を含む4度のチャンピオンに輝いた、トップトーナメンター。

VOL.23 ~横山 武の「キス釣り」Part 3~

【あこがれの沖縄でホシギスを求めて!】

 【チャンスは突然に!】

  “キス釣り”に待ち焦がれていた理想のリール、ロッド、クーラーと出そろったので

キスを釣ってよ!と簡単に言われたのが2月9日。冗談でしょう?この厳寒期、いつもは冬眠状態のため情報が全く無い。あちらこちらと釣り仲間に聞くもこの時期無理とのこと。無理・無理・無理!あきらめてよ!4月まで待ってよ!と説明する。(しかし、ホンネは釣りに行きたい!)沖縄はどうだろうか?と相棒の日置さん。早速現地の情報をかき集めて、なんとかなりそうよ?出発23日と、とんとん拍子に予定が決まった。そんなわけでフタアシぐらい早くキス釣りを楽しめることになった次第。初めての沖縄、ホシギスも初めて、アタリはシロギスの数倍とか?どんなアタリだろうか?ワクワク!これも全て日置さんのおかげ。(感謝感激!)

那覇空港にて

しかし、情報があまりにも少ない。本当に大丈夫?釣り場所は?仕掛けは?エサは?どんなキス?など心配があるが期待は膨らむばかり。未体験の沖縄・ホシギス、でもなんとかなるさと!意気揚々で乗り込んだ。あんなに苦労するとは夢にもおもわずに。

【汗ダクダク!】

暑い!汗が吹き出る!さすが沖縄。岡山を出る時気温5℃、完全防寒姿できたため。急いでレンターカー内で着替えシャツ1枚に。なんと快適!サー釣るぞ!夢がさらに膨らむ。

沖縄風景【やはり絶景!】

昼食もソコソコ釣り場に急行。途中の海の景色は絶景!白い砂浜・コバルトブルーの澄んだ海、期待通りだ!マスマス期待が膨らむ。

【オー!釣れそう!】

まず、一級ポイントと言われている名護市屋我地島ビーチの洲で釣ることに。

潮通しも良く、海底も変化に富んでいる。(干底で水が澄んでいるため海底の変化や藻、リーフなどの障害物がよくわかる。)大物も居そうだ!しかし、強風が気になる。(この時、本州では大寒波で台風並みの風が吹き荒れていたのだ。)

名護市屋我地島ビーチの洲

タックルを準備する手元もオボツカナイ、ワクワク!(心はスデニ水の中)

ロッドは楽・手軽・機能性が良い・アタリもよく取れ・近くから遠くまで幅広く対応できるスピンパワー365CX、リールは超軽量・ベールアームがついて手返しが楽なスーパーエアロ・キススペシャルMgリバース、ラインは多少の根がかりを予想してXDYNE SPIN POWER(PE)1.0号+DURA PE KISU SPECIAL テーパーチカラ糸1.5→7.5号を使用。天秤・オモリは海底やキスの状況が不明なため約30種類を準備。微妙なアタリも見逃さず確実にキスをカケルため半遊動式天秤、オモリは急なカケアガリや点在する障害物を想定して浮き上がりの早いものを中心に使用。

仕掛けもキスの状況が不明なため約30種類を準備。魚影が薄い、多少の根がかり、南方系エサトリなどを想定してハリは6~7号、3~4本ハリ数を中心に使用。

エサは特効薬の地虫“シマミミズ”を使用。(本州での岩イソメ、本虫、岩虫を細くした感じ。)頭部(1~2cmくらい)はやや硬いが胴から尾にかけては非常に柔らかく食い込みも良さそう。匂いも強く集魚効果もありそう。(エサを触った手でオムスビを食おうとしたら“ウェー!”となるくらい。これなら釣れる!
  

【何か怪しい!】

ハヤル気持ちを抑えながら仕掛けをセットし50m付近の溝に第1投。丁寧にリーリングするが何の反応も無い。キスはおろか予想していたカラフルなエサトリさえも?

おまけに、ハリに藻が絡み付いてハリとエサを隠してしまう。リーフ(サンゴの欠片)が点在して根がかりするため、長い距離をリーリングできない(広くさぐれない)。ピンポイントに狙いを定めて、周辺を丁寧に探る方法に切り替える。アチラ・コチラと攻めてみるが反応が無い。本当に一級ポイント?ホシギスはいるの?とギシンアンギに?

夕方まで粘ってみるも魚の反応が無い。条件が悪い(強風&干底付近)と言い訳をして明日出直す事に!(第1日は終了)

  

【再挑戦!】

早朝から、前日と同じ屋我地島ビーチの洲で再度挑戦することに。朝10が満潮なので絶好の潮時を釣ることができる(前日と条件が異なる)ため。しかし、北西の風は強く・寒い、前日と同様である。絶対に釣る!キスがいそうなポイントをクマナク、丁寧に攻めるがアタリが全く無い。

【釣れない?なぜ?】

釣れない主な原因として予想できることは、

1.については、キスが絶対いることを信じたい。(もし、いなくても

4.については、アタリすらないため今回は関係ないと考える。(仕掛けに蛍光・金・ビーズ玉なども試したが変化なし)

5. については、実績があり良いと確信している。

そこで、今自分が対応出来ることは、2.&3.について色々と工夫をして釣ること。

そう、キスがいると思われる場所をモット・モット、大胆に・積極的にクマナク攻めるように努力するしかない。微妙な変化もとらえようと細心の注意をはらって、丁寧に・丁寧にリーリングするしかない。

  【場所移動】

しかし、ホシギスはおろかエサトリのアタリすら無いのはなぜ?(思いたくはないがキスがいないと?)時間ばかり過ぎていく。(苦笑)

地元の人の情報でビーチの西側の桟橋に移動することに。(意地でもここで釣りたいが)

桟橋は水深があり、良さそう。また、風裏なので暖かく釣りやすい。早速沖向きに遠投して、ポイントを広く探ってみる。かなり水深があり、ところどころ根がかりするが釣れそう。しかし、藻が生えており、ハリとエサを隠してしまう。桟橋の左横方向にキャストしている日置さんの方は藻が生えていないようだ。ヒョットして!その時、日置さんの竿にアタリがあり、待望のホシギスが!18cmとやや小型だが綺麗な魚体、まさしくあのホシギスだ!まぶしい!そして、立て続けに2匹目が!私も同じ方向にキャストさせてもらい丁寧にリーリング!

【ご対面!】

50m付近まで仕掛けが来たとき、突然、ブル・ブル~ン!キス特有のアタリだ。追い食いも我慢できず取込みを。しかし、アタマを振ってのシメコミ、ホシギス?確信できない?
取り込んでみると18cmほどのホシギスだ!やっと釣ったぞー!淡い黄色の綺麗な魚体・黒い斑点、まぶしい!まさに逢いたかったホシギスである。感激!(苦労したぞ~)
更に、同様なポイントで同型のホシギスを掛け、さあ~これからだと張り切るが、後が続かない?アタリと食い込みからキスの活性は高いようなので、ホシギスが非常に少ないと判断し、他のポイントに移動を決断する。

夕方写真

【良型を求めて!】 18cmでもあのアタリ・シメコミ!30cmだとどんなあたり?と更に、良型を求めて、今帰仁村古宇利島波止、うるま市など可能性のある場所で釣りを繰り返し、夕方までネバルがキスはおろかエサトリのあたりすらない。(2日目終了)

【ラストチャンス!】

いよいよ最終日、地元の人の情報をたよりに糸満市で最後の挑戦と沖縄本土を大移動!

まず、地元釣具店の情報で河口の石積み波止へ。水は澄んでいて海底の変化・障害物がよくわかる。釣れそう!日置さんと情報交換しながら、ここぞと思うポイントを丁寧に攻めていくが、ホシギスはおろかエサトリのアタリすらない。最悪!

(左)石積み波止(右)ツーショット

【ホント!マジで!】

タイムリミットが迫る。最後の挑戦を糸満市の報得川の河口で、満潮からヒキにかけて釣ることに。沖に見える水路(溝)を遠投で攻めるがカケアガリに仕掛けを取られてしまう。サンゴの欠片が点々と見えるため、この付近にホシギスがいると想定して丁寧にせめるがカラフルなエサトリが時々相手をしてくれる程度。潮もかなりヒイテくる。後がないが悔いを残さないようにと根がかりを恐れず、仕掛けをあれこれと変え、ここぞと思うポイントを果敢に攻めていく。一方、日置さんは近くのカケアガリを丹念に攻めて、小型であるがホシギスをゲットしている。焦る!時間が無い。更に焦る!一心不乱に!ホントにマジで釣っていたのだ。(映像を見て苦笑)!

【この充実感は?】

潮もかなりヒイテ浅くなり、タイムリミットも近づき、プレッシャーが最高潮になった時、待望の強烈なキスのアタリ。ヤッター!と内心叫びながら慎重に取込みにかかる。顔を見るまで声に出せない。しかし、ナント、手前20mで石に上ハリがかかる、万事キュウス。水の中に入って行きたい。アチラ・コチラトと場所を移動してなんとか外そうと試みるが?そんな中、カカッテいたハリが切れる。アカン?しかしキスはまだ付いている。ラッキー!水際で横に走る!やったー!待望の20cmオーバーのホシギスだ!ホント涙がでそうなくらい嬉しいこの一匹。苦労したがこの充実感は?そう、最後まで信念をもって、諦めずに攻め抜いて、釣ったこの一匹だから。

この貴重な経験が私を次のステップへ導いてくれそう。次の釣りが楽しみだ!

良型キスをゲット!

【予想と全然違う!】

沖縄は干満の差が大きく、満潮時と干底の状況は大きく変わる。地元の釣り人は干潮時には水路(溝)を釣り、潮が高くなると立ち込んで干潮時の水路を釣るのが普通。ホシギスはこの水路に沿って移動しているとのこと。いくら沖縄がアタタカイといっても、今回は立ちこみで釣ることまで考えていない。また、潮が高い時、岸からこの水路を狙って釣っても、水路のカケアガリに仕掛けを取られるため取込みが難しい。そのため、浮き上がりの早い天秤・オモリが必要。本州でのシロギス釣りとは全く違う。(左)干底の状態(右)満潮の状態

【情報収集の大切さ!】

今回、苦戦した原因は正確な情報が得られなかったことだと思う。

地元の詳しい人に聞いて後でワカッタことだが、ホシギスのシーズンは水温が下がり始める10月から水温が上がる4月までで、盛期は11月・12月。水温が高くなると藻が生えて釣れなくなる。ホシギスの魚影はもともと薄い。今年は例年より、水温が高いので藻の発生が早く、キスも少ない。最近の状況は1日数匹程度とのこと。

【新ニックネームは?】

放映の中で、ホシギスを釣ったあと“ヨカッタ” “ヨカッタ”を知らず知らずに大連発。(ものすごいプレッシャーを受けていたのだ!)カミさんいわく、“よかったオジサン”と。(爆笑)

【思いがけない落とし穴?】

最後の調理場面で、「料理はよくしますか?」の問いに“ハイよくします”“あまり料理をしてくれないもんで”とつい口がスベッテいたのだ。この失言を聞き逃さないのがうちのカミサン。放映済んでホッとしていたヤサキ、“どういうこと?”と 思いがけないクレーム。そんなわけで、沖縄に観光を兼ねてのホシギス釣りに連れて行くハメニ!皆さん言葉にはくれぐれも注意を!(苦笑)でも、ホシギスの天ぷら、クセも無く、身もしっかりしていてホントウに美味しかった!(あんなに苦労して釣ったもの!当然!!