2016

2016 シマノ・ジャパンカップ 鮎釣り選手権大会

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大会ダイジェスト

予選リーグは6試合。ABCDの4ブロックに各6名の選手が分かれて競技します。勝ポイントと占有率を算出して総合の予選順位が決まり、決勝進出者は上位3名のみ。試合のたびに順位が入れ替わる悲喜こもごものドラマがあり展開は読めません。

大会初日。極めて不安定な天候のなか熱戦の幕が上がります。
まずは第一試合、各ブロックで最高釣果を出した選手はA=塩津直喜13尾、B=椿隆明11尾、C=松田克久9尾、D=小林正幸11尾。中でもAブロックは昨年度の覇者・小澤剛選手をはじめ島啓悟選手(岐阜県美濃市/インストラクター選抜2位)、沓澤伸選手(秋田県秋田市/インストラクター選抜3位)といった強豪揃い。トップに立った塩津選手は静岡県藁科川上流域をホームにします。Aブロック上限付近の瀬肩で得意の立てザオ泳がせをすると、雨降りしきる中で連発劇を見せました。

続く第2試合は小澤剛選手、上田弘幸選手(愛知県豊川市/中日本1位)、君野貴文選手(鳥取県八頭郡/インストラクター選抜1位と)いった実力者がBCDの各ブロックでトップに立ちます。2試合目を終えた時点での総合1位はAブロック最高釣果11尾を出した鈴村達也選手。1試合目が2位、2試合目が1位となり2位に4尾の差を付けて占有率を上げての総合トップ。鈴村選手は岐阜県加茂郡在住、競技志向の強い中部エリアで注目株の若武者です。

さて、選手全員が本部に戻り昼食休憩の後、第3試合に向けて全員が集合します。
熱戦が繰り広げられるなか、気象情報によると台風の勢力は弱まりません。安全第一であるがゆえ、最悪2日目が開催不可能となった場合は初日4試合の結果で順位を決めるほかはありません。スタッフは選手全員に、先の分からぬ天候を懸念し「3試合目4試合目と全力を出し切ってほしい」と檄を飛ばしました。そしてニゴリが多少濃くなる場面もありましたが初日の4試合は無事終了。

初日全体の印象としては高水でアカが思いのほか飛んでおり残りアカがあるのは一部。流心や水通しのよい好場所にアユが付いておらず瀬釣りを得意とする選手は特に苦戦を強いられたようす。前年2位の瀬田匤志選手はポイントがつかめず釣果を伸ばせずにいました。そして注目の前年度チャンプ、小澤剛選手の総合順位は5位。第3試合の低釣果が響きましたが、予定どおりに2日目の予選2試合ができれば巻き返す可能性は充分にあります。

3つの台風によって試合続行が危ぶまれた2日目、意外にも夜明けの空は快晴です。

結果は第5・第6試合ともに3位となった椿 隆明選手が勝ポイント29で総合トップ。岡崎 孝選手は勝ポイント28で総合2位(総合釣果は59尾で1位)。そして残りの1枠は激戦区のBブロックで底力を発揮してトップに立った小澤 剛選手が獲得しました。勝ポイント27で総合3位。「1試合1試合つまらんミスばかりでヨレヨレでしたが、なんとか決勝まで勝ち上がりました」と笑顔で語り気力は充分。小澤選手は明るく挫けない。その姿勢が他の選手の心も打ち、今大会のムードメーカーになっていました。

天候が崩れることを懸念し、時間を繰り上げて決勝をスタート。檜舞台は本部前の通称「町裏」。チャラありトロあり荒瀬ありと変化に富んでギャラリーも見やすい大会メッカです。上流から約300m間隔でABCのエリアが設置され、各選手は3エリアを40分ごとに3ラウンド釣ります。AからスタートすればA⇒B⇒C、BからだとB⇒C⇒Aになり、CからAには大きく移動しなければなりません。移動のインターバルは5分。入川の選択権は予選リーグの上位順です。椿選手がAを選択し、岡崎選手がB、小澤選手がCと分かれると11時30分に決勝開始のホーンが響き渡りました。

Cは小澤選手好みの瀬が連続するエリア。まずは右岸の瀬にねらいを絞ってオトリを通すと開始2分で1尾目、10分間に3尾のハイペースで掛けますが、バラシもあり失速。アタリが遠くなったところで中州を横切り左岸のチャラ瀬を釣るとさらに3尾。スタートダッシュを決めます。
エリアBの岡崎選手は太い絞り込みから続く瀬落ちをねらいます。得意のオモリ+背バリ使いで3尾をキャッチしますが、開始から30分を過ぎると後が続きません。
Aに入った椿選手は瀬肩付近を広く探ってみたものの反応を得られません。早々に掛けた1尾をバラシ、次に掛かったのがウグイ、小型が1尾掛かったものの腹掛かりで即死とオトリが循環しないままで第1ラウンドが終了。

5分のインターバルを置き、各選手は次のブロックへ移動します。
椿選手は第1ラウンドを最上流のAブロックにいたことから、下流の2選手がどこを釣ったかが把握しやすい。岡崎選手の攻めていなかったトロ瀬にねらいを絞って2尾連続で掛けましたがウグイです。やむをえずにウグイにハナカンを通したものの反応せず。第2ラウンドで釣果を出せずに終わります。
小澤選手はAに入ってからも2尾を追加しオトリ込みの10尾。岡崎選手はエリアCに移って20分後に3尾立て続けに掛けて終了間際にも1尾を追加。オトリ込み9尾で第2ラウンドが終了。

そしていよいよ最後の第3ラウンド。これまで低調な椿選手。エリアCの左岸側の瀬は2選手がオトリを入れていないスポットが多い。真っ先に突進しましたがアカ飛びしている石ばかりで流心にナワバリアユがいません。へチのチャラをねらってポツポツと拾い釣りで4尾を追加しましたが10~16cmの小型ばかり。そのオトリでは水通しのよい残りアカを攻めきれず最後までリズムに乗れません。
一方の小澤選手はBのエリア内を右往左往。ここなら掛かるという手応えのあるポイントがつかめません。那珂川は小石底の川相でアカが飛びやすい。しかも紛らわしいことに黒光りする石があってもそれは地の石色でアカが付いていないケースが多々ある。今回の小澤選手は予選から広く探ることをせず、限られた残りアカにねらいを絞ると時間を掛けて探る場面が目立ちました。それほどポイントが限定されていたのです。

20分が経過しても小澤選手、岡崎選手ともに釣果なし。とにかくアカ付きのよい場所をと小澤選手が見つけ出したのは右岸際の深み。選手やギャラリーが並ぶ右岸土手下の岩に立ってオトリを放つと、間もなく目印が弾けました。今大会のために大量に用意したという3B、4Bの小型オモリと背バリを組み合わせ、引きの速度を速めてリアクションで誘うとガツーンと手応え。背掛かりの良型が水面を割ります。このとき上流の岡崎選手も2尾を掛けて追い上げていましたが、再び小澤選手の愛竿「リミテッドプロVery BEST」が弧を描き、宙を舞った良型アユがタモに吸い込まれていきました。ドッと沸き立つ歓声とほぼ時を同じくして終了のホーンが瀬音をかき消し、3人に大きな拍手が送られました。
検量結果は椿選手7匹、岡崎選手11匹、そして小澤選手が13匹の最終コール。小澤選手の2連覇、兄の小沢聡選手と並ぶ4度目の栄冠を手にして台風迫る中の大会は無事終了となりました。

大会ダイジェスト(前夜祭)

前夜祭の前に予選リーグ全6試合の抽選が行なわれる。スタート順・エリアおよび対戦車振り分けなど、シマノ独自の統計的手法で極めて公平な方式である。

抽選とともに6試合の全ブロックとスタート順が記載されたゼッケンとともに、ベスト・キャップ等の記念品が贈られる。

前夜祭ではまず始めに主催者を代表し、株式会社シマノ 釣具事業部 営業部 部長の梶川曜司が挨拶を述べた。

前夜祭では公務でご多忙中にもかかわらず、栃木県大田原市 市長の津久井 富雄様にご臨席いただき、お祝いの言葉を頂戴いたしました。

前夜祭ではご多忙中にも関わらず、大田原市観光協会 会長の吉岡 博美様にご臨席いただき、お祝いの言葉を頂戴いたしました。

前夜祭ではご多忙中にも関わらず、那珂川北部漁業協同組合 代表理事 組合長の薄井 一郎様にご臨席いただき、お祝いの言葉を頂戴いたしました。

前夜祭での乾杯のご発声は、前年度覇者の小澤 剛選手が務めました。

前夜祭では地元 大田原市 黒羽高校の太鼓部による黒羽太鼓の演奏が披露されました。

大会ダイジェスト(選手紹介)

君野 貴文選手

島 啓悟選手

沓澤 伸選手

小林 正幸選手

岡崎 孝選手

羽石 健児選手

森田 孝選手

大野 幸彦選手

小山 渓一選手

大塚 将光選手

谷合 克夫選手

上田 弘幸選手

清水 昌明選手

椿 隆明選手

鈴村 達也選手

遠津 直喜選手

古川 智尋選手

小松 広樹選手

市川 誠司選手

辻 泰司選手

三嶋 英明選手

松田 克久選手

瀬田 匡志選手

小澤 剛選手

 

鮎ブログで常にトップ2にランクされる「てっちゃん」こと山田哲也氏と「こうちゃん」こと加藤光一氏も招待された。
ブロガーでありながら、共にセミファイナル出場の実力者で選手との交流や信頼も高い。今大会でも、常に熱い情報をタイムリーに全国発信していただきました。

 

大会ダイジェスト(予選リーグ 集合~第1試合)

初日の朝、集合した選手は全員が本部で冷水病対策の消毒を行なう。この後、4台の送迎車で4ブロックに出発した。

今大会、地元では歓迎ののぼりが全川に多数立てられた。

各ブロックへ到着し、オトリ配付の間も各選手は作戦を計画。すでに試合は始まってる!

各ブロックでは6選手全員にオトリ配布後、10秒間隔で各自がポイントに向かう。

試合の開始と終了はジェットホーンで合図され、競技時間は正味90分ある。

第1試合Aブロックで9匹、ブロック3位とまずまずの滑り出しを見せた沓澤選手。

第1試合Aブロックの上流を目指した一昨年度の覇者、島選手だったが5匹・ブロック5位と出だしは悪かった。

第1試合Aブロックでは、ベリーベストを駆使し、遠津選手が13匹の圧倒した釣果でブロック1位で快調なスタートダッシュを切ったのだが…

競技時間は正味90分あるものの、10分後の検量開始時刻の厳守は義務付けられる。「検量帰着」は帰着ボード上の番号マグネットを各自が操作して、帰着を証明する。操作が1秒でも遅れると、1分ごとにマイナス1匹のペナルティー。

大会ダイジェスト(予選リーグ 第2試合)

競FWを駆使し、第2試合Dブロックで6匹の釣果を上げた辻選手。

第2試合Cブロックで深瀬に立ち込む瀬田選手。6匹の釣果を得たが、順位はブロック4位だった。

大会ダイジェスト(予選リーグ 第3試合)

予選リーグ第3試合Aブロックの羽石選手は5匹でブロック3位を獲得。

予選リーグ第3試合で2,013年度覇者の三嶋選手は、競MIを駆使し得意の瀬を攻めるも、5匹ブロック3位に留まった。

予選リーグ第3試合の昨年度第3位の松田選手は9匹の好釣果でブロック2位を得た。

大会ダイジェスト(予選リーグ 第4試合)

第4試合も好調が続き、初日暫定トップとなる上田選手。この時点で誰もが決勝進出を予測していたのだが…

第4試合Dブロックで10匹の好釣果で初日2回目のブロックトップを奪取し、1位2回、2位2回と圧倒。初日で暫定トップの勝ち点を得た椿選手。

第3試合ではブロック5位で総合8位まで後退したものの、この第4試合では順当にブロック3位でまとめ、初日暫定5位まで順位を上げた小澤選手。

大会ダイジェスト(予選リーグ 第5試合)

第5試合Aブロックでは初日暫定1位:上田選手、2位の椿選手、5位の小澤選手が戦う。星のつぶし合いに選手の心境はいかに…

第5試合Aブロックで二つ滝前に立つ試合直後の小澤選手。ディフェンディングチャンピオンとはいえ、暫定5位からの追う立場に立つ最強男はどんな作戦で挑むのか?

第5試合Aブロックの島選手。一昨年の覇者だが、昨年に続き今年も本来の調子が出なかったものの、ここにきて本領発揮。10匹でブロックトップの釣果をたたき出した。

大会ダイジェスト(予選リーグ 第6試合)

第6試合開始前の島選手。第5試合でブロックトップを獲り、一気に総合5位となり、最後の最後で逆転を狙う。

初日暫定トップに立った上田選手だが、第5試合でまさかのブロック最下位となり、総合3位に後退。この第6試合でも苦戦が続く。

第6試合でも好調を維持し、ブロック3位でまとめあげ、見事に予選リーグ1位で決勝進出を決めた椿選手。

第5試合で総合4位まで順位を上げた小澤選手。そしてついに最終試合で執念のブロックトップをたたき出し、決勝進出を決めた。

大会ダイジェスト(決勝進出者インタビュー)

今大会でMCを務めたタレントの荒井沙織さん。インタビューでも活躍した。

予選リーグ1位の椿選手

2位の岡﨑選手

3位の小澤選手

大会ダイジェスト(決勝戦)

決勝は多くのギャラリーが見守る中、那珂川の銀座、通称:町裏で行なわれた。

予選リーグトップの椿選手だったが、第1ラウンドのAブロックではまさかの釣果ゼロとなった。

尻上がりの調子で予選リーグを終えた小澤選手。滑り込みで決めた決勝戦だが、試合前の気迫は他を圧倒していた。

一時は小澤選手に離されるも、常時2匹差程度でくらいつく岡﨑選手。

至近距離でのカメラやギャラリーをも気にせず、堂々と自身の釣りを貫く小澤選手。

その度胸とひたむきな姿に多くのファンから歓声が上がる。

岡﨑選手の追い上げをかわすべく、最後の第3ラウンドでも川見を怠らない執念を見せる小澤選手。

最後に連発する椿選手だが、残念ながら総合3位に終わった。

鮎の付き場を探し、何度も小澤選手を射程内に入れた岡﨑選手だったが追いつかなかった。

決勝では出だしが悪かった椿選手だが、最後のラウンドでスパートをかけ、予選リーグ1位の実力を見せたのはさすがだった。

大会ダイジェスト(検量~表彰式)

検量は予選リーグ1位の椿選手から行なわれた。

続く岡﨑選手は11匹をカウント。

最後に小澤選手。10匹を数える前にすでに笑みが。

表彰式では先ず、主催者を代表して、株式会社シマノ 取締役 釣具事業部 開発設計部 部長の人見康弘がご挨拶ならびに総評を述べた。

高々と掲げられるジャパンカップ

優勝者には、ジャパンカップ・チャンピオン刻印入りの腕時計、タグホイヤーが贈られた。

大田原市様、大田原市観光協会様、那珂川北部漁業協同組合様からもトロフィーが贈られた。

第6位から15位までの選手には大田原市様から地酒の詰め合わせが、16位から20位には人見釣具店からオリジナルTシャツが贈られた。

勝利者インタビュー。インタビューアは、シマノ入れ掛かりブログでお馴染みの「ロック」こと、株式会社シマノ 釣具事業部 ロッド企画課の岩成が行なった。

釣果は大田原市を通じて地元の社会福祉施設に贈られた。