2017

2017 シマノ ジャパンカップ 投げ(キス)釣り選手権大会

2017 シマノ ジャパンカップ 投げ(キス)釣り選手権大会2017 ジャパンカップ 投げ(キス)釣り選手権大会

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大会詳細

上位3名

優勝 草野 満 選手
準優勝 河合 英典 選手
第3位 清水 浩之 選手
未踏(みとう)エリアのキスを独占、驚異の遠投力で全試合を草野選手が完全制覇!
日時 2017年7月1日(土)、7月2日(日)
場所 鳥取県弓ケ浜
主催 株式会社 シマノ
後援 鳥取県米子市、米子市観光協会、公益財団法人とっとりコンベンションビューロー
天候 1日目曇のち晴れ、2日目晴れ

去る7月1日(土)、7月2日(日)の2日間にわたり、鳥取県弓ケ浜にてシマノ・ジャパンカップ投げ(キス)釣り選手権大会を開催いたしました。今大会に出場したのは、全国各地で開催された地区大会からセミファイナル大会(東日本、西日本、北日本)の激戦を勝ち抜いた精鋭21選手に、昨年度全国大会上位入賞者3名のシード選手を合わせた24選手。

予選リーグで、選手たちは8名ごとにABCの3ブロックに分かれて5試合を行ない、釣りあげたシロギスの総重量によって各ブロックで順位が決定。その順位差に応じて各試合でポイントを付与。そして、予選リーグ5試合の合計ポイントで総合順位が決まり、上位3名が決勝戦進出となります。今年も日本一を決める熱き戦いの幕が切って落とされました。

弓ヶ浜は例年通り、早くも夏の海でしたが、今年は雨が少なく、ベタ凪の日が多かったため、魚へのプレッシャーの蓄積は相当なものであると予想されました。しかしながら、そこは天下の弓ヶ浜。金曜日の前釣りでは、中・近距離では、型は小ぶりながら相応の数が出て、遠投するにしたがって型が増す状況です。手返しで数を獲るか、遠投サイズで重量を稼ぐか・・・本来の投げ釣り技術の展開が期待できる状況での予選リーグ開始となりました。

初日は3試合が行なわれました。第1試合から激戦が繰り広げられ、Cブロックでは東日本エリアの実力者・河合英典選手、同じく東日本エリアでシード選手の伊藤幸一選手、セミファイナル西日本1位の渡辺史緒選手が激突。一投目から良型の連掛けを見せた河合選手が896g釣り、Cブロックを1位通過。圧巻はBブロック1位の昨年3位の草野満選手。合計1,233gを釣りあげ、検量時には大きな歓声があがりました。超遠投で誰も釣っていない9色エリアをねらっていたようです。これが今大会での最大釣果となりました。Aブロックでは昨年王者・鈴木剛選手に注目が集まりましたが、残念ながら7位と出遅れてしまいました。

第2試合では、第1試合のCブロックで激突した伊藤選手、河合選手、渡辺選手がAブロックで再び熱い火花を散らしました。遠投主体で釣りを組み立てた伊藤選手が良型を混ぜながら1,009gを釣り、1位通過。Aブロックは上位3名が900gオーバーというハイウエイトの戦いとなりました。

一方Bブロックは、トップになった岩下正博選手でも430g。20cm前後の良型シロギスを1回でも多点掛けできた選手が上位に食い込めたようです。Cブロックは初戦に好スタートを切った草野選手がまたしても超遠投のみで1位を獲得しました。

第2試合を終えたあとは、昼食休憩と浜辺の清掃を行なうクリーンナッププロジェクトを挟み、第3試合がスタート。Cブロックは暫定上位選手がひしめく熾烈な戦いが行なわれ、激闘を制したのはセミファイナル西日本2位通過の清水浩之選手。Bブロックはセミファイナル東日本3位の亀田智浩選手が接戦を制しトップ。Aブロックでは2位以下の選手が釣果500g台という中、草野選手だけが966gというハイウエイトの釣果を叩き出し1位。草野選手の独走が続きます。

初日を終えての暫定順位は、パーフェクトゲームの草野選手が満点の24ポイントを獲得し1位。続いて21ポイントの清水選手が2位、20ポイント獲得で河合選手と亀田選手が並びましたが、占有率の差で河合選手が3位となりました。それ以降は5~7位が18ポイント、8位が17ポイント、9~10位が15ポイントと並びます。

いずれも非常に接戦で、展開が読めない戦いとなってきました。

翌日の第4試合はAブロック1位が暫定2位の河合選手、Bブロック1位が暫定5位の神谷裕幸選手、Cブロック1位が草野選手となりました。第4戦を終えて上位3名の順位に変動はありませんでしたが、ここまでパーフェクトゲームの草野選手の決勝進出はほぼ確定。神谷選手が1つ順位を上げ4位に食い込み、伊藤幸一選手が6位、昨年チャンプの鈴木選手が底力を見せ、8位まで追い上げるなど、決勝進出をかけた残る2枠の争いは熾烈を極める形となります。
第5戦の注目は暫定3位の清水選手、4位の神谷選手、5位の亀田選手、6位の伊藤選手、8位の鈴木選手といった上位陣による白熱した試合の行なわれるAブロックと、暫定1位の草野選手、2位の河合選手の対決が見られるBブロックです。勝敗によっては順位が入れ替わってしまうため、一瞬たりとも気を抜くことができません。

明暗を分ける予選最後の試合結果は、Aブロックの1位が伊藤選手。3位に鈴木選手、5位に亀田選手、暫定3位の清水選手、暫定4位の神谷選手が失速してしまい、それぞれ6位、7位となりました。暫定1位、2位の直接対決が見られたCブロックでは草野選手に軍配が上がり、1位。河合選手は3位となりました。

予選すべての試合が終了し、パーフェクトゲームの草野選手の決勝進出は、結果を待たずして確定。第5戦で3位に入った河合選手も間違いなさそうです。残る最後のイスに座るのは誰か。暫定6位の伊藤選手の追い上げと暫定3位だった清水選手の失速。これが気になるところです。

集計の結果、清水選手と伊藤選手が31ポイントと並び、占有率の差で清水選手が3位に滑り込みました。40ポイントを獲得した草野選手が1位、34ポイント獲得した河合選手が2位。檜舞台へ上がる3名の選手がついに決定しました。

決勝は予選で使用しなかった手つかずのエリアで行なわれました。競技エリアは海に向かって左から約30mの範囲でA・B・Cのブロックに分けられ、前半戦・中盤戦・後半戦を各30分の競技時間で5分間のインターバルをとってブロックをローテーションしながら釣っていきます。ローテーションのルールは、A→B→C、B→C→A、C→A→Bの3通り。予選リーグ上位の選手から最初に入るブロックの選択権があります。

ブロックの回り方は、先ず1位の草野選手がABCの順を選択。続く河合選手はBCAを選択したため、残り清水選手はCABとなりました。河合選手は、強敵となる草野選手が釣るより先に、サラ場のキスを獲っていく作戦です。

草野選手は、誰もが手の届かない9色半・着水地点目測230m辺りに投げ、直ちに糸フケを取り、他選手が届く170m付近までの大ギスのアタリで居所を探すという予選リーグから一貫した超遠投作戦。一方の河合選手は、遠投後強い斜め追い風を利用した糸フケを加味し、広く沖合を探っているように見受けられました。そして、清水選手は6色あたりの距離を手返しよくねらっています。前半戦は草野選手が良型混じりで4連を見せたかと思うと、河合選手も3連を2回続けるなど、両者一歩も譲らず。清水選手がやや出遅れた感がありました。

中盤戦は清水選手が6連の好スタートを切り、挽回を見せます。続いて草野選手、河合選手も負けじと3〜4連掛け。誰が勝ってもおかしくない状況であり、勝負の行方は終盤戦へもつれ込むものの、草野選手が貯金を蓄えたようにも見えます。

終盤戦の第1投目は河合選手が良型3尾、清水選手も良型2尾、草野選手が中型3尾と、出だしはほぼ互角。選手たちは悔いが残らないように最後の30分間を全力で戦い抜き、終了のホーンとともに、ギャラリーから3選手に対する大きな拍手が起こりました。

検量の結果、見事栄冠を勝ち取ったのは867gを釣った草野選手。続いて、2位が766gで河合選手、3位が703gの清水選手となりました。

草野選手は、予選リーグ全て1位通過、平均占有率が2位以下で10%台がひしめく中、29.8%と圧倒。キスの総重量も2位以下に1kgと30%の差をつける成績。それを成し遂げたのは、誰の目にも分かるスイングスピードにおける単なる遠投力だけと片づけられがちですが、糸フケを足し算しない圧倒的な真の飛距離はもちろん、左右方向の正確さ、そして何よりその飛距離を出しながらも仕掛けガラミが無く、かつ綺麗な状態でエサが残存するキャスティング技術。これらは、陸上で実際に飛距離と正確さを競うキャスティング競技で、長年のチャンピオンであり続けた実力が発揮されたものだと感心させられました。決勝戦も勝ち取り、史上初の完全制覇といえる優勝となりました。

※文中敬称略

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