2013

2013シマノ・ジャパンカップ クロダイ釣り選手権大会

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大会レポート

クロダイ釣り選手権大会

  選手名 勝ち
ポイント
平均
占有率
総釣果
優勝 神谷 進 選手 7.00 83.33 5,076g
準優勝 村岡 哲也 選手 7.00 83.33 4,515g
第3位 櫃本 貴文 選手 7.00 69.76 4,869g
超ハードコンディション下の激戦バトル
クロダイ常勝の瀬戸内勢を制した沖縄の神谷進選手
僅かな勝機を技と努力で着実につかみ、ジャパンカップ初制覇の悲願達成!!
日時 2013年4月20日(土)、21日(日)
場所 佐伯湾一帯(大分県佐伯市)
主催 株式会社シマノ
後援 大分県佐伯市、大分県佐伯市観光協会、ホテル金水苑
天候 4/20曇りのち雨、4/21曇りのち晴れ

去る4月20日(土)、21日(日)、佐伯湾一帯(大分県佐伯市)にて「2013シマノ・ジャパンカップ クロダイ釣り選手権 全国大会」を開催いたしました。
今大会に出場したのは、全国で開催された地区大会を勝ち上がった25名に、昨年度全国大会上位3名のシード選手を加えた、総勢28名の精鋭達。
今年もクロダイのシーズン開幕を告げる佐伯湾一帯(大分県佐伯市)で激戦を繰り広げてくれました。

昨年に引き続き、今年も抜群の魚影と超大型魚が続出する、垂涎のクロダイフィールドである佐伯湾一帯で開催した今大会ですが、佐伯湾本来の実力を発揮できない状況となりました。
大会前々日まで続いていた夏日並みの温暖な天候から一気に冬並みの気温に一変。急激な冷え込みによって水温低下も著しかったようで、特に底潮の水温が上がらないことが災いしてか、クロダイの活性も非常に低く、いるのにクチを使わない状況やピンポイントにクロダイが移動した様子もあったかと思われます。
事実、今回クロダイを手にした選手の中には、居食い、もしくはベタ底で極めて小さなアタリをとらえてキャッチした貴重な1匹があったり、また、3時間の試合で、残り30分で遂にピンポイントを探し出し、連発でキャッチした場面も審判が確認しました。
さらに、冷たい雨と強風によって緻密な竿さばきやライン操作もままならず、マキエとサシエのベタ底までのコントロールや、微妙なアタリのキャッチが極めて困難。その中で、活性の上がらない相手のため細ハリスで食わせても、相手は50センチクラスの大型。掛けた途端に、体制を整える一瞬の間も与えない締め込みがあります。
当然、食い渋りの今大会では、特に藻場やカケ下がりも狙うわけですから、あえなくのラインブレイクだけでなく、藻の中から引きずり出せないという場面が多々あるなど、出場選手の誰もが苦戦を強いられる波瀾の展開となりました。
審判全員の報告だけでも、3試合合計で10回以上のラインブレイクがあった模様でした。

そんな状況下で行なわれた予選リーグは、結果的には厳しいものになりました。
スタッフが徹底的な下見による試釣りやマキエ入れなどを繰り返し行なって準備した、厳正かつ公平な競技を実現できる多種多様な釣場。さらに、釣場の使い分けは、魚影の有無だけでなく、潮の上げ下げによる釣果予測など、状況を的確に読んで設定しました。
しかしながら今回の状況は、僅かなチャンスをものにした選手達のほとんどは45~50センチクラスの超大型クロダイを手にしてきたものの、いかんせん釣果が少なく、両者釣果ナシが続出してしまいました。
その中でトピックスとして、前田宏明選手が第2試合で釣り上げたのは、「54.8cm・3,470g」の超特大モンスター。誰もがその容姿に驚愕した1匹が前田選手を5位入賞に導きました。
また、大知正人選手は競技時間残り30分から怒濤の4連続ヒット。いずれも40センチオーバーを揃え、今大会ダントツの総重量7,496gを釣り上げて4位入賞。これは、多くの引き出しを使い勝機を探し出し、一瞬のチャンスを逃さなければ一気にスパートすることも可能だったことを証明してくれました。

そして、予選リーグ3試合の総合成績は、第1、第2試合ともに圧勝して暫定1位の座をつかみ、見事に守り切った神谷 進選手(カミヤ ススム・沖縄大会1位)と、第2試合は落としたものの第3試合で結果を出して、暫定5位から一気に急浮上した村岡 哲也選手(ムラオカ テツヤ・シード)の2名が決勝戦へ進出。
ともに2勝同士の対戦。その舞台は、大会前日に魚影を確認、決勝戦のために予選では温存し、決勝日早朝にマキエ投入、さらには当日の北西強風の風裏という準備万端で迎えた「タカサゴバエ」。
釣座選択は、重量で勝った予選リーグ1位の神谷選手が優先権を使い左手、2位の村岡選手が右手の釣座に陣を構えて決勝戦が開始されました。

ここ数年、ジャパンカップ全国大会では、クロダイだけでなくグレの大会においても、沖縄地区大会から勝ち上がった選手達がメキメキと頭角を表わしておられます。
クロダイもグレも魚影が少ないというフィールド的には恵まれない中でも、鍛練と努力を怠らなければ全国でもその技は通用することを証明してくれています。そして今大会でも神谷選手は常勝選手達が苦戦する中で結果を出してきました。
遂にジャパンカップを沖縄に持ち帰るという、沖縄勢の悲願を神谷選手が達成するのか…。はたまた、クロダイ釣りトーナメントシーンで圧倒的強さを誇る瀬戸内勢躍進の一躍を担い、最後の鱗海CUPに続きジャパンカップクロダイ第1回、第2回大会と3年連続3位入賞という実績を誇る村岡選手が遂に王座を手に入れるのか…。
注目の頂上決戦を選手、報道、役員、スタッフが見守ります。

決勝戦は、競技時間2時間(120分・インターバルなし)で左右の釣座を交替して釣ったクロダイの総重量を競い合います。
まず村岡選手が竿を絞りますが、これは外道。対する神谷選手は動きなし。そしてこの状況が続き、両者ノーフィッシュのまま前半戦が終了。釣座を交替しての後半戦がスタートしますが、両者沈黙が続きます。

21日は早朝から快晴に恵まれましたが、前日にも増して冷え込み、風も強くなりました。この冷え込みが災いしてか、予選リーグ第3試合も厳しい結果となりました。決勝戦でドローなら予選リーグ総合成績で上回る神谷選手の優勝が決まります。村岡選手は何としてもキーパーサイズ(検量時25センチ以上のクロダイ(チヌ)およびキチヌ(キビレ)を手にしなければなりません。それを熟知している村岡選手は、攻めに攻めますが、食ってくるのは外道ばかり…。

対する神谷選手はレインウエアのフードを目深にかぶって黙々と手返ししていきます。風対策が目的ではあるものの、はた目にはプレッシャー防止のため周囲を見ないようにしているかのように映り、神谷選手の緊張感が伝わってきます。昨年度全国大会で活躍した沖縄地区出場の渡嘉敷 正輝選手が、今大会にも出場してきましたが結果は苦戦。20日の夜に行われた懇親会での選手紹介で、渡嘉敷選手が「神谷選手に沖縄にジャパンカップを持ち帰る悲願を達成してほしい」とコメントしましたが、その権利を手に入れた神谷選手のプレッシャーは想像以上に大きいでしょう。さらに、決勝戦はそれまでの予選リーグとは別世界。背後から選手、報道、役員に注目される決勝戦の檜舞台に上がって自分の釣りを見失ってしまった選手は決して少なくありません。神谷選手もそれを知って、周囲を見ないようにしているように見受けられました。

そして、両者ノーフィッシュのまま、競技終了のホーンが高々と鳴り響いて決勝戦が終了。

結果、ともに2勝1分ながら、総重量で優った神谷進選手が初の栄冠を手に。見事、ジャパンカップを沖縄に持ち帰るという悲願を達成しました。

大会結果(決勝戦釣果ゼロ。予選リーグ3試合での結果で順位を決定)

※文中敬称略

フォトレポート

厳しい中からクロダイを引きづり出すことに成功した選手達。型の良さに歓声が上がる。

厳しい中からクロダイを引きづり出すことに成功した選手達。型の良さに歓声が上がる。

厳しい中からクロダイを引きづり出すことに成功した選手達。型の良さに歓声が上がる。

厳しい中からクロダイを引きづり出すことに成功した選手達。型の良さに歓声が上がる。

「54.8cm 3470g」の超特大モンスターを釣り上げて周囲を驚かせた前田宏明選手。

「54.8cm 3470g」の超特大モンスターを釣り上げて周囲を驚かせた前田宏明選手。

大知正人選手、第2試合修了30分前、執念の技でついにクロダイのツキ場を見つけ1匹目をゲット!

大知正人選手、第2試合修了30分前、執念の技でついにクロダイのツキ場を見つけ1匹目をゲット!

結局、大知選手は、残り時間30分から40cmオーバー4連発で7,496gという大会最高釣果を上げた。

結局、大知選手は、残り時間30分から40cmオーバー4連発で7,496gという大会最高釣果を上げた。