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磯釣り選手権大会 2008シマノ・ジャパンカップ全国大会

第24回 シマノ・ジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権全国大会

(大会日:2008年11月15日(土)、16日(日)  大会場所:長崎県 五島列島 下五島・大宝の磯)

爆釣、爆釣の大激戦バトルを怒濤の快進撃で突破!ベテランの底力を見せつけた柴原啓二選手が遂にジャパンカップを制す!

表彰台

優 勝  柴原 啓二 選手
準優勝 平和 卓也 選手
第3位  江頭 弘則 選手
第3位  高野 孝広 選手

日時:2008年11月15日(土)、16日(日)
場所:長崎県 五島列島 下五島・大宝の磯
主催:株式会社シマノ
協力:五島市
天候:15日・曇り一時雨/16日・曇りのち晴れ

 去る11月15日(土)、16日(日)に長崎県 五島列島 下五島・大宝の磯にて「シマノ・ジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権第24回全国大会-を開催。今大会には五島市より多大なるご協力を賜り、今までになく盛大なものとなりました。

今大会に出場したのは、日本全国で行なった地区予選大会(参加総人数1,512名)を勝ち上がり、さらにセミファイナル東日本、またはセミファイナル西日本大会を勝ち抜いた選手10名に昨年度上位入賞者及びシード権獲得戦1位のシード選手5名に招待選手3名の総勢18名の猛者達。今大会開催がグレシーズンの開幕となる下五島・大宝の磯で大熱戦を繰り広げてくれました。

大会結果は、爆釣につぐ爆釣の大激戦バトルをともに土つかずの全勝でくぐり抜けた柴原啓二選手(九州真ぐれ会)と平和卓也選手(TEAM PEACE)が頂上決戦の檜舞台、名礁「白呉(シラクレ)」で激突。競技開始早々から互いに譲らぬデットヒートを展開し、中盤には競技規定のキーパーサイズ5匹のグレを揃えて型の入れ替え戦に。検量まで結果の分からない大接戦に終止しました。

そして検量の結果は、唯一、本大会全試合でキーパー5匹のグレを揃えて勝ち抜ける怒濤の快進撃を見せた柴原啓二選手が遂にジャパンカップを手に。準優勝は平和卓也選手、3位には江頭弘則選手、高野孝広選手が入賞しました。


大会コンディション(フィールド)

 毎年、このジャパンカップ開催がグレシーズンの開幕となる長崎県・下五島、大宝の磯ですが、今年はグレの活性が非常に高い好状況に恵まれました。初戦である1回戦第1試合から爆釣、爆釣の連続で超大型は出なかったもののキーパーサイズの「検量時 25cm以上のグレ」を5匹以上揃える選手が続出。結果、どの試合も検量まで勝敗が分からない接戦状況に終止しました。

 また、天候も初日は曇天と雨に見舞われながらも海上は比較的穏やかで無事に全試合を開催。決勝戦開催時には太陽も顔を覗かせてくれるなど、まずまずのコンディションに恵まれました。

いよいよ第24回 シマノ・ジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権全国大会の幕が開ける!

 

今年も下五島の渡船、栄福丸、浜吉丸、大鳥丸が安全確実な渡礁で今大会をサポートいただいた。

大会ダイジェスト(1回戦-第1、2試合)

検量はデジタル計りを使用し、その場で選手も確認する。

 大会初日の15日には、抽選による組み合わせで決定した2名が大宝一帯の磯でそれぞれ対戦する1回戦・第1、2試合を開催しました。
  試合時間は1試合が前半60分、後半60分の 計120分。前半、後半で釣り座を交代し、インターバルは5分設けられます。順位及び勝敗は各試合のグレ5匹(検量時 25cm以上)の合計重量を検量し、その総重量による勝ちポイントにて決定。釣果が5匹未満の場合はその匹数の総重量で決定し、勝ちポイントが同ポイントの場合は「占有率」で順位を決定します。

 この試合での注目は、昨年度優勝の友松信彦選手をはじめとする若手選手達の活躍。五島を知り尽くしていると言っても過言ではないベテラン勢に対してどんな戦いぶりを見せてくれるかでしょう。

 今や若手といえども、その釣技レベルは高く、新しい釣法や理論も積極的に取り入れる柔軟さと若さを武器にしたアグレッシブな戦いぶりで侮れない存在。本大会でも年々若手の台頭が目立ち、初出場で一気に表彰台まで登り詰めるなど大暴れしています。今年もそんな新鋭が現れるのか、はたまたベテランが力の差を見せつけるのか、注目の試合が始まりました。

爆釣の連続となった本大会で、昨年度優勝者の友松選手は50cm弱の大型グレもゲット。

 初戦となる第1試合を終えた選手達が港に戻ってくると検量場には次々にグレが持ち込まれます。型は30cmをゆうに超える良型グレ。それも規定の5匹以上釣り上げた選手が続出します。さらに次の第2試合も同様に好釣果が続出。結果、競技開始早々から壮絶なバトルが繰り広げられることになりました。そして、接戦となったこの試合を勝ち抜けて2回戦へ駒を進めたのは、平和卓也選手、柴原啓二選手、江頭弘則選手、友松信彦選手、福田信也選手、吉田賢一郎選手、森井陽選手、高野孝広選手の8名となりました。

使用できるエサは配合エサまで徹底して量を制限される。

 

爆釣、爆釣でキーパーサイズ5匹以上を釣り上げる選手が続出。港まで生かして持ち帰り、その場で大型を選んで検量後に速やかにリリースされた。

 

大会ダイジェスト(2回戦)

 1回戦を勝ち抜けたベストエイトがマンツーマン対決する2回戦を開催しました。対戦の組み合わせは抽選で決定され、高野VS福田選手、吉田VS平和選手、森井VS江頭選手、友松VS柴原選手の対戦カードで試合がスタート。2回戦の勝敗はマンツーマン対決でキーパーサイズのグレ5枚での総重量で競い合い(釣果が5匹未満の場合はその匹数の総重量で決定)、勝者が準決勝戦へ進出できます。

この2回戦も役者が揃いました。どのカードも注目度満点です。
Aブロックの高野VS福田選手は、何度も全国大会出場を果たして善戦するも、なぜか結果に結びつかないJFTグレトーナメント、王座の覇者として有名な高野孝広選手に対し、昨年度全国大会出場を果たし、これまた勝ち抜けるのが非常に困難な総当たり戦のシード権獲得戦を抜けたシード選手の福田信也選手の対戦。ともに1回戦はキーパー5匹を揃える強さを発揮しています。

Bブロックの吉田VS平和選手はセミファイナルの西日本大会と東日本大会を2位で全国大会出場を決めた若手名手同士。吉田選手は岡山県下津井をホームグランドに鱗海カップ第2、3回大会の覇者として知られ、グレ釣りにも非凡な才能を遺憾なく発揮。平和選手は若狭の磯をホームグランドに全国で活躍する、「PEACE(ピース)」の愛称で親しまれる人気者。そのハイレベルな釣技は誰もが認める実力者で、こちらも両者土付かずで進出を決めています。
Cブロックの森井VS江頭は神のいたずらかと思えるような師弟対決。江頭弘則選手は本大会5度優勝の他、各競技会で絶えず上位に君臨する、言わずと知れた全国区名手。対する森井陽選手は、この江頭選手がジャパンカップ全国大会のDVDの中で披露していた華麗な釣技に魅了されて江頭選手に師事。釣技を磨いて念願の徳島県釣連第59代名人位を獲得し、今回はセミファイナル西日本大会優勝で出場。若手の注目株が師匠の胸を借りる一戦となりました。
Dブロックの友松VS柴原選手の対戦は、初出場で一気に表彰台最上段に駆け上がる快挙で一躍注目を集めた前年度優勝者の友松信彦選手に対し、五島列島をホームグランドに独自の全層沈め釣法を確立したことで知られる柴原啓二選手。第1回スポーツフィッシングワールドチャンピオンカップ大会優勝の他、各競技会上位入賞多数の全国区名手。これこそ新鋭対ベテランの激突です。

そしてこの2回戦も激戦に終止。一時は天候の悪化で競技時間短縮も検討されましたが、無事に終了。それも8名全員がキーパーサイズ5匹以上の釣果を上げて帰港。誰もがその中から大型で重量のありそうなグレを選んで検量を行なった結果はAブロックが高野戦手、Bブロックは平和選手、Cブロックは江頭選手、Dブロックは柴原選手が準決勝戦進出を決めました。

大会ダイジェスト(準決勝戦、シード権獲得戦)

 翌16日には準決勝戦を開催しました。準決勝戦もマンツーマン対決でキーパーサイズのグレ5匹の総重量で勝敗を決定(釣果が5匹未満の場合はその匹数の総重量で決定)し、勝者2名が決勝戦へ駒を進められます。

抽選による対戦カードは高野VS柴原選手、平和VS江頭選手。前日までのウネリもおさまり、天候も回復して太陽が顔を覗かせます。この試合の結果は、高野VS柴原戦はともにキーパーサイズを揃える接戦で検量の結果、重量差で勝った柴原選手が勝利。平和VS江頭戦は、ここまで順調そのものだった江頭選手がよもやの苦戦。この勝機を逃さなかった平和選手が勝利しました。

また、準決勝戦開催中には14名がキーパーサイズのグレ5匹の総重量を競い合うシード権獲得戦も開催。結果は宮川明選手が4521グラムを釣り上げて1位に。来年度シード権を手にしました。

昨年度優勝者の友松選手も快調に飛ばしたが、柴原選手との対戦で入賞を逃した。

 

今回も初戦から絶好調の江頭選手だったが、準決勝でよもやの苦戦を強いられ、惜しくも3位に甘んじた。

大会ダイジェスト(決勝戦)

決勝戦の檜舞台「シラクレ」。選手の戦いぶりをギャラリーと報道陣が見守る。

そしてこの2名による最終ラウンド、頂上決戦の決勝戦を開催しました。
  決勝戦の舞台は「白呉(シラクレ)」。ジャパンカップ史上、数々の名勝負が生まれた大宝屈指の名礁です。天候もこのときを祝福するかのように一気に回復し、太陽が2人を照らします。選手の背後には報道陣とギャラリーが陣取って決戦の檜舞台が出来上がりました。

 決勝戦は前半60分、後半60分の計120分でインターバルは5分。前半後半で釣り座を交替して釣ったキーパーサイズのグレ5匹の総重量(釣果が5匹未満の場合はその匹数の総重量で決定)を競い合います。釣り座は抽選によって決定し、ポイント優先権を持つ平和選手が右手の水道側、柴原選手が左手の高台に登って競技が開始されました。

 まず先行したのは柴原選手。キーパーはゆうにあるグレを取り込み、さらに追加と快調な出足。対する平和選手は苦戦。柴原選手のリードを許してしまいます。

ここシラクレはジャパンカップ全国大会でよく使用される磯ですが、一般的な認識として左手の高台が有利といえます。特に左手沖に潮が払い出せば良型グレが連発し、これに超大型が混ざることが過去何度もあり、足元狙いで良型が出たこともあります。対して左手の水道側は、目の前にある離れ磯との間を釣ることがメインで足元でも食わせられますが、型にあまり期待できない。また、潮が左に流れ出すと釣り座のセンターラインによって仕掛けを思うように流せないなど、過去の試合を振り返ってもシラクレでの対戦はこの右側の釣り座をいかに釣るかが課題となってきました。
ただし、これは平和選手も熟知しているはず。ポイント優先権を持ちながら自ら右手を選択したのは、当然作戦があってのことでしょう。ここまで確実に結果を出してきている平和選手がこのまま終わるわけがありません。後半に左の高台で潮に恵まれれば逆転は十分可能。試合は終わるまで分かりません。

前半戦30分経過あたりでようやく平和選手が竿を曲げます。型がやや小振りながらもキープ。さらに同クラスを追加。対する柴原選手はダツやイズスミなどに邪魔されながらも、40cm前後のグレを拾っていきます。なんとか良型を手にしたい平和選手は前半戦後半にも連発しますが、これも30cm前後といまひとつ型に恵まれません。そして柴原選手も追加したところで前半戦が終了。平和選手は5匹を手にしていますがキーパーに満たないかも知れない小型が主体。対する柴原選手は4匹ですがどれもキーパーサイズには十分で40cmクラスも混ざっています。

次いでインターバル5分をおいての後半戦がスタートしました。この後半戦で試合が動きました。後半戦開始早々に平和選手が40cmクラスを取り込み、さらに続けます。少し遅れて柴原選手も竿を絞ります。これで互いに型の入れ替え戦となりました。左の高台で平和選手が良型を揃えて逆転するのか、はたまた右の水道側を柴原選手が攻略して逃げ切るのか…。目の離せない激戦となりました。
しかし、後半戦20分経過あたりから潮が変わり出し、追撃体制に入った平和選手を苦しめます。潮が沖から高台に当り、左手に回り込むように流れていく当て潮になってしまったのです。何とかこれを攻略せんと健闘する平和選手ですが、竿を曲げるのはダツやイズスミ。対する柴原選手はグレを追加。

 平和選手は本来、しっかりと仕掛けを背負うウキを使ってなじませながらタナを探っていく釣りが真骨頂ですが、この五島ではマイナス浮力のウキで探る釣りで通しています。ジャパンカップに勝つために、慣れない釣りに不安を抱きながらも五島攻略の釣りを身に付けて挑んできたのです。そしてその結果は1回戦の2試合をトップ釣果で抜ける全戦全勝。強豪江頭選手も下して決勝戦へ進出してきました。シラクレにも2度上がって手応えも感じていました。しかし、潮が当ててきては手の打ちようがありません。

 一方の柴原啓二選手は五島列島がホームグランド。独自の「全層沈め釣法」は五島で確立したと言えるでしょう。また、セミファイナル西日本大会で本大会の06年度覇者である只松雄司選手を下しての全国大会出場。還暦を迎え、必勝体制で挑んできたとも聞きます。本大会中のじっくりと構えて黙々と釣る姿にはベテランならではの凄みを感じさせます。

 さらに後半戦も残りわずかになると柴原選手が猛然とダッシュ。穂先を水面ギリギリに構え、アタリは向こうアワセのようにやや竿を絞る程度。グッと竿に重みが乗ってから上段や左右に竿を絞り込む、グレをたしなめるかのような静かな取込みは決勝戦でも変わりません。そしてこのまま決勝戦が終了しました。

決勝戦でも黙々と自分の釣りに徹した柴原選手。

 

潮に恵まれず、苦戦するも最後まで攻め続けた平和選手だった。

 

決勝戦はともにキーパーサイズ5匹以上を手に。重量勝負ゆえに慎重に5匹を選ぶ平和選手だったが…。

「優勝してやろう」なんて大それたことは考えなかったと語る柴原選手だが、後半戦でも良型を連発。平和選手の追従を許さなかった。

 

高野選手も爆釣、爆釣で快進撃を続けたが、その道を柴原選手に阻まれ3位入賞となった。

優勝決定後には、選手達から祝福の握手攻め。思わず目頭を熱くする柴原選手だった。

 

怒濤の快進撃で一気に決勝戦に名乗りを上げた平和選手。ベテラン柴原選手と堂々の熱戦を繰り広げたが、型に泣いて準優勝となった。


大会ダイジェスト(クリーンナッププロジェクト、表彰式)

シャンペンシャワーで最後のヒートアップ。

 決勝戦はともにキーパー5匹以上の釣果で検量まで結果は分かりません。大会本部に戻っての検量は誰もが覗き込む注目の中で行なわれました。そして検量結果は柴原選手3598グラム、平和選手3099グラムで柴原啓二選手が見事シマノ・ジャパンカップ初優勝。誰もが祝福する中で初の栄冠を手にしました。
  検量のあとは表彰式を開催しました。表彰式にはご多忙中にもかかわらず、五島市長 中尾郁子様にご臨席賜り、祝いのお言葉を頂戴しました。また、前夜の懇親会には五島市長 中尾郁子様、五島市観光協会長 柿本誠様よりビールの差し入れも頂戴いたしました。
  表彰式では上位4名とシード権獲得選手の表彰を行ない、記念撮影のあとには恒例のシャンペンシャワー。山川靖二大会審査委員長が大会総評を述べて本大会は無事終了しました。
  なお、今回も選手、報道、役員、スタッフ全員で大会本部周辺の清掃活動を行なう「シマノ・クリーナッププロジェクト」を実施しました。

柴原選手60歳と平和選手34歳。成長著しい若手の技とベテランの意地の激突。今回はベテランに軍配が上がった。

 

表彰式にはご多忙中にもかかわらず、五島市長 中尾郁子様にご臨席賜り、祝いのお言葉を頂戴しました。

 

選手達の健闘をたたえる大会総評を述べる山川靖二大会審査委員長。

 

選手、報道、役員、スタッフ全員で大会本部周辺のゴミを拾い集める清掃活動
「シマノ・クリーンナッププロジェクト」を実施しました。