2012

第28回 シマノ・ジャパンカップ 磯釣り選手権大会

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大会ダイジェスト

大会ダイジェスト(前夜祭)

前夜祭会場前の抽選では、予選リーグ全ての対戦組み合わせが統計的に予めプログラムされている。

前夜祭開始前の競技説明補足。シマノスタッフから初日の椛島渡礁エリアと規定寸法変更の説明が行なわれた。

前夜祭にはご公務でご多忙中にも関わらず、五島市副市長の中野基樹様にご臨席を賜り、祝いと選手達へ激励のお言葉を頂戴しました。

前夜祭にはご多忙中にも関わらず、社団法人 五島市観光協会会長の五島典昭様にもご臨席賜り、祝いのお言葉を頂戴しました。

前夜祭での乾杯のご発声は前年度優勝者の平和卓也選手が。

選手、スタッフ、報道の宿泊先のエレベーター前には、五島バスターミナルホテル様のご配慮で手作りのポスターが貼り出され、温かく歓迎していただきました。

大会ダイジェスト(予選リーグ第1~3試合)

まず、24日早朝より、予選リーグ第1、2、3試合を行ないました。

予選リーグは全5試合で、5試合での総合順位上位2名が決勝戦に進出できます。

予選リーグの組み合わせは、統計的手法に基づき予め設計しておいた(抽選運を可能な限り排除)ものを受付時1回の抽選で済ませます。

試合形式はマンツーマン対戦で行ないます。試合時間は100分でインターバルは5分。釣り上げたグレ(キーパーサイズ28cm以上)の総重量を競い合います。勝負は、対戦の勝敗による勝ポイントと平均占有率で順位が決定されます。

釣座は、選手同士が立ち会いのもと、審判が決定したセンターラインの左右を前後半で交替して使用します。釣座選択は抽選で決定された各試合の優先権のある選手が、前半の釣座を決めることができます。

第1試合はまだ夜が明け切らないうちから出船となる。

全国大会では、選手全員に1セットの大型セメントコンテナとスコップが用意される。また、スタッフ1名がマキエ作りのサポートも行ない、ゴミの回収などを行なう。

予選リーグ5試合全てで、乗船前に選手全員のエサチェックとタックルチェックが行なわれ、厳正な競技が追求された。

 

また、試合に使用するマキエは1試合につき3kgの生オキアミブロック2枚が支給されます。配合エサは乾燥状態のものであれば、選手各自が用意したものを自由に使え、サシエも1試合につき、生オキアミのサシエ500gブロック1個が支給されます。また、これ以外にも選手各自で用意した「市販品のオキアミ」であれば使用可能。
全エサの使用量は、1試合につきマキエとサシエの全てを支給された36cmバッカンにおさまり、かつチャックが完全に閉まることというルールが決められています。
また、今大会でも選手達に“普段の釣行と変わらない”と好評な「大型のセメントコンテナとスコップ」が全員にワンセットずつ用意され、マキエを迅速かつ丁寧に仕上げられるとともに、選手の体力温存なども考慮されました。

マキエ作りを終えた選手は出船場でエサチェックとタックルチェックを受けてからAブロック(せいわ)、Bブロック(むさし)、Cブロック(増栄丸)の各渡船に分かれて出船。各磯へと渡礁していきます。渡礁してからの準備時間は十分にとられており、余裕をもって競技に挑めます。

そして公正かつ厳正な競技を行なうとともに、安全面にも目を配る審判スタッフが背後から見守る中で競技が開始されました。

予選リーグは全5試合ありますが、出場選手の誰もがその1試合の重みを知っています。対戦相手に釣り勝つことはもちろん、その勝ち方が対戦相手に対して圧倒的な勝利でないと安心することはできない場合が多々あり、そんな競技を5試合行なっての上位2名が決勝戦へ進出できます。しかも、対戦相手は日本全国から集まった強豪選手達で、釣技レベルはもちろんのこと「競技の釣り」を身に付けたトーナメンターばかり。釣りが巧いだけでは勝てない強者達と戦うのです。

マキエの使用量は、支給されたバッカンにマキエ、サシエを入れて完全にチャックが閉じること。おのずとその使用量は制限される。

一般的には“潮が味方した”と思える場面がありますが、今大会に出場してくる選手達のレベルになると「潮の変化を予測することも技術」とストイックにとらえて、潮を読んだ上での釣技の研究、鍛練に余念がありません。

選手達にとっては、磯に渡礁する時から競技は始まっています。渡礁時の船の動きで、磯際の潮を読む選手もいますし、まだ薄暗い中でも磯をしっかり観察する選手もいます。
センターラインが決まると、釣座選択はもちろん、先を読んだ立ち位置の決定まで妥協はありません。そして、競技が開始されれば、一投ごとに情報を収集しながらパターンを築いていくのです。

昨年度は、海上が大荒れした直後に試合を行なえたためか、過去に例を見ないほどの爆発的釣果に恵まれました。あちこちの磯で競技開始からデットヒートが繰り広げられ、40cmオーバーどころか50cmクラスも続出。 “釣っても釣っても、勝てない”爆釣バトルに終始しました。その福江島 福江地区の磯で今年も開催されましたが、昨年とは状況が異なり、どの磯にも23~26cmクラスのグレが非常に多いようでした。

競技開始早々から選手の竿が曲がりますが、手にするのはキーパーサイズに満たないグレ。マキエワークでこれをかわすとキーパーが混ざるようですが、すぐに小型グレの猛攻が始まって、サイズアップは簡単ではないようです。

今大会ではキーパーサイズが28cmに繰り上げられたことで、キーパークラスの数釣りで勝負に出るのは難しくなりました。しかし、この群れを避けて型狙いに徹したとしても、釣れるのか?総重量が上がるのか?保証もありません。1日じっくり釣るのであれば、あれこれと試して結論にたどりつけるでしょうが、50分ハーフの100分競技でどこまで結論に近付けるのでしょうか。

また、福江島周辺は大小無数の島が点在するために、多彩な水道筋が多く、この影響で潮流が複雑になって、沖の本流の強弱で刻一刻と条件は変化します。
これらを選手達がどう乗り越えてくるのか、そんな注目の第1試合が終了。検量所に選手達が戻ってきました。

そして、誰もが幸先のよいスタートを切りたい第1試合の結果は、竹石航太選手、奥村勝利選手、上田泰大選手、大津友和選手、北条公哉選手、泉大輔選手、染谷正昭選手、田中修司選手、友松信彦選手、国見孝則選手、吉田賢一郎選手、藤原実浩選手が1勝。
田中選手9118g、対戦相手の渡邊弘将選手5102gという、良型を釣り合うデットヒートの試合が展開されたほか、国見選手7197g、吉田選手6165g、竹石選手5851gと型も数も揃えて1勝を上げた一方で、大津選手と友松選手は、厳しい状況の中から魚を引きずり出して占有率100%対0%の完全勝利となる1勝を手にするなど、様々なドラマが展開されたようでした。

そして、検量を終えた選手が再度出船。第2試合が開始されました。
第2試合は初戦でつかんだ情報を元に、選手の誰もがその攻め方や戦い方を修正してきます。特に良型が数釣れたことで、キーパーサイズの数を追っているだけでは勝てないことが証明されました。この第2試合のレベルはさらに上がったのではないでしょうか。

今大会には、第25回と昨年度大会優勝のディフェンディングチャンピオンである平和卓也選手、第26回大会優勝の藤原実浩選手、第23回大会優勝の友松信彦選手、そして第6回、第20回大会優勝の高岡末男選手という、4人の優勝経験者が出場してきました。しかし、この4名の優勝経験者といえども、容易には勝率をまとめることができません。

それは、ジャパンカップこそ手にしていないものの磯釣り競技会では知られた存在で、今大会へ何度も出場を果たしている常勝選手や若さを武器にアグレッシブな釣りを展開する、伸び盛りの新鋭選手達がその行く手を阻むからです。

先人達が確立した、競技会で“勝てる釣技”を確実に身につけてくることはもちろん、固定観念にとらわれない自由な発想で、独自の仕掛けや攻め方を積極的に取り入れる柔軟さも兼ね備える。そして、試合となれば圧倒的な戦績を誇る名手相手にも臆することなく、真っ向勝負を挑んでくる逞しい挑戦者魂。
注目されることで、自らにプレッシャーをかけてしまいがちな優勝経験者や全国区の名手達に比べて、緊張しながらも今大会を自分の釣りに徹するスタンスもメンタル面では強みとなるでしょう。
毎試合、自分の釣りを精一杯やりつくすだけ、と言わんばかりに伸び伸びとした釣技は迷いがないように見え、時として勢いを感じます。そんな選手達が今大会でも活躍するのでしょうか…。

そして、激戦となった第2試合も終了。検量が始まります。
結果は、大津選手、高岡選手、竹石選手、上田選手、田中選手、渡邊選手、泉選手、小谷さとし選手、吉田選手、藤原選手、友松選手、平和選手が勝ポイントを手に。平和選手5643g、藤原選手5215g、友松選手4933gで釣り合いの試合に勝利し、高岡選手、上田選手、田中選手が占有率100%対0%の完全勝利となる1勝となりました。

初日の最終ラウンドである第3試合は、先の2試合とは異なり、選手の乗船する船も組み合わせも大きく変わって行なわれます。
同行する選手の顔ぶれが変わることで、気分も新たに挑んだであろう試合も壮絶な戦いに終始。競技開始とともに、互いに竿を絞りあう大接戦バトルになりました。僅かな一瞬の潮をつかんで手に入れた値千金のグレでつかんだ勝利など、どの試合も大接戦のうちに競技が終了しました。
そして、検量の結果は、小谷さとし選手が8668gで対戦相手に圧倒的大差をつけて勝利を手にしたのを筆頭に、森川智之選手、武澤浩司選手、平和選手、小野一之選手、大津選手、吉田選手、友松選手、比嘉将和選手、竹石選手、田中選手、泉選手が勝ポイントを手に。

結果、初日3試合を終えての総合成績は、暫定1位が大津友和選手、2位は友松信彦選手、3位・泉大輔選手、4位・田中修司選手、5位竹石航太選手、6位・吉田賢一郎選手で、ここまでの6名が3戦全勝という結果になりました。

大会ダイジェスト(予選リーグ第4~5試合)

翌25日も早朝から試合が開始されました。
まだ夜が明け切らない大会本部の港は、残り2試合に賭ける選手達の意気込みで独特の緊張感に包まれています。

ここまで3勝を上げている選手はもちろんのこと、2勝、1勝の選手、すでに3敗で決勝戦進出の夢が絶望的となってしまった選手といえども、そのモチベーションは非常に高いようです。最後まで諦めないことが大切であると誰もが熟知し、負けたとしても最後まで自分の力を出し切り、腑甲斐ない試合だけはしたくない…。そんな選手達のプライドが、トーナメントの世界独特の緊張感を漂わせているようです。

選手の誰もが、前日同様に紳士的かつ友好的に、互いに協力しあいながら準備をこなしていきます。前日と違うのは、3試合の結果によって残り2試合に対する思いに若干の温度差があることでしょうか…。

予選リーグでは、選手2名1組に対して1名の審判が同行。公平かつ厳正な競技を審判するとともに、安全第一を考えて選手の道具運搬も手伝う。

第4試合も熾烈な戦いが繰り広げられました。対戦カードで、3勝同士での星の潰しあいになる組み合わせはなかったものの、3勝の選手と2勝の選手の組み合わせは大津選手VS小谷選手、泉選手VS藤原選手の2組となりました。
予選リーグは残り2試合なので、3勝の選手も安心できません。また、当然2勝の選手には決勝戦進出の道が残されています。この点では、3勝、2勝の選手にとって、この第4試合が勝てば望みが繋げ、負ければ追い込まれるターニングポイントとなる試合と言えたかも知れません。
そんな第4試合も終了。検量の結果は、友松選手、田中選手、染谷選手、藤原選手、竹石選手、甲斐拓郎選手、平和選手、永原清一郎選手、高岡選手、上田選手、大津選手が勝って、渡邊選手と小野選手が引き分け。
また、ほとんどの試合が接戦だった中で、田中選手だけが占有率100%対0%での完全勝利を手にしました。

各試合終了時には、同行の審判が選手のサポートに加えて磯の洗浄も行なう。

選手にはフィッシュバッカンが貸し出しされる。選手はエアーレーションポンプを用意してグレを活かして検量に持ち込むことが義務付けられる。

昨年ほどの爆釣はないものの、誰もが数、型ともに手にしてきた。

次いで予選リーグ最終ラウンドの第5試合がスタートしました。
ここまで、全勝の4勝を上げているのは田中選手、友松選手、大津選手、竹石選手の4名で俄然注目を集めていました。全員がこの試合を落とせば、3勝の選手にも決勝戦進出の望みが出てきますが、田中選手と大津選手は2度の占有率100%の勝ちを手にしているために、占有率で有利。この2名がノーフィッシュの占有率0%で負けない限りは大きく順位が入れ替わることはないようでした。
この試合で、特に注目を集めたのは、田中選手VS藤原選手と竹石選手VS平和選手の対戦カード。4勝の田中選手、竹石選手が3勝の藤原選手、平和選手と戦うからです。
くしくも、ここまで3勝で挑む形の藤原選手、平和選手の2名はともに優勝経験者でその技術力は誰もが認めるトップレベル。この最終ラウンドで大波乱が起こる可能性は十分にあったでしょう。

そして、第5試合も競技終了。壮絶な戦いに終始した予選リーグが全て終了しました。大会本部に戻っての検量の結果は、田中修司選手・勝ポイント15.00、平均占有率79.98%、総釣果19799g。友松信彦選手・勝ポイント15.00、平均占有率75.32%、総釣果22939g。

この2名が見事、予選リーグ全勝を果たして堂々の決勝戦進出を決めました。

唯一、連覇の権利を持つ、ディフェンディングチャンピオンの平和卓也選手。今大会でも優勝候補ながら、予選リーグ初戦の1敗が最後まで悔やまれ、惜しくも6位入賞に留まった。

大会ダイジェスト(決勝戦)

壮絶を極めた予選リーグ5試合を、ともに土つかずの全勝で駆け抜けて見せた2名。この2名が“頂点”をかけてぶつかりあう、ファイナル対決の決勝戦が開始されました。
決勝戦の試合会場は「多々良島の灯台」。最終決戦の檜舞台にふさわしい快晴の下、選手、報道、スタッフが選手の背後から試合を見守ります。

決勝戦会場は、多々良島の灯台。この檜舞台に上がってきたのは、田中修司選手と友松信彦選手となった。

ともに予選リーグ全勝同士の対決。試合前にがっちり握手。

予選リーグ1位で、ポイント選択優先権を持つ田中選手が海に向かって右手の釣座を選び、友松選手が左手に陣取って競技が開始されました。

競技開始早々から、両者ともに竿を絞りますが、田中選手のキーパーサイズに対し、友松選手はリリース。遠目にも判るキーパーサイズに満たないグレです。
そして、ここから田中選手が一気に猛チャージ。連続で竿を曲げてキーパーサイズを連発していきます。
一方の友松選手も竿を絞りますが、釣れるのはキーパーサイズに満たないグレばかり。潮が動かないのか、よもやの苦戦を強いられてしまいます。1、2匹はキープするもののアタリも止まったのか、田中選手のスパートを完全に許してしまう形となりました。

決勝戦でも選手同士が立ち会い、双方了解のもとで、審判が釣り座のセンターラインを決める。

決勝戦開始直後からスパートしたのは田中選手。前半戦はまさにひとり舞台だった。

友松選手は第23回大会の優勝者で、昨年に引き続き2年連続の決勝戦進出。昨年度大会では平和卓也選手相手に、前半戦リードしながらも後半に追い付かれ、逆転されて準優勝に甘んじました。
最年少の24歳でジャパンカップを奪取してみせた友松選手は、これ以降も全国大会出場を果たして随所で活躍。グレ釣り歴9年というキャリアながら、10mのフロロカーボンハリスに、板オモリでバランス調整した浮力0号ウキを使って、微かな潮流れにも送り込んで行くテクニックが得意だと言います。
昨年度に引き続いて、今年も決勝戦進出を果たした友松選手が抜群のセンスとテクニックの持ち主であることは、今大会での圧倒的な活躍ぶりでも証明されました。しかし、その抜きん出た力量でありながら、昨年度の雪辱劇が再度繰り返されるのでしょうか・・・。

決勝戦開始早々から、見事なスタートダッシュを見せた田中選手。順調に小型グレの中からキーパーサイズを引きずり出し、遠目に見ても34、5cmクラスもタモ入れ。友松選手の苦戦を後目に、連続で竿を曲げる爆釣モードを展開し、その一方的な試合展開に選手、報道も注目します。

前半戦、よもやの苦戦を強いられる友松選手。数匹はキープしたが…。

田中修司選手は、ジャパンカップグレ3位1回、鱗海カップ3位2回など、グレはもちろん、クロダイも得意とし、大分県南部一帯をホームグラウンドに全国で活躍する実力者。
そんな田中選手は、今大会に挑むにあたって、初めての福江島ながら試釣は行なわず、予選リーグは1投ごとの情報を元に釣りを組み立てて戦ったといいます。
その結果は、第1試合でいきなり今大会最高釣果9118gを叩き出して初戦を飾ると、第2・第4試合では占有率100%対0%の完全試合。しかもその2試合ともに2000g超えの釣果を上げて対戦相手を退けるという圧倒的勝利。

最終の第5試合では、優勝経験者で強豪の一人であるテクニシャン藤原実浩選手との真っ向勝負も制し、見事全勝で予選リーグトップという快進撃。その凄まじい戦いぶりは、今大会で最も勢いがあると言えるでしょう。

後半戦開始10分過ぎから友松選手の猛チャージが始まった。

そんな田中選手は決勝戦でも、怒濤の爆釣モードを見せつけています。このまま一気に表彰台最上段に駆け上がるのでしょうか…。

決勝戦前半戦は、田中選手が7、8匹、友松選手が2、3匹キープで終了。釣り座を交代して後半戦がスタートしました。

後半戦では、ここまで苦戦していた友松選手もキーパークラスを連発。田中選手を猛追し始めますが、田中選手も同様に竿を絞って友松選手の追従を許さず、両者の差は縮まりません。

しかし、誰もが田中選手の圧倒的優勢を確信し始めた、後半戦の開始約10分過ぎに友松選手が大きく竿を絞ってタモ入れ。35cmクラスを手にします。

後半戦でも確実にグレを手にして行く田中選手は、スパートする友松選手の追従を許さないかに見えた。

さらに、友松選手の前、遥か沖を流れていた本流筋が友松選手の前に近付き出したと思えば、その潮筋の一部は、遠投釣りを得意とする友松選手の手の届く範囲に。そして、友松選手がこの潮筋から怒濤の良型ラッシュを展開。
対する田中選手の前にも潮筋が流れていますが、その距離は遥か沖の届かないライン。田中選手は目の前にある大きなシモリ周りを丹念に探って、まずまずの型を追加しますが、そのペースと型は友松選手には及びません。

そして、後半戦終了前に友松選手が35cm前後を連発ヒットさせて一気に逆転、引き離しに成功したと、試合を見守る誰もが確信させられた状況で決勝戦の競技が全て終了。大会本部に戻っての検量の結果、田中選手3,456g、友松選手5,362g。友松選手が見事、2度目のジャパンカップの栄冠を手にしました。

後半戦で一気に追い付き、見事逆転に成功した友松選手。決勝戦終了真際には、背後から冷やかす選手の声援に思わず顔がほころぶ。

大会ダイジェスト(表彰式)

検量の後には、表彰式を開催しました。
表彰式では上位6名の表彰と記念撮影、上位3名の勝利者インタビューののちに大会の最後を飾るシャンパンシャワーでヒートアップしたところで、今大会は無事に幕を閉じました。

※文中敬称略

表彰式では主催者を代表して、大会総評を株式会社シマノ 取締役 開発設計部長の人見康弘が挨拶ならびに総評を述べた。

選手のテクニックやノウハウを聞き出す、シマノ磯インストラクターの江頭弘則氏の勝利者インタビューは、的確に要点を聞き出すのはもちろん、ユーモアも欠かさない。

大会の最後は恒例のシャンパンシャワーで最後のヒートアップ。

大会風景

検量は、迅速かつ正確に行なわれる。

25cm前後のグレが非常に多いことから、
急きょ規定寸法を28cm以上に設定。検量時にも確認される。

釣り上げたグレは検量後すみやかにリリースされた。

せいわ、むさし、増栄丸の渡船が、安全・確実・迅速で
見事な操船で今大会をサポートしていただきました。

上位入賞者は、優勝:友松信彦選手、準優勝:田中修司選手、第3位:大津友和選手、第4位:上田泰大選手、第5位:竹石航太選手、第6位:平和卓也選手。