フィッシングコラムフィッシングコラム

  • イヨケン STRONG STYLE
  • 素晴らしき投釣りワールド
  • 鮎入れ掛かり!?ブログ
  • Fantastic F.F Story ON THE STREAM
  • 絶景ドリームツアー 釣行レポート
  • シマノ渓流 開発奮闘記
  • ワカサギブログ 2018

鮎入れ掛かり!?ブログ 2020

VOL.11 スペシャル競 SC NR 解説!…松田克久

製品名: スペシャル 競(きそい)SC NR[SPECIAL KISOI SC NR]

スペシャル 競(きそい)SC NR[SPECIAL KISOI SC NR]

こんにちは、シマノ鮎インストラクターの松田克久です。
「入れ掛かりブログ」には、初投稿になりますが、よろしくお願いいたします。

今回は、私がテストを担当した2020年にモデルチェンジをした、スペシャル競SCシリーズについて解説をしたいと思います。

まず、「SC」とは?
スピードコントローラーの略で、文字通り、すばやくオトリをコントロールしやすく操作性の良い!という点が一番の売りのロッドです。
調子的には、一言で言えば、「先調子」のロッドになります。
SC調子のロッドは、シマノのロッドの中では、比較的歴史は浅く、ニューフェイスとして登場しました。
過去モデルは前作のスペシャル競SCや、リミテッドプロSCシリーズのように、パワー系先調子といったカテゴリーに位置するロッドでしたが、今回のNEWモデルは、その調子を継承しつつ、よりオールマイティーに使える先調子に進化しました。

シマノの先調子のロッドには、MI調子がありますが、MIと比べると、SC調子は、2番、3番あたりに若干クッション性があるところが特徴になります。
ナイロンやフロロを使った、泳がせ釣りがメインで釣りを組み立てる事が多い人など、究極のオバセワークを目指すには、MIと言った選択肢もありますが、時には瀬で引きたい、トロで泳がせもしたい、どっちもバランスよく釣りたい派には、この絶妙なクッション性(アソビ)があるSCは、特におすすめのロッドです。

ラインの種類も選ばず、使い易いのも特徴です。
最近は、複合メタルでの泳がせ派も多いですし、泳がせ釣りと言ってもラインをたるませて、オバセの抵抗で泳がせるだけでなく、時にはラインを張って、穂先を利かせて、オトリを刺激して泳がせたり、コントロールして釣る人も最近は多くなっていると思います。
私は、逆に、メタル系ラインではなく、フロロラインでのベタ竿の引き釣りなども良くやります。

アイテム的には、H2.75-90、H2.75-85、H3.0-90の3モデルになります。
H2.75は、君野貴文さんがメインにテストを行いました。
君野さん曰く、今まで使った竿の中で、一番使い易く、釣れる竿!と豪語するほどの、出来栄えで、マツカツもテストで使わせてもらいました。
H2.75-90は、前作同様、ゼロ管理がボケないレベルで、少しマイルドになったイメージで、よりオトリをナチュラルに泳がせたり、メタル系ラインを使って引いても、流れにオトリがなじみやすくなった印象です。時には、背バリなどのテンションをかけた釣りなど、多少強引な操作でも、竿がうまくオートマチックにこなしてくれます。

また、H275-85は、特に抜群の使用感でした。もともと操作性の良いSCが短くなって、さらに操作性と感度がアップになりますから、使用した感じでは水深のかなり深い場所や、特別に大鮎でない限り、なにも文句のつけようのない仕上がりで、最近は単竿ブームなこともありますが、メインロッドになってしまうほど出番も多くなりそうな予感です。

そして、H3.0-90
マツカツがメインで担当した調子がH3.0です。
H3.0は、マイルドになったH2.75とは逆に、より先調子を際立たせたモデルになります。
最近は柔らかいロッドの方が.釣果が上がると...トレンドかもしれませんが...鮎師の中には、硬めの先調子がやっぱり好きな人も多いのも事実です。
H3.0と言うと、表記的に硬いので、柔らかい竿を好む人には、はじめから選択肢から外れてしまうかもしれませんが、SC調子は先調子で、2番、3番のクッション性があるため、先端部が結構しなやかな調子になっています。よって、先の太くて硬い胴調子ロッドよりは、オトリに対してある意味優しいロッドでもあり、むしろ繊細な緻密な操作が可能になります。

よって、H3.0でも初期の小さい鮎から違和感なく使えます。
どうしても、硬そうで心配なら初期のチビ鮎などは、別売りのソリッド穂先を入れてみる手もあるでしょう。
そして、H3.0は中期から後期のサイズの良い鮎には、もちろんマッチします。

テストは、九頭竜川、神通川、長良川、那珂川などで行いました。
SC調子は、本来大石ゴロゴロの複雑な流れの中で、小さなスポットを緻密に狙っていく釣りに向いた、操作性の良いロッドです。
操作的には、ゼロオバセを中心に例えば、小さなオバセを作る様なテンションを抜いてあげる、オトリが止まれば、少し竿に効かせて引く、ベタ気味に正面まで引き上げたら、縦竿にして、オバセで泳がせるなど...一連の動作が、スムーズに瞬時に行えます。

操作性の良さは、フラットな流れでも当然、威力を発揮します。小石底などのフラットな流れの場合は、ある程度警戒心などから、野鮎との距離を保って釣りたいところです。
フラットな流れでは、時には下竿にしたり、竿先より沖の流れを攻めたり、対岸のヘチを狙ったりと、広範囲に攻めた方が釣果が上がると思います。
広角に釣りたい場合に、特にオトリの横出しも、やり易いのが硬めのSC調子の特徴でもあります。

個人的には、神通川の下流域などで一番使いたいロッドです。
天然遡上のある神通川などの場合、サイズはバラバラなケースもありますし、ポイントは、浅いチャラチャラから、瀬の流心に突っ込んで釣るなど、様々なポイントとサイズを一本で釣りこなせる調子だと思います。パワーは欲しいけど、繊細な操作感も譲れないと言った方に、是非使ってもらいたいですね。
また、風が強い時などは、胴がかなり硬く作ってあるので、安心感があり強風下で、急瀬で、強引に振り子抜きで飛ばすなどの釣りもH3.0なら可能です。
先調子のロッドは、タメ難く、のされやすいと感じている人もいるかと思いますが、SCは胴が全く曲がらないわけではないので、「じわ~っと」タメるのがコツです。
個人的には、友釣りのバラシの原因で一番多いのは、身切れであるためあえて強い力でためず、時間をかけて抜いていますが、その気になれば、適合サイズであれば、むしろ竿の硬さを利用して、魚を早く浮かして勝負の早い取り込みも可能になります。

持ち重りのしない先調子ロッドは、とにかく、釣っていて気持ちよく操作でき、楽しいロッドです。←重要です!!笑。

そして、SC調子は感度が良いのは当たり前!!
やっぱり、鮎竿に求める一番の性能は感度ですから!!

SC調子が感度の良い理由は⇊⇊⇊
鮎入れ掛かりブログ2020「VOL.03 ぬけさく目線の新竿紹介:SPECIAL 競SC NR」で解説されております。

釣人:松田克久