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素晴らしき投釣りワールド

【素晴らしき投釣りワールド】:VOL.235 ~番外編・大阪湾、ボーダレスでブリ~

日置 淳
日置 淳
全国各地を釣り歩く投げ釣りのエキスパート。
各種キャスティング大会で輝かしい好成績を残し、いま最も注目されているトップキャスターでもある。

私の住む大阪府南部の岸和田市周辺に、5月下旬、今年もブリの回遊が見られました。
昨年、息子がショアからのルアーで98センチをキャッチしているので、昨年とほぼ同時期の回遊になりました。

あくまでも様子見という事で、相棒である息子と夕方の2時間程度、ルアーをキャストする事にしました。釣り場は自宅から10分のホームグラウンドです。

釣り場に到着すると、昨年知り合った常連さんの2名が既に竿を出されており、ほぼ1年振りの再会に「今年も宜しくお願い致します!」と遅ればせながら、今年初めての挨拶となりました。この2名も、今日が今年初めての様子見釣行だと…。やはり、考える事は皆同じですね(笑)。我々が釣り場に到着したのは夕方4時半頃でしたが、お昼過ぎにバイトがあったようで、ブリは間違いなく回遊しているようです。私達が準備をしていると、もう一人の常連さんが到着されました。この方もこの日が今年初めての様子見だそう…。

常連5人が揃ったところで、夕方の時合に向け、セッションが始まりました。私はボーダレスキャスティング仕様(並継)の325H4にNEWステラ4000XGの組み合わせ。普段、ボーダレスを使用する時には、サステインを組み合わせていますが、今回は新しいステラの性能を確かめるべく使用しました。ラインはピットブル1.2号、リーダーは25lbというライトタックルでキャストを開始します。釣り始めは、底近くから中層までをコルトスナイパーワンダーフォール(ジグ)で探ってみる事にしました。20分程、遠近のポイントを探ってみましたが、全く反応がないので、ルアーをフローティングミノーにチェンジします。昨年、息子が釣り上げた98センチや、私がフッキングに成功したものの、ラインをこれでもかという位引き出され、挙げ句の果てにはリーダー切れでバラした時に使用していたEXCENCEレスポンダー149Fをここ一番のマストアイテムとして使用する事にします。中層から底近くにかけてでヒットするのは、70センチ以下のメジロサイズが多く、ブリサイズの大型がヒットする確率が高いトップを意識してのルアー選択です。

まずは、昨年、フッキングに成功した、レンズグリーンシャイナーからキャストします。常連さん達と場所を上手に入れ替わり、あらゆる方向にキャストしますが、まだまだ個体数が少ないのか、バイトがありません。しかし、キャストし始めてから1時間以上経過した頃、「ガツン」とした手応えで、バイトがありました。しかし、活性が低いのが、フッキングには至りません。常連の皆に「バイトあったで~!」と付近に回遊している事を伝えます。俄然、全員のキャストに力が入ります。

しかし、この日は回遊数が少ないのか、以後、全くバイトがありません。日が傾き、夕マズメが近づいて来ました。潮も良くなり、ラストチャンスです。ルアーのカラーをマイクロホロカタクチにチェンジ。よりアピール性の高いカラーとしました。数十投してみましたが、やはりこの日はノーバイト。この日は様子見で退散する事にします。

ここで息子から「ワンチャンあるかわからんから、もうちょっと投げたら?」と…。もう帰りモードになってましたが、残り10投と決め、再度キャストする事にします。ルアーケースから、再び私が完全に信頼しきっているレスポンダーのレンズグリーンシャイナーを取り出し、日没の迫った水平線にフルキャストします。

70m付近からリトリーブしていた2投目、レスポンダーが岸から20m付近に差し掛かった頃、ロッドがいきなり引ったくられ、同時に水面に「バシャ」っと大きな個体が反転した姿が目に飛び込んで来ました。「来た~!!」。一瞬、言葉が出ませんでしたが、魚が沖へ数十メートル走ってから、ようやく冷静さを取り戻し、常連の皆に「来たよ~!」と伝える事が出来ました。

この時、頭の中によぎったのが昨年の悪夢。しかし、今回は信頼のおけるタックル&新品のライン・リーダー。ドラグを強めにして、強気に対応します。常連さん達は方向が定まらない強烈な走りに対応出来るよう、全員、キャストを止め、ルアーを陸に上げてくれています。これぞ、常連のセッションの良い所ですね。誰かが掛かれば出てくるかもしれないと予想しました。んなで協力する。素晴らしいと思います。さて、ここからが真剣勝負です、右へ左へ、そして沖へと走り回られたものの、タックルは余裕で強烈な走りを受け止めてくれます。常連さん達からは「絶対獲ってくださいよ~!」と私のやり取りを見て、応援してくれます。10分くらいのやり取りの末、相手の動きが少し穏やかになったところで、少しドラグを締め、寄せにかかります。すると、7~8m先で「ガバッ」っと浮きました。そこそこサイズのブリです。

それからはゆっくりと手前に誘導し、息子が差し出す玉網に収まりました。思わずガッツポーズ。常連さんの皆と握手を交わします。これで昨年のリベンジが達成出来ました。メジャーを当てると90センチ。昨年息子が釣り上げた98センチには及びませんが、まずまずのサイズに納得。胸を張って、帰路につきました。しかし、息子の「もうちょっと投げよう!」の言葉が無ければ、釣り上げる事が出来なかった1匹。

同じ常連の釣り人である息子に感謝の気持ちで一杯です。