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シマノ渓流 開発奮闘記

開発者のつぶやき VOL.8 スーパーゲーム スペシャル GOKAN/GOWAN ZW

製品名: スーパーゲーム スペシャル ZW

スーパーゲーム スペシャル ZW

 本流大物竿の代表であるスーパーゲーム スペシャルGOKAN(H90-95)、GOWAN( HHH86-92)についてご紹介させていただきます。

 スーパーゲーム スペシャルシリーズは初代から本流大物竿の代表として故 細山長司さんと作り上げてきた歴史とノウハウがあります。2代目開発時に細山さんに同行させていただいた最終プロトのテストで子吉川にて細山さんと1本ずつサクラマスを釣りあげることができた貴重な体験は今後も本流大物竿の開発の礎として大切に心にしまっておこうと思います。細山さんから教わった本流釣りとそれに必要な竿つくりのノウハウは今後も開発陣一同新製品開発に生かしていく所存であります。細山さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

 さて、今回の新製品についての話に入ります。
 前作まではどちらかというと主にパワーを効率よく出す設計を模索しながら開発をしてきました。今回の開発スタート時に細山さんと構想について打ち合わせを行い、パワーについてはこれ以上強くする必要はないと意見が合致。その代りパワーを維持してキレのあるシャープな操作性を追求しようと話し合い、開発をスタートしました。

 GOKANについては現行90-95を細く、キレのある調子にするためにどうするか…考えた末、継数を1本減らし、オール新規で細身化。竿は細身化すると急激に設計の難易度が高まりますが、これまで積み重ねたノウハウを駆使し、細身化に見合った弾性率の高い材料も組み合わせ、設計を行い、初回プロトから完成度の高い竿にすることが出来ました。仕上げていく過程でエキサイトトップの貢献もあり、テスト時にエサ取りのアタリも鮮明に手元に伝わる感度も確認できました。これもこれまでの設計のノウハウが生きた結果ではなかろうかと思います。細山さんも同様の感触を得られておられました。また、パワーについても利根川でのテスト等で幾度と確認していただき、現行と同等以上のパワーを維持できている、と高評価を頂くことが出来ました。狙い通りかそれ以上の竿になった確信を得ることが出来ました。

 GOWANについては少しでも長いほうが有利、しかし、重くなっては一日振り続けるのが大変。ならば現行85-90に対して87-92と20cm長くして、現行同等の操作性を維持する方向、逆に言うとシャープさを出す方向で開発をスタートしました。
最終的に86-92になった経緯をご紹介します。なかなかテストの機会の少ないGOWANはこれまでのノウハウの蓄積をもとに振り感と曲げ感をチェックしながらプロトを作りました。20cm長くしたけれど現行とさほど遜色ない調子を確認できた時点で、新潟県荒川にて細山さんと最終テストを行いました。
 シャープな操作性は確認できましたが、振込を繰り返すうちにどうも仕掛けが一歩手前で落ちる感覚が確認されました。これを修正できないか…持ってきていた#1~#3の硬さ違いのパーツを入れ替えながら、細山さんとテスト評価を行いました。幸い改善の傾向は確認されましたが、程度が今一つでした。幸い細山さんが翌週も荒川へ釣行予定があるとのことで話をされていたので、ならば今回得られた傾向をもとに改善パーツ2種の作成を3日間で間に合わせ、細山さんに託しました。
 翌週、実釣していただいたこのパーツで振込性能が改善されたことを細山さんから連絡を受け、一安心です。パワーも現行同等を維持できているとのことでした。このパーツが10cm短く設計したパーツだったため、ズームイン時に86になった経緯です。また、それに加え、元竿があと10cm長いほうがしっかりためやすくなると思う、と言われた細山さんのアドバイスで元竿を10cm延ばして完成としました。結果、86-92となった次第です。

 以上が今回のスーパーゲーム スペシャルの開発話です。どうか竿選びのご参考になればと思います。