2010

ワールドスポーツキャスティングトーナメント全国大会

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大会ダイジェスト

スタート~第1投てき

今年も全国大会出場選手はそうそうたる顔ぶれが揃いました。日本を代表するトップキャスター達が一同に会してその技を競い合う様は迫力満点。選ばれし者達の真剣勝負がスタートしました。

投てきは受け付け時の抽選で決定された順番で行ないます。ラバーシンカー・チェックを受けると審判の合図で投てきエリアに入ってキャスティングを開始。エリアに入ってから30秒以内に投てきを完了しなければなりません。静まり返った会場に設置された投てきエリアに入った選手は、深呼吸で気持ちを落ち着けるとスイング投法の『振り子』に入ります。そしてシンカーを理想の軌道で廻し、ロッドに初期パワーを吹き込みダイナミックなフォームを見せて渾身のキャスト。

その瞬発力は恐怖さえ覚える爆発的なもので、これが日本トップレベルの技と言わんばかりに迫力満点のキャスティングを見せつけてくれます。

投てきエリアに入る直前にシンカーのチェックが行なわれる。シンカーはもちろん、結節方法も確認される。

ラインの太さチェックは投てき後に行なわれるので、選手の誰もが事前に自身でしっかりと管理しなければならない。

45名の投てきがゼッケン順に開始しました。トップバッターの笠間友博選手のキャストは92.65m。次いで諸星清美選手が90.26m。そして3番手の優勝経験者、崎口寿選手が94.33m。いきなり90m越えが連発していきます。

選手達は4回の投てき回のうち、2回の投てき回で上位にランキングされる飛距離を出すのが目標です。投てき回ごとの順位によるポイントを競うのでポイントを得る条件は極めて平等。さらに従来方式とは異なり、1投での記録ではなく、2投を飛ばさなければなりません。無難にまとめても勝ち目はない。誰もが渾身のキャストで挑んできます。

そして18番手の田頭孝祥選手が98.15mを叩き出すと会場に歓声が上がり、選手達のモチベーションも一気にアップ。しかしファールが続出して記録が伸びません。そして残すところ5人となったところで昨年度優勝者の十倉透選手が今大会の最長飛距離となった101.58mを叩き出し、次いで小西勝美選手が99.61mをマーク。

結果、第1投てきの順位は、

第1投てき順位
順位 選手名 飛距離 ポンイト
1位 十倉 透 選手 101.58m 50ポイント
2位 小西 勝美 選手 99.61m 49ポイント
3位 田頭 孝祥 選手 98.15m 48ポイント
4位 杉田 秀樹 選手 96.80m 47ポイント
5位 高濱 芳明 選手  96.28m 46ポイント

となりました。

第2投てき

次いで2回目の投てきがスタート。2回目ということで選手達の緊張もほぐれたのか、この投てきではファールも減少したものの、一巡を通して、風向きが悪く、95m付近が大きな壁となりました。

その中で、まず3番手の崎口寿選手が97.85mをマークすると、これを超えんと90mラインをクリアするキャストが続出します。そして11番手の昨年度準優勝者の草野満選手が99.93mを叩き出し、13番手の優勝経験者、日置淳選手が99.76mをマークして一気に上位に浮上。この記録に続かんと林幸夫選手が99.62m、北川達寿選手が97.86mと好記録が続出した第2投てきも終了。

結果、第2投てきの順位は

第2投てき順位
順位 選手名 飛距離 ポンイト
1位 草野 満 選手 99.93m 50ポイント
2位 日置 淳 選手 99.76m 49ポイント
3位 林 幸夫 選手 99.62m 48ポイント
4位 北川 達寿 選手 97.86m 47ポイント
5位 崎口 寿 選手 97.85m 46ポイント

となり、1投目とは全く異なる上位陣となりました。

飛距離の測定は1回の投てきが全て終了してから行なわれる。審判もベテランキャスター達が担当し、迅速かつ確実に行なわれる。

第3投てき

そして第3投てきが続いてスタートました。勝敗は4回の投てきの中での上位2回の投てき回ポイント合計で決定されます。ポイントの最高獲得点は1位を2回獲得しての50+50の「100ポイント」。次いで1位と2位の50+49の「99ポイント」、そして1位と3位の50+48、または2位を2回の 49+49の「98ポイント」となります。

ただし、同じ投てき回で同飛距離があった場合は順位を重視したうえでポイント配分を公平にするために、その複数に該当するポイントの合計を該当者数で割ったポイントが与えられるために下記のような数値となります。

● 例:2位相当が2名の場合、上位からポイントは、50、49、49、47…ではなく、50、48.5、48.5、47…になります。

また、ポイントが同点の場合は2回の飛距離合計で順位が決定され、さらに同順の場合は最長飛距離で決定されます。
このルールによって選手達は、仮にここまで1位や2位を獲得していたとしても何ら安心はできないというわけです。

結果、ここまでの投てきで上位結果を残せた選手も残り2回でさらに上を目指さねばならず、結果を残せなかった選手も残り2回で上位にランクする飛距離を叩き出せば十分逆転することも可能。出場選手全員が4回の投てき全てで自身の力を最大限引き出し、飛距離を1cmでも伸ばすことに集中しなければならないわけです。

第3投てきもさらに僅差を争うデットヒートとなりました。ここまでの暫定順位は十倉透選手と田頭孝祥選手が同ポイントの93ポイントながら、2投合計飛距離で1位が十倉透選手、2位が田頭孝祥選手。3位は小西勝美選手で91ポイント。4位が日置淳選手で90.5ポイント、5位が崎口寿選手で 87.5ポイント。

しかし、この第3投てきで林幸夫選手が99.40mで1位、國友秀光選手が99.35mで2位、北川達寿選手が98.63mをマークして3位に。結果大きく順位が入れ替わることになりました。今大会の趣旨から言えば、従来の一発勝負だけではない実力が見えてきたということになり、さらに4投目で、より真の実力が順位を決定するという 緊張感が高まってきました。

第3投てきの結果は、

第3投てき順位
順位 選手名 飛距離 ポンイト
1位 林 幸夫 選手 99.40m 50ポイント
2位 國友 秀光 選手 99.35m 49ポイント
3位 北川 達寿 選手 98.63m 48ポイント
4位 田頭 孝祥 選手 98.58m 47ポイント
5位 村山 洋 選手 98.30m 46ポイント

となりました。

測定は精密レーザー測定器を使用して厳正に行なわれる。

第4投てき

そして最終ラウンドとなる第4投てきがスタートしました。ここまでの暫定順位は1位が林幸夫選手で98ポイント。2位は田頭孝祥選手と北川達寿選手が同じ95ポイントながら2投合計飛距離で田頭孝祥選手、3位が北川達寿選手。4位は十倉 透選手で93ポイント、5位は小西勝美選手で91ポイントの順です。

ここまで暫定順位も投てきごとの順位も毎回大きく入れ替わってきました。それだけ実力伯仲の選手達が顔を揃えているということです。しかもここまで本来の実力を発揮しきれずにいるトップキャスター達が虎視眈々と大逆転を狙っています。この第4投てきでさらなるドラマがあるのでしょうか。暫定順位はあくまで暫定であり、まだまだ結果は分かりません。
そして多くの選手がファウルを恐れず、限界のスイングを披露してくれました。
『置きに行く』選手など見当たりません。多くの選手が勝機を賭けるという、 最終投てきで最高の場面が訪れました。

第4投てきでは8番手の優勝経験者、高濱芳明選手がその実力を見せつける101.19mを早々と叩き出して大いに会場を沸せます。誰もがこの4投目で大逆転が起こるかも知れないと思ったことでしょう。

しかし、向い風が選手達を苦しめて思うように飛距離が伸びません。そんな中で林幸夫選手が99.83m、村山洋選手が99.06mをマーク。そして十倉透選手が100.04mを叩き出して会場を沸せたかと思ったら、小西勝美選手が雄叫びを上げるフルキャスト。101.53mを記録して見事1位:50ポイントを獲得。

結果、最終キャストで真の実力を発揮し大逆転に成功。2009シマノ・ワールドスポーツキャスティング・トーナメント初優勝の栄冠を手にしました。

第4投てきの結果は、

閉会のあいさつは、株式会社シマノ 取締役 釣具事業部長 島野泰三が。

第4投てき順位
順位 選手名 飛距離 ポンイト
1位 小西 勝美 選手 101.53m 50ポイント
2位 高濱 芳明 選手 101.19m 49ポイント
3位 十倉 透 選手 100.04m 48ポイント
4位 林 幸夫 選手 99.83m 47ポイント
5位 村山 洋 選手 99.06m 46ポイント

と、なりました。

勝利者インタビューは、ご自身もトップキャスターである長谷川工藏氏が。

最終キャストで大逆転劇を見せた小西勝美選手。
鍛え抜かれた体躯をフルに生かしてのダイナミックなキャスティングは迫力満点。
見事初優勝を手にした。

第1投てきでいきなり今大会最長飛距離を叩き出してみせた十倉透選手。
第4投てきでも100.04mをマークして連覇に王手をかけたが、惜しくも準優勝。

暫定トップで第4投てきを迎えた林選手だったが、惜しくも届かず第3位に甘んじた。

今大会で審判及び計測にて運営を支えていただいたスタッフもキャスティング競技に精通したトップキャスターばかり。
ありがとうございました。

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