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素晴らしき投釣りワールド

【素晴らしき投釣りワールド】:VOL.236 ~2018年シマノ・ジャパンカップ全国大会レポート 後編~

伊藤 幸一
伊藤 幸一
地元 湘南の浜を中心に全国を釣り歩くトーナメンター。
シマノ・インストラクター。
シマノ ジャパンカップ 投げ 第26回・第29回・第34回 優勝。

前編一日目に続き、いよいよ二日目最終日となりました。泣いても笑っても今日ですべてが決まります。一日目を終了した時点で、獲得ポイント19点で総合4位での折り返しとなります。
3位の方と同ポイントとはいえ、総合トップの方とは3点ほど差があります。また、5位以下の方とも1ポイント差で混戦となっており、一回のミスが大きく順位を落としてしまう可能性大です。ミスなく、そして大胆なポイント戦略が求められる二日目となりそうです。

二日目第4試合Cブロック
Cブロックは大会本部から海に向かって右側最奥になります。今大会の中では比較的平均して釣れているブロックです。競技開始時間となり、いよいよスタートです。釣り座はブロックほぼ中央に構えました。両サイドの釣れ具合が見える範囲にある事と、選手間同士の間隔が比較的広く取れたので、ここからスタートします。1投目は4色半ほどキャストし、シロギスの付き場をまずは丁寧に探ります。2色半までは、アタリは無し。アタリが出だしたのは、2色に入る直前くらいで、中小型であろうアタリを感じました。そのまま1色までをサビき巻き上げると、12cm~16cmクラスですが、6連で来ました。次のキャストは2色半先位へキャストして、シロギスの付き場を効率良くサビくようにしました。1色半くらいで、シロギスのアタリを感じましたが、小型?ピンギス?の様なアタリであまり連では来ていない感じでした。であれば、周囲に居るシロギスを一気にまとめて掛けてやろう!という考えで、サビきを止めて仕掛けをじっくりとシロギスに見せて喰い付くタイミングを作りました。仕掛けは絡んでもいいからくらいの気持ちで、余裕を持って焦らず釣ることとします。仕掛けの移動を止めて待っていると、結構、良い感じのアタリが連発し、キススペシャルの穂先の柔軟さを生かして、張らず緩めずの微妙なテンション操作で、連続するアタリに耐える。良い感触のまま、巻き上げると20cmを超える良型混じりで5連。「おっ!ヨシヨシ!」と独り言をブツブツ言いながら、魚を外し絡んだ仕掛けを交換する。エサ付けも、東京スナメ、ジャリメを10本針仕掛けに交互に付け、匂いと動きでシロギスのリアクションバイトを狙うイメージ。とにかく、1匹目のシロギスが針掛かりして、仕掛けを揺らしてくれないことには、仕掛けを止めて待っているので、アピール力が下がってしまうし、周辺に居る良型のシロギスの捕食スイッチが入らないだろうと考えました。1色半までに、ピンギスでもなんでもアタッてくれたら、そこで仕掛けを止めて、時にはロッドスタンドに置いて、手からロッドを離しました。その間に、もう一つの重要なことができます。クーラーから水分補給用のスペシャルドリンク(薬剤師さんと運動環境や自分の症状を相談してチョイスしたアミノ酸、クエン酸を多く配合して作ったドリンク)を出して、1.5時間の中でも定期的に補給する時間を守れます。若干、話が脱線してしまいましたが、水分補給をしている間も、キススペシャルの穂先が、「ガクンッガクン」と揺れている。良型が掛かっているようだ!巻き上げると、20cmクラスが混じり、中小型の5連でした!結果オーライなので問題ありませんが、ロッドから手を離している方がどうも良型が掛かってくる割合が多い事に気付きました。自分のサビき、スタイルが合っていないのか?であれば、手を放している状況に酷似させるため、ロッドを握る手を離し、人の動きが伝わらないよう指先だけでそっとホールドしました。その効果が表れたのか、止めて30秒くらいですぐにアタるようになり、5~6匹ついたであろうタイミングで回収しました。狙い通り良型を含み4連、5連で来ており、1投毎に一仕掛けの消耗だが、「背に腹は代えられない」釣果優先である。この状況を自分なりに分析すると、シロギスの活性は高いが、昨日、一昨日からの下見や試合でのプレッシャーで魚自体の警戒心が高まっていると感じました。なので、1匹掛かり、魚が暴れるとそれを見て先を越されては?とシロギスの捕食スイッチが入り、一気に喰ってくるものと推測しました。その後もこのアタリパターンを繰り返し、終了時間まで好調に釣る事が出来ました。この第四試合は、周りの状況からすると、自分はなかなか良い釣れ具合だったのでは?と思いながら、検量に向かいました。「ここで絶対欲しい、1位の勝ち点8が…」
検量すると629gで欲しかったブロック1位8点をやっと確保できました。これで次に繋がりました。

第五試合Bブロック
さあ~!運命の第五試合。しかも一番釣れ方が落ちるであろうと想定していたBブロックです。もちろん1位8点が欲しいところですが、魚影が薄い状況での釣りをあまり得意としない自分の釣りスタイルで8点を獲りに行こうとすると、いわゆる「やっちゃう?」可能性のリスクが高まります。思案のしどころです!四試合を終わっておそらく総合順位は2位か3位になっていると予想できたので、ここは手堅く行こうと決めました。今回の全国大会へ挑むに当たり、自分の中でブロック3位までは許容する。4位以下になっては決勝進出が厳しくなるということを想定していました。決勝戦に残ることを最優先!よって、第五試合の釣り方は、小さくても数が釣れるなら、それを拾う作戦とピンギスさえ厳しい状況であれば、アタリは少ないであろう良型に的を絞り、リールサビきを止め、竿で引いて、止める時間を長くする釣り方をすると決めて最後の第五試合に挑みました。
今大会、Bブロックで釣りをするのは初めてということで、状況が把握しやすいブロック中央に釣り座を取りました。開始1投目6色付近までキャストし、ゆっくりサビきながら探る。4色を切るまで何もアタリはありません。3色のラインが入ってきたところで、ようやく反応があったが、かなり小さいサイズであることは、明確に分かりました。1色半までサビいて回収する。予想通り過ぎる10cmクラスの3連です。左右の状況を見ながら、仕掛けを変更しました。モトス、ハリスともワンランク、ツーランク落とし、針間隔を広く、スナズリも長い仕様に変更しました。今度は、3色へキャストし、ピンギスでも多点掛けを狙ってみる。2色くらいでピンギスのアタリを捉えたので、止めながらかなりの超低速でサビく。回収すると先ほどと同じサイズの2連。「いくらなんでもこれではヤバい」ちょうど、その頃、左旗際の選手が移動したタイミングで、そこへ入りました。ここでは4試合を通して比較的良型が釣れていた場所。手前は先ほどと同じような感触で、ピンギスしか居なくて、少し遠目5色先へキャストし、止めながら4色までを5分程度かけながら超低速で探りました。5色を切るあたりで、値千金のビッグシグナル!「キタァー」ここからが勝負です。良型の予感ですので、そのまま仕掛けを止めて、張らず緩めずでキススペシャルの穂先に仕事をしてもらいます。「頼む!いっぱい付いてくれ!」3分ほど待ってから回収すると、20㎝オーバー2匹を含み4連!すぐに、同ポイントにキャストし、待っているとすぐにアタリが来ました。が、しかし、ここで痛恨の根掛かりを起こしラインブレイク。あと時間は僅か20分あまり…。「ヤバい」さすがに焦りながらスプールを交換して、今、ラインブレイクしたすぐ近くにキャストしました。リスクも高いが、きっと、障害物があるから良型も居るんだろう?と思い、じっくり仕掛けを止めて、アタリを待っていると来ました!時計を見ながら帰着場所までの時間を逆算します。もう残り時間を考えると回収しない間に合わない!上がってきたのは18㎝クラス2連です。最後まで諦めなくて良かった…。検量が気になります。264gでブロック3位、6点を確保。
気になる決勝戦への進出は、2位の方と同ポイントながら、占有率で勝り1位で通過できました。
さあ、いよいよ決勝戦です!

決勝戦
1位通過の選手より、入るエリア順の選択権があります。迷わずAエリアからのローテーションを選択。この時点で、決勝戦の戦い方をすでにイメージ出来ていました。そのヒントとなったのは、全然業種違いですが、オートバイレースMOTO GP世界選手権で活躍しているスペイン人ライダー「ホルヘ・ロレンソ」なんです。実は…。大ファンで、彼の戦略は、スタート直後から一気に後続を引き離し、バトルにさえ持ち込ませない先行逃げ切りをスタイルとしているライダーです。すぐに、「この戦い方だ!」とイメージでき、迷うことは無かったです。
だいぶ脱線しましたが、この通りAエリアは手付かずでも一番離れているエリアなので、魚は間違いなく多いと予測。いよいよ期待を込めてキャスト!1投目より良型が予想以上に多く入りながらの7連8連!投入毎に移動し、ポイントをずらしながら、探っていきます。出来るだけ手付かずのトレースラインを残したくなかったのと、フレッシュなトレースラインでは良型から釣れてくるだろう?との過去の経験から判断しました。予想以上の釣れ具合に、このAエリア30分で、対戦相手のお二方に200gは引き離そうと、釣って釣って釣りまくる!それだけを考えながらあっという間の30分の釣りでした。
取り敢えず先行逃げ切りのパターンに持ち込めそうか?と考えながら、次のBエリアへ移動しました。Bエリアでは、意外に?シロギスからの反応は良く、投入毎に5連~8連程度で来てくれました。さすがに良型ばかりとはいきませんが、Bエリアでもリズム良く釣る事が出来たかな?の感触です。
いよいよ最後のCエリアに移動です。
1投目、4色半へキャストし、同じように探ります。しかし、アタリは少なく回収すると小型の3連。少し移動してキャスト。やはりアタリが少ないです。その後、数投したが改善の兆しが見られず、このままでも重量的には大丈夫か?「いやいや最後まで全力で!」残り15分から遠投に切り替え、6色先へキャストします。これが正解!サビき始めて直ぐに良いアタリがあります。そのまま5色まで引いて回収すると良型混じりの7連!「ヤッタァー!」残り時間約7分。すぐにエサを付け替え、キャストします。今度は7色先へ。6色半でアタリがあります。ただこの時点で、残り3分を切っていますので、探る時間は残されておらず回収のためリーリーングします。早めのスピードで回収しますが、1色先で試合終了のホーンが鳴りました。30秒ルールがあるので、それまでに水面から魚が出なくてはいけません。自分も後ろへ下がりながら、ギリギリの回収となりました。そして運命の検量です。対戦相手のお二方は、400g台、500g台とのアナウンスがあり、自分の番です。デジタル秤の数値は、1000gオーバー!
やっと!5年ぶり3度目の優勝を手にすることができました。何度、経験しても感無量の全国優勝!前回からだいぶ時間が掛かってしまいましたが、ここまで支えてくれた家族、仲間他皆に感謝したいという気持ちでいっぱいでした。
来年は、この5試合制の試合形式になって、連覇された方はおりませんので、自分が最初の連覇を成し遂げたい。という目標で挑みたいと思います。

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