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素晴らしき投釣りワールド

【素晴らしき投釣りワールド】:VOL.209 ~2017 シマノ ジャパンカップ投げ(キス)釣り選手権全国大会 観戦記2~

日置 淳
日置 淳
全国各地を釣り歩く投げ釣りのエキスパート。
各種キャスティング大会で輝かしい好成績を残し、いま最も注目されているトップキャスターでもある。

翌日、風はややフォローのコンディション。
 海はベタ凪で、明らかにキスの活性が悪いと予想。
 前日は近場で数が釣れていたという事だったが、この日は渋いコンディションになると判断するも、そこは全国各地から勝ち上がって来た猛者達。
 巧みに腕でカバーし、そこそこの釣果を揃えて来るだろう。
 しかし、試合数が進むにつれ、キスはおそらく沖へと移動し、遠投出来る者のみが良型ばかりを揃える展開になるとは、この時点では予想出来なかった。

予選リーグの第1試合の始まりのホーンと同時に、2017シマノジャパンカップ投(キス)釣り選手権全国大会の戦いの火蓋が切られ、2日間の熱い戦いが始まった。
 私は両日共、予選リーグの全5試合、Bブロックの審判及び、全ブロック全選手の検量を担当する事になっていたので、予選の5試合はBブロックのみの観戦となった。

第1試合、各選手、パラパラとキスが掛かってくるも、やはり昨日とは違いキスの活性が低く、おまけにサイズもかなりダウンしている様子。
 たまに20センチを越える良型が姿を見せるが、常時という程でも無い。
 その中で、ひとり好調に良型を連発していたのがブロック左で超遠投を繰り返していた草野選手。
 大会前日、大会エリア内で下見をされていた選手に状況を聞いてみたが、圧倒的に草野さんが良型を連発していたとの事。やはりこの日も遥か沖に良型が群れているのか?

草野さんは事前のインタビュー時に、「釣れても釣れなくても、最後まで投げ続ける!」と宣言されていたので、ファーストキャスト以降も豪快なキャストを披露してくれている。
 この写真は、私が撮った予選第1試合の草野さんのフルキャストショット。

まだまだ助走段階で、力を抜いて7割程度の力でキャストしているが、ロッドは凄く曲がっている。
 確か彼の使用しているロッドは、スピンパワ―SC 405X2。
 彼曰く、「バットはかなりパワーがあり、35号程度のオモリを使用しても余裕でフルスイング出来ます!でも非常に投げ易い調子なんですよ!」と語っていたが、ロッドの使い方が非常に上手だからこそ、この曲がりを可能にしているのだろう。

あまりにも彼が良型を連発しているので、しばらく様子を見ていたが、毎投、同じ釣れ方で良型を仕留めている。
 その「釣れ方」というのは、キスがバナナ状になって上がって来ているのである。
 一般的には、キスがバナナ状になって上がってくると「恰好悪い釣り方」とされているが、超遠投、それも200m以上でキスを捉え、長時間のリーリングの末、キスが針から外れる事無くキャッチ出来るのが、この「キスをバナナ状にする」というテクニックである。
 今シーズンの弓ケ浜は、200m付近から波打ち際まで何段もの大きなカケアガリがあり、そのカケアガリにキスを擦りながら、波打ち際まで寄せて来なければならないという状況、また、絡んでいない仕掛けで長時間リーリングするとキスが海中でクルクルと回って、針から外れるという事も良くある出来事。
 巻き上げ重量は少し重くなるのと、1回毎に仕掛けを交換しなければならないというリスクはあるものの、「キスバナナ」は超遠投のキス釣りにおいて必要不可欠なテクニックであるのだ。

「誘い」、「喰わせ」のメリハリのあるサビキ方を実践していた草野選手。
 おそらく仕掛けをステイさせている時間帯に良型が針掛かりしていたのだろう。
 この第1試合での草野選手の釣果が1,233gとなり、結果、予選全5試合での最大釣果となって、見事、皆生温泉ペア―宿泊券をゲットされ大喜びしていた草野選手であった。