2010

シマノへら釣り競技会 「野釣りで一本勝負!!」

  • 大会レポート
  • 大会ダイジェスト
  • 成績表
  • 上位入賞選手コメント&タックル

大会ダイジェスト

大会ダイジェスト

参加者の集合が早く、午前4時30分より前に受け付けが始まりました。気温は午前4時50分で15度でしたが、強風の影響で体感する温度は相当低く思えました。光月前で開会式が行われ、午前6時~抽選で決定したゼッケン順に出舟開始。そのころは前日の荒天とは真逆に暑いくらいの晴天となり、風も止んでいました。満水位の広大な湖面に漕ぎ出た参加者は、目的のポイントへ速やかに舟着けを済ませ、試釣で得た情報から用意は周到で、早々に竿掛けにサオが乗りました。そこで予定より15分ほど早いのですが、合図を心待ちにしているような状況でしたので、午前6時45分に競技開始しました。
1週間前の試釣情報では「ワンドの中、旧石切でサオは11尺前後の浅ダナ」が堅いと言われていましたが、前回3位入賞の西田一知インストラクターは「5月はいつも短いサオで、長くて15尺くらいが釣れるのですが、今回はもっと短くて本湖で9~13尺。11~15尺の浅ダナ狙いという状況みたいですね。風を避けるならワンドの中ですが、どうやらワンド内でハタいていた魚が外(本湖)へ出てきているという噂なので、本湖でしょうかね」と変化を読んでいました。貸し出したサオも10~13尺が多く、その傾向が表れています。

早朝の受付

満水位の広大な湖面へ漕ぎ出して行く

入釣状況は結局、しばらくして各入り江から本湖へ出てくる人が多く、午後12時30分頃で一の入江=約5人(身支度をしている、または移動中の人がおられるので、およその数)、二の入江=約8人、金市田ワンド=約16人、旧石切=4人、新石切=3人、大手張=11人(朝は7人)で、中央ロープに全体の43パーセントが並んでいました。

大会審査委員の伊藤さとしインストラクターは釣況を見て「今日は(活性のある魚の泳層的に)13尺までの長さがギリギリで、タナとして15尺より下(長ザオ)はあまり攻めている人がいないですね。強い釣りでも、両ダンゴでタナ1mくらい。でも堅いのは、いわゆる“沖打ちのメーター”で、舟近くよりも少し沖へ出して、なおかつ固形物のセットですものね~。水質に濁りがあるからタナは上、混雑したのでセット、それで固形物にするか、トロロコンブの“ヒゲ”にするかという、野釣りとしては辛い選択肢かな」と状況を解説しました。

他のポイントに比べて、ダントツに絞る回数の多い大手張ロープですが、伊藤氏は「野釣りの戦略は混雑、風向き、流れ等を判断材料にするわけですが、当日このバランスがとれた場所がA級ポイントになるのだと思います。型が小さいと込んでいても釣れるから、少しずつであってもフラシ重量は加算されていく。型はともかく釣れている以上、自分の努力次第、技と手数で稼げます。釣れない良型より、確実にプラスになる小型は侮れません。中央ロープの奥と、大手張の違いはハリス段差とハリス長へ顕著に表れていますね。大手張の方が、段差幅が狭いでしょう。バラケエサとクワセエサの距離間が近くても、アタリが出ていますよね(活性が高いと、上エサに魚が近付いていく)。大手張は小ベラが溜まっていて数釣りができるところですが、ただ(上位へ入る勢いを得るには)ちょっと込み過ぎかな」と“パンク”しそうな雰囲気を感じていました。

例年だと長ザオ勝負になるような同大会ですが、このように今年の光景は少々違います。これについて伊藤氏から「今回は、あまり飛天弓閃光Rを目にしませんが、あと1カ月も経てば、そのサオが主体となるド・チョウチンの時合いになるはずです。18~21尺の豪快な釣りがメインになってきますよ」とあくまでも時期的な要因であり、これから“長ザオで狙う三名湖”が面白くなるとお墨付きをいただきました。

出舟時は風も止み、快晴となった

大手張ロープは、技と手返しで勝負の数釣りポイント

乗っ込み時期は岸向きが有利だと言われますが、俗に言う大ハタキ後の“一服”だと話は違うようです。唯一、陸向きが狙える一の入江の西側ロープに入った人は水面に浮いていた孟宗竹でゴミ除けを作り、崖に向かって9尺を出して、打ち方によっては底釣りになったり、深宙に変わる微妙なポイントを攻めきり14位24枚9.6kgと平均400gの釣果でした。

前回第3位の西田一知インストラクターも参加した

2回目の同大会で優勝した中澤 岳インストラクターは中央ロープ新石切寄りに入り飛天弓風刃12尺1mセットで11位

第3位の石倉氏は新石切ワンド前で、普天元大我13尺1.5mセット

大会結果

優勝は、蛯沢 豊彦(えびさわ とよひこ)氏37枚18.80㎏

競技終了の午後2時、大会スタッフの舟が検量巡回を始めました。

成績は、釣果の総重量によって決定します。重量に異論がないように、参加者が秤を目測で確認します。フラシはいくつ出してもよく、大会独自のルールとして1フラシ15kg(風袋込み)としました。合計した重量から「使用したすべてのフラシの重量」を引いて換算するため、フラシを出し過ぎても損得はありません。これは魚体の負担を、少しでも和らげることが目的です。

検量の結果、優勝はゼッケン49番の10尺チョウチンセット釣りで37枚18.80㎏を釣り込んだ蛯沢豊彦氏でした。

上位の2人は水神に入った

中央ロープ水神で特作一天10尺のチョウチンセット釣り

その蛯沢氏が舟着けした傍にいた斉藤宏一氏が同数の37枚で18.40kgの準優勝、第3位は新石切ワンド前で13尺1.5mのセット釣りをした石倉義久氏が34枚17.00kgで入賞しました。
上位11人のサオは9尺1人、10尺3人、11尺2人、12尺2人、13尺3人。全員セット釣り(オカメ1人含む)で、タナは60cm1人、70cm1人、80cm1人、1m2人、1.5m2人、2.7m1人、チョウチン2人、底釣り1人。ポイントは中央ロープ(水神3人、新石切前2人、旧石切3人、ほか1人)が9人、大手張1人(第8位)、金市田ワンド1人(9位、底釣り)です。出舟順であるゼッケンは、順位で49、68、4、78、37、28、12、60、20、91、同重量で98番と、一桁はたった1人でした。クジ運が悪く出舟順が遅いからといって、諦めては勿体ないことが分かりました。

成績発表が始まると、日が陰り涼しくなってきました。

優勝された蛯沢氏の勝利者インタビューで会場が湧いた後、賞品の授与が行われました。

こうして無事に大会を終えることができたのも、ひとえに参加者皆様のご協力があってのことと、厚く御礼申し上げます。

誠に、ありがとうございました。

大会審査委員長の小山圭造アドバイザー

関連製品情報