2017

2017 シマノ ジャパンカップ  磯(グレ)釣り選手権大会

2017 シマノ ジャパンカップ  磯(グレ)釣り選手権大会2017 ジャパンカップ  磯(グレ)釣り選手権大会

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シマノ ジャパンカップ 磯(グレ)釣り選手権全国大会 速報

上位3名

優勝 田中 修司 選手
準優勝 幸喜 一樹 選手
第3位 前田 工 選手
妙技が光る五島の激闘
2度目の優勝、田中修司選手が王座奪還!
日時 2017年11月18日(土)11月19日(日)
場所 五島列島 福江島 福江地区の磯(長崎県五島市)
主催 株式会社シマノ
後援 長崎県五島市、一般社団法人五島市観光協会、カンパーナホテル
天候 11月18日 曇り時々晴れ、11月19日 曇り時々晴れ

去る2017年11月18日(土)~19日(日)「2017シマノ ジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権 全国大会」を五島列島・福江島・福江地区の磯(長崎県五島市)にて開催いたしました。

出場選手は昨年度の全国大会上位3名のシード選手と、全国で行なわれた地区大会を勝ち上がり、各エリアのセミファイナル大会をも勝ち抜いた17名、インストラクター選抜戦上位4名を含めた総勢24名の精鋭たち。

33回目となる今大会では寸法制限なしの7匹の総重量を競う新ルールを導入。これまでは匹数制限がなくキーパーサイズ以上のグレの重量差で順位を決めていましたが、匹数リミットを決めることで、より大型の魚を揃えることに重点が置かれ、普段の釣りに近い感覚で競技を楽しめることになります。また1尾の重さで一発逆転もありえるドラマチックな展開も望め、寸法制限がないことで状況によってはコッパグレも価値ある1尾と成り得ます。

前釣りをした選手やスタッフの話では、今シーズンは例年以上に型が揃うとの声が多く、大型勝負に適した条件と期待が高まっていました。しかし、大会初日から冬型の気圧配置が強まり福江では北北西から北の風が吹きすさび、渡礁できない磯もでてくるほどの悪天候に見舞われました。また水温も下がったせいかタフな試合があったのも事実。それでも百戦錬磨のエキスパートたちは熱戦激闘を繰り広げ、勝ち点を重ねていきました。

2日にわたる予選は5試合。そして今回は5戦5勝の選手が3名という史上初の好成績が揃い、各試合の重量差の合計で決勝進出者を確定。トップに躍り出たのは全国大会6年連続出場の田中修司選手(大分県佐伯市 / インスト選抜3位)。2013年の優勝をはじめ近年は出場するたびに上位争いに絡む卓越したテクニシャンですが、今大会では貫録漂う落ち着いた試合運びと1尾を絞り出す技が冴えわたっていました。2位は最年少20歳の幸喜一樹選手(沖縄県沖縄市 / SF九州大会B-1位)。2年連続で全国大会に勝ち上がり、決勝の檜舞台にも駆け上がってきた沖縄の新星です。全勝ながら惜しくも3位となったのが、前田工選手(大阪府東大阪市 / SF関西大会1位)。5戦目の原見昭司選手との対戦が僅差の勝利で重量差が開かず、決勝進出を逃しました。

決勝の舞台は「手代の地の西」。2013年に田中選手が初優勝を決めた「手代のハナレ」との間にある潮通しのよい水道が釣り場です。釣り座優先権のある田中選手は海に向かって右を選び、幸喜選手は左でサオを構えます。試合は約2時間後に潮止まりの時間を迎えるにあたり、潮の流れは緩慢です。完全に潮が止まる前に釣っておかねばなりません。

いよいよ決勝がスタート。田中選手は集中砲火のごとくコマセを撒き、仕掛けを投入。すぐにサオが曲がりますが一気に浮上したのはフエフキダイの幼魚です。潮がたるんだ時に食ってきやすい非常に手を焼くエサ取りが登場し、顔をしかめる田中選手。

ほぼ時を同じくして幸喜選手もサオがしなります。落ち着いたやり取りでタモに収めたのは30cmクラスの本命。その10分後にも同サイズを追加します。流れは緩いものの潮下となる幸喜選手が有利。ウキには鉛を貼り付け、着水間もなく沈降するマイナス浮力に調整。ウキ止メは付けません。これは近年好成績を収める選手に共通する仕掛けのひとつ。遠投したウキを先行させて沈め、ラインの張り加減で沈下速度をある程度コントロール。後はカウントダウンでアタリダナを探します。しかし釣果ラッシュとはなりません。

田中選手の釣り座は手前に当てるモタレ潮。ウキを入れ込む釣り方ですが、深く入れすぎるとフエフキが掛かります。セットされたウキ「ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-A M」のシリンダーを回し、浮力を微調整。やがてエサが残るタナを当てると、次の一投で良型のクチブトを食わせます。それも連発とはならず。前半終了5分前に再び幸喜選手が手応えのよい3尾目を取り込んだところで前半終了のホーンが響きます。

3対1とリードを許した田中選手ですが、後半に備えて幸喜選手のヒットポイントをつぶさに観察していました。そして立ち位置が替わると、すぐさま30m以上の遠投をかけます。左に流れる潮がいい感じに利きだしたかと思えば、田中選手はタモ入れサイズの2尾目をキャッチし3対2と迫ります。

一方の幸喜選手は強くなった当て潮に苦戦。仕掛けが上手く張れないためタナが深くなりすぎてフエフキやアイゴが連発します。なんとか4匹目を掛けるも手のひらサイズ。

そして、田中選手のドラマが始まりました。潮の効くポイントとタナを探し当てた田中選手は、ラインが微妙に弾かれるアタリを逃さずに合わせ「マスターチューンISO 1.2号」が円弧を描きました。ハエ根をかわして取り込んだのは45cmほどの肥えたクチブト。この一匹、幸喜選手のタモ入れサイズの2匹分以上の重量があるように見え、4対3ながら重量では完全に逆転したと感じましたが、その直後、刻々と終了時刻が近づき残り5分前になったところで幸喜選手に待望のアタリ。ロッドを絞り込む引きに、重量で再度引き離すかと思われたものの、グレの引きとは明らかに違うサオを叩く手応え。顔を見せたのはアイゴ。そして終了1分前のコール。潮が再びたるんだ状況で、田中選手が集中してウキを5m、6m、7mと入れ込んでいくと「コン」とイトを弾く一瞬のコンタクトを得ます。そしてそのタナに仕掛けを留めて快心の本アタリ。大きく曲がったサオを見て、幸喜選手も固唾を飲み、ドラマチックな展開に会場が沸きます。やり取りの最中に終了のホーンが響くも、1分以内に取り込めば釣果として認められます。田中選手は怖いくらいに落ち着いており、取り込みカウント20秒で浮いた魚を一発でタモに入れ込んでダメ押しの1匹を手中にしました。決戦を制した田中選手と最後まで見せ場を作った幸喜選手にギャラリー全員が惜しみない拍手を送り、決戦の幕が閉じました。

大会本部に戻っての検量結果は幸喜選手2,034g、田中選手が3,710g。田中選手が2度目の優勝。2013年来のチャンプに返り咲きました。

※文中敬称略

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