2015

第10回 全日本鮎釣チーム選手権

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大会レポート

トップトーナメンターが一同に集う夢の競演!「第10回全日本鮎釣りチーム選手権」台風通過後の長良川で127チーム、総勢381人の頂点に輝いたのは、5年ぶり3度目となるRSラシュランが王座奪還!

日時 2015年9月12日(土)
天候 晴れ
水況 高水
場所 長良川(長良中央漁協管内/岐阜県)
主催 鮎釣チーム選手権実行委員会【株式会社オーナーばり、株式会社シマノ、株式会社サンライン、株式会社がまかつ、株式会社モーリス、グローブライド(株)、有限会社ヤマワ産業(順不同)】
後援 長良川中央漁業協同組合、長良川郡上漁業協同組合、関観光ホテル、みの観光ホテル、美濃市、郡上市
特別協賛 サントリービジネスエキスパート株式会社
特別販売店協賛 フィッシング相模屋、プロショップかつき、フィッシング遊、つり具のマルハン、つり具やすや、フィッシングハヤシ、つりぐの岡林
協賛 SHIMOTSUKE、北越産業株式会社、株式会社オリムピック、株式会社天龍、株式会社シミズ、株式会社ユーアイ、東レフィッシング株式会社、ユニチカ株式会社、株式会社ゴーセン、株式会社フジノライン、株式会社ダン、株式会社マルト、山本光学株式会社、よつあみ、株式会社ティムコ、株式会社サンテック、株式会社カツイチ、釣武者(順不同)

大会結果

去る9月12日(土)に、"メーカーの垣根を超えて、日本を代表する鮎釣り名手達が一同に会してその技を競い合う夢の団体戦"「第10回全日本鮎釣チーム選手権」を長良川郡上漁協管内にて開催しました。

今大会出場選手は、釣具メーカーならびに販売店からの選抜名手で構成される強豪揃いの「ドリームチーム」14チーム(42人)に、全国から集まった腕利き達による一般参加チーム113組(339人)の総勢381名で争われる最強チームバトル。今年も、日本を代表する鮎釣り河川のひとつである、岐阜県長良川郡上漁協管内で熱戦、激闘を繰り広げてくれました。

大会は、3人1組で1チームとし、全127チームが参加。現役バリバリのトーナメンターと往年のレジェンド、そして一般の釣り人が同じ土俵で勝負する貴重な大会といえます。9回目の昨年は不慮の事故によって中止になったことから、10回目の今大会は、試合開始前の競技説明時にオトリ配布後の入川時は川切りをしないでください、とのお願いをしました。大会に参加した選手たちは安全意識も高く、運営側のお願いを破る選手は一人も出ませんでした。

当初予定していたAブロック(最下流エリア)は台風の影響で増水&濁りが強いことから、Aエリアを上流域に移動。A、B、Cの3ブロックとも長良川郡上漁協管内で行なうことになりました。雨の影響で高水だったところに台風がやってきましたが、奇跡的に長良川流域の雨量は少なく大会開催。高水からの引き水状態ということで、むしろ水況としては申し分のないコンディションとなりました。水位は平水より約30センチ高。アカが飛んでいるところもありますが、わずかな残りアカと、台風通過後の好天によって新アカが派生し始めており、鮎の魚影もまずまずという状況でした。

ただし、大会当日の朝は気温が13℃とかなり冷え込んだため、水温にも影響が出たようです。予選時の水温は15℃。案の定、朝イチの試合は全体的に釣果が伸びず、選手たちは苦しい戦いを強いられました。それに加えすでに落ち始めているアユもいるようで、流れの緩いところに溜まっているのはすでに縄張り意識がないのかなか追ってきてくれません。そして人気河川の長良川には連日多くの釣り人が訪れていて、そこに300人超がサオをだせば……水況はまずまずとしても、さすがの長良川も少々釣り荒れ気味となりました。

それでも高水続きでオトリが入れられなかったサラ場ポイントでは連発もみられました。決勝戦Bブロックでは岡崎孝選手が2時間で21尾という圧巻の釣果尾数を記録するなど、ハマった時の爆発力はさすが長良川といった感じでした。

さらに、終盤期に入った長良川の鮎は20センチオーバーが中心で、サラ場の流芯付近に居着く鮎は25、6センチが多い。この時期の長良川での釣り未経験者のなかには、掛けても流れを一気に下られて身切れ放流したり、ハリスを飛ばされたりと、高水でのやりとり、良型に翻弄されている姿も見られました。

こうして行なわれた第10回大会は、シード3チームを除く124チーム372名による、3時間で釣り上げた3人の鮎の総匹数を競い合う予選の結果は、決勝戦進出ボーダーライン21匹(オトリ6匹含む)という結果になり、いざフタを開けてみれば全体的に釣果に恵まれた大会になりました。

そして、予選1位の「チーム フィッシングハヤシ」が2位に3匹差をつけ総釣果34匹を上げたのに加え、2位の「競技セントラル」が31匹、3位の「エクセルシオ」が29匹など、当日の状況としては高釣果となる結果を叩き出すチームも続出。ポイントに当れば連発することも可能なことと、今大会出場選手達のレベルの高さを伺わせてくれました。

予選を勝ち上がった27チームにシード3チームが加わった、30チーム、総勢90名が2時間で釣り上げた鮎の総匹数を競い合う決勝戦も熾烈な争いとなりました。予選で釣れていたポイントには選手たちが集中すること、また気温が上がった午後からは一般の釣り人も増えたことで、ポイント選びがさらに難しくなり、予選以上に厳しい戦いが予想されました。

毎年上位に顔を出す表彰台常連チームは、予選での戦いのあと、この日の川の状況を3人で確認しあい、アプローチにおける共通意識や目標尾数の設定を行ない、決勝では必ず修復してきます。この修復力こそが強いチームの証であり、上位入賞の必須条件でもあるようです。決勝進出チームのなかには予選で釣果数が伸びなかったことでチームに迷惑をかけてしまったと感じる選手が出てきます。そうした選手は決勝では必ず挽回しようと、プラスへパワー変換するのです。たとえ1人がダメでも2人が釣れれば生き残れるのがチーム戦の特徴です。ドリームチームが決勝戦でどこまで上位に食い込んでくるのか、さらにシード枠の前回優勝、準優勝、3位のチームは、一発勝負となるまた別の難しさも出てきます。

午後になって気温がぐんぐん上昇、30度近くまで高くなると同時に、瀬でも入れ掛かりが見られました。Aブロック最下流では前回優勝のチームスパイラルの坂本禎選手が荒瀬の中から次々と良型を抜き上げ、一時入れ掛かりに。Bブロックでは予選で苦戦していたRSラシュランの小澤剛選手が、ポイントの形状に捉われず、アカの色だけを見るようにして得意の引き釣りを展開し、見事決勝では修復に成功。Cブロックでは森岡達也選手がやはり荒瀬で一時入れ掛かりを見せるなど、ガンガンの荒瀬から25センチを抜き上げる豪快かつダイナミックな釣りも見られ、両岸から選手達が競い合うかのように激流に果敢に挑み、掛け合いました。また、エリアをくまなく探って、分流など小さな竿抜けをどんどん叩いていく作戦の選手もいました。

全体的に、水温の上昇で追いが良くなったのか、連発する選手も見受けられますが、予選で釣られた後だけに、連発入れ掛かりとなったのはごく一部の選手のみ。誰もが目の前を徹底的に釣り切るまで粘るか、はたまた広大なエリアをランガンで掛けていくか…。試合終了のホーンが鳴り響くまで、諦めない。そんな激闘の決勝戦が終了しました。

そして、注目の結果は、島啓悟選手、小澤剛選手、小沢聡選手の「RSラシュラン」が、予選22位からの大逆転で見事5年ぶり3度目となる王座奪還に成功しました。2位チームとの差は2尾の僅差による接戦でした。

準優勝は山口隆 選手、岡崎孝 選手、大里光博選手の「競技EAST」が、予選12位からの奮闘。決勝戦で21匹の圧倒的な尾数を釣りあげた岡崎孝選手が大きく貢献。

第3位には、瀬田匡志選手、有岡只佑選手、森岡達也選手の「競技WEST」が予選13位からの追い上げで見事入賞を果たしました。

決勝戦結果

順位 チーム名 選手名(ブロック/匹数) 選手名(ブロック/匹数) 選手名(ブロック/匹数) 総匹数
優 勝 RSラシュラン 島啓悟(A/10) 小澤剛(B/16) 小沢聡(C/9) 35匹
準優勝 競技EAST 山口隆(A/7) 岡崎孝(B/21) 大里光博(C/5) 33匹
第3位 競技WEST 瀬田匡志(A/8) 有岡只佑(B/12) 森岡達也(C/12) 32匹

※同匹数の場合は、上位2名の合計釣果の多い方が上位となります。さらに、同数の場合は上位1名の釣果の差で順位が決まります。また、釣果にはオトリ2匹が含まれます。

(以上、敬称略)

フォトレポート

平水時より30センチアップの高水となった長良川。当日の朝は気温13℃、水温15℃と冷え込んだため、朝イチの予選はスロースタートとなった。

まだ暗いうちから長蛇の列。

大会運営委員 シマノ梶川曜司による競技説明が行なわれた際、予選開始時の川切りをしないようにとのお願いが選手に伝えられた。

現役トップトーナメンターと往年の大ベテラン、そして一般の釣り人が同じステージで戦えるのはこの大会ならではの魅力。

オトリ2匹を受け取ったら思い思いの場所へ。今回、対岸に行きたい場合は橋を利用してもらった。

予選は22位とあまり振るわなかったRSラシュランだが、決勝では見事に修復。2匹差の僅差ながら接戦を見事にものにした。

前回優勝のチームスパイラルの坂本選手も決勝ではAブロックの最下流の瀬で入れ掛かりを見せたが…

全力を出し切った選手たちが帰ってきて検量を行なう。口惜しい顔、やりきった顔、それぞれ表情が異なる。

ステージ上のクジで決勝戦でのオトリ配布と入川順を決める。

今年もレディース賞が渡された。女性だけでタッグを組んだチームも元気いっぱい大会を盛り上げた。

今大会のお楽しみ抽選会は、賞品が2年分!? と思えるほどの数が用意され、大いに盛り上がった。

競技WESTは合計32匹で堂々の3位入賞。

競技EASTは合計33匹で準優勝。岡崎選手が最高匹数21を記録。

今大会で釣り上げた鮎が、優勝チームから手渡された。

大会主催代表の挨拶は大会企画運営委員長のオーナーばり 中道成之社長が述べられた。

大会風景