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素晴らしき投釣りワールド

【素晴らしき投釣りワールド】:VOL.47 ~台湾キャスティング事情~

草野 満
草野 満
富山県黒部市在住。シマノ・インストラクター。
幼稚園の時に釣りを始め、投げ釣りは小学校3年生から始める。
ジャパントップキャスターズトーナメント優勝 7回、第24回シマノ・ジャパンカップ優勝。
投げ釣りが中心だが、プライベートではルアー、船釣り等も楽しんでいる。

キス釣りトーナメント真最中のこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか。

5月中旬に自分と日置さんと二人で、台湾の新竹市でわれたキャスティング大会に行ってきました。
新竹市は台湾のシリコンバレーと呼ばれるところでIT産業が盛んな都市であり、桃園国際空港から車で1時間弱の距離にあります。
関西空港からは2時間半のフライトであり、北海道や沖縄とあまり変わらない時間で行けます。

街を車で走っていると、まず驚かされるのはバイク(日本ではスクーター形状のもの)の多さです。
少しでも隙間があるとネズミのように割り込んできます。とても慣れないと日本の感覚では運転できないです。
あまりにもバイクが多いので、現地の車はウインカーを出すと、曲がる方向の後方がナビの画面に映し出されるようになっていました。
ここ台湾では本当に便利なシステムで、日本車にもあればいいなと思うシステムでした。

台湾に来るのは10数年振りになるのですが、当時からかなりキャスティング熱が高く、現在、上位選手は日本のトップクラスとあまり変わらないレベルに達していました。
実際、昨年日本で行われた最も権威のある競技会、ジャパントップキャスターズトーナメントの第4種目(錘15号、道糸2号、力糸ありのフリースタイル)で優勝する選手が出てくるなど、日本より上になった種目もあるくらいです。

大会当日は、あいにくの豪雨でしたが、チームごとにユニフォームを揃えた選手達が集合していました。
日本ではキャスティングは個人競技ですが、台湾ではチームでの団体競技かと思わせるようにチームの統制がとれています。


また、日本との大きな違いは若い選手が多いということです。
正直、日本では昔ほどキャスティング熱が高くなく、20代の選手は少ないのが実情ですが、台湾では20代の選手が多く、活気を感じます。

競技が始まると、これも台湾流で、日本のように競技を急がせることもなく、のんびりとした雰囲気で進行していきます。

投擲においては、釣り吉三平の360°ターンキャスティング(これが分かる人は40代以上の人でしょうが)を思い出させるような凄い投法もあり、非常に盛り上がりました。
台湾選手は、全般的に軍隊を経験している人が多いせいか、身体能力が高く、パワフルな選手が多いです。
日本で流行の草食系男子とは正反対な感じで、個人的にはとても頼もしく感じました。
まだ荒削りな感じですが、技術的なものを習得すると、今後は日本人では太刀打ちできないように思えます。
ある選手は着地投法(日本の競技では5種目)で上体のパワーだけで210m以上を投げており、彼が下半身を上手に使えるようになるととんでもないことになると思います。
全体的なレベルの底上げが進んでいることを実感しました。

そして今回の台湾のキャスティングを見て感じたことは、「キャスティングを皆で楽しんでいる」ということでした。
日本では競技会で上位を目指すことばかりに集中して、キャスティングの原点である「飛ばす」という楽しみを忘れていたのではないかと思いました。
台湾のキャスティング会場では、選手の家族も大勢来ており、昼食時には家族と一緒に弁当を食べ、お父さんが投げるときは家族が応援するといった光景は日本ではあり得ないことであり、羨ましく感じるものがありました。

日本の皆さんも機会があれば、是非キャスティングに参加してみませんか!
キス釣りの道具があれば糸を替えるだけで簡単に参加できますよ。
陸上で実際の飛距離を計測するのは楽しいです。
「投げる」という投げ釣りの原点の楽しさを大いに感じることが出来ますよ。