2019

2019 シマノ ジャパンカップ へら釣り選手権大会

2019 シマノ ジャパンカップ へら釣り選手権大会 2019 ジャパンカップ へら釣り選手権大会

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シマノ ジャパンカップ へら釣り選手権全国大会 大会ダイジェスト

伊藤さとしの見方

伊藤さとしの見方

第1試合 12月13日(金)7:30~10:30 3h

第1試合 12月13日(金)
7:30~10:30 3h

Aブロック

釣法セレクトは戸井田 祐一選手が「柳」の16.5尺で両グルテンの宙釣り(以下、「沖グル」)。その他9選手は全てタナ1メートルのセット釣り(以下、「メーターセット」)となった。そして、使用ロッドも11尺から12尺が多い。これはやはり浮き桟橋ではなく、岸からの固定桟橋のため、沖目狙いと言う理由だ。

試合中盤、1時間30分後のチェックでは天笠 充選手・石渕 敏彦選手が12枚で続いているが、戸井田選手の沖グルにはコンスタントに700~キロクラスの良型が混ざり、最終的には天笠選手の数釣りを戸井田選手が上回り、ブロックトップ10ポイントを獲得した。

Bブロック

このブロックは吉田 康雄選手が沖グルの釣りで、他の9選手はメーターセットとなった。好スタートを切った斉藤 心也選手、それに続きほぼ同じペースで黒田 友康選手、吉田選手が追う展開。黒田選手は「皆空」13尺でやや先を狙う戦術。一方、「独歩」9尺で狙う前年度チャンピオン山村 慎一選手は苦戦している。

中間のチェックではトップが12枚で3選手が並んだが、Aブロック同様に沖グルの吉田選手のサイズが飛びぬけていた。

最終的にはやはり吉田選手がメーターセット組を抑えてブロックトップ10ポイントを獲得した。

Cブロック

最奥になるこのエリアでは沖グルが4選手、メーターセットが6選手となった。沖グル狙いの選手は「新べら」が押されてこのエリアに入り込んだと読んだのだろう。瀧本 清選手は「閃光R」の21尺で完全な新べら狙い。また、時田 光章選手・伊藤 正弘選手・高橋 春太選手も沖目を攻めた。

しかし、中間チェックでは韓国のイ・ヨンジェ選手がトップ釣果で13枚を釣っていた。攻め方は「皆空」11尺でやや先にウキを立たせる釣法。韓国の管理釣り場とはへらぶなの魚影が対照的な日本のフィールドに見事にアジャストしていた。

最終的には最奥に入った佐藤 勝選手がブロック2位に1kg以上の差をつける9.92kgでトップ釣果となった。

第2試合 12月13日(金)12:00~15:00 3h

第2試合 12月13日(金)
12:00~15:00 3h

Aブロック

第1試合の結果が反映されたのか、沖グルとメーターセットの選手が半数で分かれる形となった。特に第1試合の最高釣果が戸井田選手の15.01kgであることから、このようになったのだろう。しかし、昼食休憩でエサが打たれていなかったため、全体的にへらを寄せるのに時間を要し、かなり厳しい状況となった。中間チェックでは山村選手の10枚がトップで、使用ロッドは「独歩」10尺となっていた。それに続いて楠 康一選手の7枚・吉田選手の6枚と第1試合とは大きく異なる展開となった。

最終的には楠選手が巻き返して10ポイントを獲得した。

Bブロック

このエリアでは沖グルの選手が2名で他の選手はメーターセットとなった。好スタートを切ったのは石渕選手で使用ロッドも9尺と短め。次いで岩泉 和斗選手、天笠選手が続いた。

一方、第1試合最高釣果を出した戸井田選手と同じく沖グルの高橋選手の釣果が延びない。一旦桟橋から離れたへらを寄せ直すのが厳しいようだ。

最終的には岩泉選手が試合後半怒涛の追い上げを見せ、10ポイントを獲得した。

Cブロック

このブロックは全選手がメーターセットとなった。使用ロッドは9尺から13尺とロッドセレクトにもばらつきが出た。この試合で地合いを掴んだのが石倉 義久選手で、アタリ出しが遅い中、コンスタントに釣果をのばし中間チェックでも最高の14枚を記録した。

釣り方は「独歩」11尺を使用して、小さめのバラケエサで変化系のアタリを狙う釣り。続いて丹野 利明選手、斉藤選手が続いた。

最終的にはそのまま石倉選手がペースを保ち、第2試合全体の最高釣果11.90kgで10ポイントを獲得した。

第3試合 12月14日(土)7:00~10:00 3h

第3試合 12月14日(土)
7:00~10:00 3h

Aブロック

朝の冷え込みが厳しく、この日は対岸の桟橋にも釣り人が入っているため、このブロックでは全選手がメーターセットとなった。この試合の結果で決勝戦進出が確定する選手もいることから、より慎重になっている。中間チェックでは一番手前に入った斉藤選手と石倉選手が7枚で並び、他の選手との差を広げていた。両選手ともにバラケエサを時にはタナに入れてウキの動きは安定していた。

最終的には黒田選手・斉藤選手の追撃を抑えた石倉選手が前日の第2試合に引き続きトップ通過した。

Bブロック

暫定トップの佐藤選手、暫定3位の丹野選手が入るこのブロックは沖グルの選手が1名で他の選手はメーターセットとなった。丹野選手は「皆空」12尺で、佐藤選手は「独歩」11尺。しかし、中間チェックでは石原 弘三選手が9枚でトップの状況だった。使用ロッドは13尺、やはりやや沖目が安定していた。

最終的には後半怒涛の追い込みで釣果をのばした佐藤選手が2位を4kg近く引き離して10ポイントを獲得した。

Cブロック

一番の激戦区となったCブロック。暫定2位、4位、6位、7位、9位、10位という14ポイントを獲得している選手がこのブロックにかたまった。釣り方では戸井田選手と吉田選手が沖グルでの一騎打ち、その他8選手はメーターセットで、最奥には岩泉選手が陣取った。中間チェックでは天笠選手が15枚でトップとなり、それを永井 保選手が追う展開。沖グルは吉田選手が「閃光P」の21尺を出してからペースアップを見せた。

最終的には天笠選手が後半ペースを掴み3連続ヒットなども含め、第3試合全体での最高釣果13.21kgでトップ通過した。

決勝戦 12月14日(土)11:30~14:00 2.5h

決勝戦 12月14日(土)
11:30~14:00 2.5h

第3試合までのポイントを集計し、決勝戦進出の選手が告知された。第1位は28ポイントの佐藤選手、2位は27ポイントの天笠選手、第3位は26ポイントの吉田選手、第4位は24ポイントで石倉選手、第5位は同じく24ポイントで斉藤選手、そして第6位にはこちらも同ポイントの丹野選手が入った。

予選順位の上位者から釣り座を決める方式。1位の佐藤選手は迷うことなくエリア内最奥に、そして最終的には「佐藤選手」「天笠選手」「吉田選手」「斉藤選手」「石倉選手」「丹野選手」と並んだ。

決勝戦、11時30分スタート。
打ち初めは全体的に反応が弱い。これも、中間での休憩が影響している。しかし、20分もすればウキは動き始める。そして、その通りになった。12時の時点で斉藤選手が3枚、石倉選手、天笠選手が2枚で続く。
12時30分、この30分で石倉選手が5枚を追釣して7枚に、斎藤・天笠選手が4枚となり、両サイドの丹野選手と佐藤選手が苦戦している。
13時、以前石倉選手はポツポツと拾い、斉藤選手と天笠選手が続く。沖グルの吉田選手の釣りはかなり厳しいが、良型が狙えるので最後まで分からない。
13時30分、石倉選手のペースがやや落ち、天笠選手がのびて来た。そして、13時30分から50分までに斉藤選手が4枚をヒットさせ猛チャージをかける。
しかしその後、石倉選手が冷静に釣りを安定させて14時終了のホーンと同時に18枚目を釣り第36回チャンピオンとなった。

決勝戦の地合いは厳しかった。2日間叩かれ続けていることに加えて、この日は対岸にも約50名の釣り人が入り、更には西まじりの風で水流がつき安定して「寄せる」ことが出来なかった。
そのような中でも、確実にウキを動かして食わせに導いた石倉選手の「冷静」「丁寧」「繊細」な釣りが唯一アジャストできた。素晴らしい釣りだった。

フォトレポート

フォトレポート

初日の早朝に行なわれる受付では予選リーグ3試合の釣座、対戦相手が決定する抽選を行なう。

当日はレンタルロッドを配備。今季発売となった「飛天弓 柳」をはじめ、万一のトラブルや釣況の変化などに対応する為、幅広い尺数を用意した。

大会会場の富里の堰はタナ規定(池規定に準ずる:1m以上)が存在。競技規定に基づいたウキや手尻のチェックは各試合、仕掛け交換ごとに行なわれる。

他の選手がメーターセットを選択する中、Aブロックで唯一、沖グルで勝負に挑んだ戸井田祐一選手。
メーター組に負けじとコンスタントに良型を混ぜていき、第1試合Aブロックを1位通過。

こちらもブロックで唯一、沖グルを選択した吉田康雄選手。
メーターと比べれば手返しはやや劣るものの、高いヒット率で良型を掛け続け、見事にBブロックトップ通過。

寒くて喰い渋る時期が好きだという佐藤勝選手。
やや長めのメーターセットを駆使し、同ブロック2位に1kg以上の差をつけてCブロック1位を獲得した。

今大会は順延日での開催とあって、当初の開催時期よりも季節は深まり、冬模様での大会に。
季節がら、また、富里の堰とあって、全体的に竿は長く、中・長尺での沖グルを選択する選手も目立った。

昼休憩をはさんで行なわれた予選第2試合。
第1試合の魚の放流、休憩時間中はエサが打たれていなかったため、全体的にへらを寄せるのに時間を要し、厳しい状況に。
第1試合で好調だった沖グルも鳴りを潜め、セットの選手にも迷いが見られた。
その様な状況下でもイチ早く地合いを掴んだ選手が第2試合をトップ通過した。

昨年度チャンピオンの山村慎一選手。
第1試合こそブロック8位スタートと出遅れたものの、第2試合ではブロック2位と健闘。
リズムが合わなかったのか、苦戦する様子が見て取れた。

韓国大会を勝ち抜いた全(ジョン)選手と李(イ)選手。
数少ない試釣で韓国の釣り場とはへらぶなの魚影が対照的な日本のフィールドに見事にアジャストさせてきた。

初日、予選リーグ2試合を終えた夜には懇親会を開催。
懇親会での挨拶は主催者を代表し、株式会社シマノ ライフスタイルギア事業部 部長 吉本昌義が。

懇親会での乾杯のご発声は、昨年度チャンピオン山村慎一選手。

今大会でのスムーズな司会進行はタレントの荒井沙織さん。

懇親会ではインタビューを実施。
選手の皆さんに明日への抱負を述べてもらった。

明けて2日目の予選第3試合。
12月だけあって朝の冷え込みが厳しい中、競技を開始。
この試合で決勝戦進出の確定する選手もいることから、前日以上に真剣なムードが漂った。

序盤からのペースを落とすことなく、終始安定した釣りを展開した石倉義久選手がAブロックをトップ通過。
総合4位で決勝戦進出を決めた。

試合後半の怒涛の追い込みで釣果を伸ばした佐藤勝選手がBブロックトップ、総合1位で決勝進出。

暫定上位陣がかたまった激戦のCブロックを圧倒的釣果で勝ち抜けた天笠充選手。
総合2位で決勝進出を決めた。

全試合一貫して沖グルで通した吉田康雄選手が総合3位。

大きく順位を崩さず、安定して上位に食い込み続けたのが斉藤心也選手と丹野利明選手。
総合5位6位で決勝戦に進出。

決勝戦に駒を進めたのは佐藤選手、天笠選手、吉田選手、石倉選手、斉藤選手、丹野選手の6名。

競技説明後、あらかじめ3席空けで設置された6か所の釣座に予選リーグ上位選手から入場していく。

11時30分、スタートを合図するホーンで決勝戦は始まった。
2日間に渡り全国から勝ち上がってきた30名の猛者に叩かれ、なおかつこの日は土曜日。対岸には約50名ほどの釣り人が入り、さらには西寄りの風が吹き、水流も相まって安定して寄せることが困難。非常に厳しい地合いの中で決勝戦は行なわれた。

通常、へらが想像以上にはしゃぐのを心配するほどの選手間があるにもかかわらず、杞憂に終わるほど打ち始めの反応は弱く、試合開始から30分が経過した時点で斉藤選手が3枚。天笠選手、石倉選手が2枚で続く状況。

「ヘチ」といわれる両サイドの釣座に入った佐藤選手と丹野選手も苦戦している様子が見て取れる。
予選から沖グルで一貫している吉田選手は沖宙をするうえで難儀な風と水流に耐えながら、良型が狙える可能性を大いに秘めているため、逆転もあり得る状況。
そのあとは石倉選手、斉藤選手、天笠選手がポツポツと拾い釣りに徹し、抜きつ抜かれつな状態に発展する場面も。
最後は冷静に釣りを安定させ続けた石倉選手が14時、試合終了のホーンと同時に18枚目を追加し、枚数が次点の斉藤選手に8枚もの差をつける形で決勝戦は終了した。

枚数は随時カウントされたが、ジャパンカップの順位は重量で決まる。
しかし、8枚の差というのはあまりにも大きく、誰が見ても石倉選手の優勝は明らかだった。

今大会の主催者を代表し、株式会社シマノ 顧問 人見 康弘が挨拶を行なった。

優勝者へのインタビューはシマノへらインストラクターの伊藤さとし氏。

大会を終えての総評はシマノへらアドバイザー小山圭造氏が。

優勝者に贈られるジャパンカップチャンピオン刻印入りセイコー・プロスペックをはじめ、上位5選手にはシマノよりシャープ・車載用イオン発生器が贈られた。

大会の最後を締めくくるのは上位3名の選手によるシャンパンシャワー。

今大会に出場した30名の精鋭たち。